007 ロシアより愛をこめて (1963) »レビュー

アーマライトAR7は引き継がれた

100点 2008/04/07 by 牧坂満

 最初に公開された「007・危機一発」を観賞することは田舎の小学生では無理な相談であり、リバイバル公開された「007・ロシアより愛をこめて」が最初の鑑賞になりました。前作の「007・ドクターノオ」はさほどの成功とはいえなかったようですが、音楽が先行した宣伝効果が大ヒットの第一要因となりました。私的には最新作「カジノロワイヤル」を含んだ上で、シリーズ最高傑作として推薦します。

 映画は、屈強の殺し屋グラントに“ロバート・ショウ”を起用しているのが成功の第二要因。それは、オリエント急行の食堂車で、舌平目のグリルを食べるシーンに現れます。この魚料理にボンドは、白ワイン“テタンジェ・コント・ド・シャンパーニュ・ブラン・ド・ブラン”を注文するのですが、一方のグラントは、赤ワインの“キャンティ”を注文し不気味な雰囲気を演出しています。流石はイギリス映画と思わせる粋なシーンです。

 オリエント急行内でのボンドとグラントの格闘はシリーズ屈指の迫力、ヘリコプターによる攻撃をかわしながら狙撃用ライフル(※アーマライトAR7=22口径…第三作の「ゴールド・フィンガー」ではティリー・マスターソンが使用。ボンドは“ハンティング用かな、私も同じ物を持っている”と話しかけます)を組み立て反撃に出るシーン、モーターボートでの脱走劇と、見せ場が連続する元祖・ジェットコースタームビーなのですが、成功の第三要因として、ロシアのスパイ、タチアナ・ロマノヴァを演じた準ミス・イタリアの“ダニエラ・ビアンキ”をあげます。モデル出身だけあって、見事なBMI指数を証明する肢体を見せてくれます。彼女の魅力は美女でありながらもチャーミングさを垣間見せてくれるところにあります。完璧に美しく整ったマスクには知性の中に色気も感じさせ、その後にも数々のボンド・ガールが出現しましたが、“ダニエラ・ビアンキ”には遠く及ばないと思っていますが、皆様の御意見をお聞かせ下さい。(※2位は「ユア・アイズ・オンリーの“キャロル・ブーケ”の美女ぶりも捨てがたい)

 また、第四要因として、往年の名女優ロッテ・レーニャの名演、ペドロ・アルメンダリスの生涯最後の演技が作品を支えている事を忘れる訳にはいかないでしょう。余談ですが、マット・モンローが歌った主題歌は私のカラオケの十八番にしています。

 

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