ジャンパー (2007)
»レビュー
パーじゃん
2008/03/11
by
くりふ
楽すれば鈍する、というお話でした。
紛争地域にジャンプしても、「ここキライ」で済ませてしまう、感覚の麻痺ぐあいに唖然! …が、冷静にみるとそこが面白い点なのかも? ですが。D・リーマン監督作品って他に「Mr.&Mrs.スミス」しかみてないのですが、アッチも人命感覚麻痺ナスターズ夫婦のお話だった、と思い出しました。
モノが手に入り易そうに見える、
現代ならではの感覚、とは思うのです。
主人公デヴィッド君は、世界を駆け巡っているように見えて、
ある種、理想的ユビキタス・ライフを実現しているんですね。
自分の心は地球の中心にデンと構えて動かず、
脳内で欲したものをその場で手にできる。
他に合わせよう、なんてことはしなくていい。
そりゃあ、感覚も麻痺するってものでしょう。
彼は『社会人』とは呼べない気がします。
そんな、価値と言い切るにはちょっと待てよな価値観を、
提示する点に、本作の意義はあるのかもしれません。…か???
私はデヴィッド君、まったく羨ましく思えませんでしたが。
例外はありますが、人物同士が摩擦しあって葛藤が生じて、
そこからドラマが生まれる、というのが基本的に好きですね。
デヴィッド君は、摩擦をはじめから拒否していて、
それに慣れちゃってるから、面白くなりようがない。
母親も悪かったんでしょうかね。あのあっさり描写じゃ、
ネグレクトかよ!? とか思ってしまいました。
みていて、ふと思い出した、開高健さんの
「書くことは野原を断崖のように歩くことだろうとおもう」
という言葉が、書くこと以外にも通じて、好きなのですが、
デヴィッド君にはおそらく、理解できないでしょうね。
…なーんてジジくさいこと書きたくなってきたので、
このへんで止めときます(笑)。
あ、いいとこも書いとかないと。
TVシリーズの第一回、と割り切ると気軽に楽しめますッ!
…褒めたぜッ!!
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