ミクロの決死圏 (1966)
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CGなどがない時代にデザインしたのはサルバドール・ダリ
2008/08/26
by
牧坂満
現在までに幾多のSF映画が撮られてきましたが、人体の内部に入ってしまうというアイデアは日本のアニメ「鉄腕アトム」の“吸血魔団・37度線の怪物”を原案にしています。物語は共産圏から亡命をはかった東欧の科学者が東側工作員の襲撃により、クモ膜下血腫に陥るのですが、アメリカ合衆国当局は人体ミクロ化の権威である博士の生命を救うために、脳外科医デュバル以下5名が一時間という時間の猶予の中でミクロ化した特殊潜航艇に乗り込んで、博士の脳の血腫を除去するために人体内部の冒険に挑むのです。
映画の原題である「FANTASTIC・VOYAGE(幻想的航海)」通りの美しくも不気味な映像を、CGなどがない時代にデザインしたのはサルバドール・ダリであり、20世紀屈指の芸術家のファンタジックでシュールなデザインを科学的リアリティを以って映像化した特殊効果が見事です。勿論、私は見たことがありませんが、人体の動脈、心臓、肺、リンパ管、血液の流れ、血球の動きなどは医学部の教材にもなりそうな感じです。「ミクロの決死圏」の後、1980年代にスピルバーグが製作した「インナースペース」のSFXと見比べても決して見劣りすることは無いSF映画必見の傑作です。
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