酔いどれ天使 (1948) »レビュー

スターウォーズの原点はこれかも?

90点 2002/10/09 by 未登録ユーザ 仮名側之丞

黒澤作品(昭和23年)に初出演の三船敏郎の大ブレイク作。やはり彼は日本が世界に誇る俳優でしょう。繊細さと迫力が混ざった独自の世界がもう出来てる。
酒好きで正義感の強い主役の医者(志村喬)を完全に食っている。
それにしても結核がひどくなってからの三船の演技(メーク、カメラの撮り方も)は、ドイツのサイレント映画を見てるみたいに芸術的だった。でもそんな欧州的な場面と、酒場の女(千石規子)に慕われる、ジョン・フォード西部劇みたいな場面と、壺振りやマージャンの日本のやくざな場面がごちゃまぜになった不思議な映画。
厄病神みたいな山本礼三郎の弾くギターが不吉を掻き立てる。20年前、リバイバルで見た時もその旋律が耳に残っていたっけ。音楽は本当に効果的に使われていた。
役者も、他に殿山泰司が酒場の親父、木暮実千代が情婦、笠置シズ子がホールの歌手と結構ゴージャス。

SWだなと思ったのは、三船がルークに、志村喬がベン・ケノービに、山本礼三郎がダース・ベイダーに、さらに中北千枝子(見習い看護婦役)がレイア姫に見えたから。ウソだと思うなら試しに見てね、SWファンの方々。 映画もまさにフォースと暗黒面のぶつかり合いだった。

蛇足だけど熟年の男が若いやくざ者を助けようとして挫折する話は、アラン・ドロン&ジャン・ギャバンの『暗黒街のふたり』で模倣してたと思う。

 

1人がこのレビューに共感したと評価しています。
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  • Re: スターウォーズの原点はこれかも?

    2008/05/09 by 牧坂満

    映画「SW」への発想に一度は驚愕しましたが、就寝するときにじっくりと思い出してみると、意外や、意外。…三船がルークに、志村喬がベン・ケノービに、山本礼三郎がダース・ベイダーに、さらに中北千枝子(見習い看護婦役)がレイア姫に見えてくるに共感。
    黒澤明門下生のジョージ・ルーカスならば十分ありえる発想ですが、よくぞ提言してくれました。

  • Re: スターウォーズの原点はこれかも?

    2008/05/09 by 未登録ユーザ 世界のアツナベ

    『隠し砦の三悪人』の10年前である
    『酔いどれ天使』にも、こんなルーツが考えられたとは。

    んまあ、主人公と仲間の男1人、特殊な境遇の女1人、敵の男1人。
    よくある王道パターンと言えばそうかもしれない。

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