007 カジノ・ロワイヤル (2006)
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これでいいのだっ!!
2007/08/26
by
次男坊
007シリーズのファンにとって、約3年に一度新作を鑑賞できる日は神聖な日であります。当日は20年近く前からしているように、ヘッドフォンステレオで「ジェームズ・ボンドのテーマ」を聴きながらテンションを高めて、いざ劇場へ!!
幕が上がると、まず「あれ!?」と感じ、ラストシーンに至るまで「あれ!?」が何度も頭の中で繰り返されました。
既に20作も続いているので、このシリーズには暗黙の約束事が幾つも存在し、多くのファンは毎回をそれを楽しみしているのですが、今作ではそれらがことごとく裏切られています。
正直なところ、これには戸惑いを感じずにいられなかったし、酷評している人の意見もまったく理解できないわけでもないのですが、敢えて僕は「これでいいのだっ!」と言いたい。
これまでも「女王陛下の007」や「ユア・アイズ・オンリー」のように原点回帰を謳った作品は見応えがありましたが、「カジノ〜」も御多分にもれずスリリングで骨太なスパイ映画に仕上がっています。
シリーズを重ねるうちに“遊び”の要素が増え続け、体脂肪が付きすぎてしまった感がありましたが、クレイグの引き締まった肉体のように贅肉を削ぎ落としてストイックなスパイ映画に生まれ変わりました。
派手さこそありませんが、秘密兵器を用いずに肉体を駆使したハードなアクションやカジノでの息づまる駆け引きなど見所満載で、2時間半弱の上映時間ながら長さをまったく感じず、久しぶりの“スパイ映画”を堪能しました。
宣伝などで謳われているように、殺しのライセンスを得た若きボンドの最初の任務を描いた作品であり、彼らしからぬ失敗もあり、まだタキシードも着慣れておらず、酒へのこだわりもなく、未熟で今一つ洗練されていないボンドの姿にも僕は人間的な魅力を感じました。
生きるか死ぬかという瀬戸際にサラリと英国流ジョークを言い放つ、あり得ないほどスマートなボンドも悪くないけど、こんなスリリングな“スパイ映画”を観たかった!これでいいのだっ!!
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