仁義なき戦い 頂上作戦 (1974)
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頭がない蛇
2008/02/07
by
アキラ
朝鮮戦争によって活性化した日本経済が更に発展を遂げようと高度経済成長期に突入した頃、治安が回復し始めるに伴い暴力団追放の世論が高まる。頂上作戦とはそんな世相に押された警視庁が60年代から70年代にかけて繰り返し行った暴力団幹部の一斉摘発。これにより戦後ヤクザの多くが検挙され多くの組が解散に追いやられた。つまり時代背景は『解散式』のちょっと前。理不尽に破門された主人公もそんな背景故に報復抗争には出れず国家権力にやられっぱなし。正面切ったケンカもろくにできず「寒さが体に染みるようになった」とヤクザ者の悲哀を漂わせる。このシリーズにしては弾けていない一本。
抗争の準備は裏目裏目へと回り頻発する小競り合い。そこを叩くマスコミと警察組織。とっ散らかした内容を勢いで見せるのが魅力な深作映画ではあるが、この作品の内容はさすがに散らかり過ぎ。肝が決まらないままに展開して何処にも落ちない。このシリーズで悲哀に落とすのは無理があります。主要なエピソードの進展はほとんどないので『代理戦争』(3作目)から飛ばして『完結編』(5作目)を見てしまっても良いかもしれません。子分たちが「蛇は頭さえ残れば後は何とか生き延びられます」と親分を諭そうとするシーンがあるが、この作品の存在自体がシリーズの繋ぎにしかならない頭がない蛇に見えてしまいます。
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