JUNO/ジュノ (2007)
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なかなかの問題提起
2008/11/08
by
しゃんと同盟07
予想していた ただの「高校生母もの」ではなかった。
好きな相手の子だからとか、愛があればとか、学校やめてでも育ててみせる!とか、やたら力の入った精神面だけの出産や育児を取り上げることが多い中、この作品は、実にドライだ。「高校生だから、育てられないので、里子に出す。」このことは、アメリカ社会の抱える苦悩の深さを物語っていると思った。だめだと説くより、この後どうすべきかを説く必要性があるからに他ならないのではないか。そんな意味で、この作品は、「親になるために必要なことが何なのか」を教えてくれていると思った。そして、子どもは未来の宝物である。誰もが、自分の誕生やその存在を望まれたいと願うはず。世の中から「産みっ放し」をなくしたい。それは次の「産みっ放し」を産むという悪しき輪廻を断ちたいからだ。
映画では、始めに「行為」ありきで、その結果「愛」を育むというケースだったが、なかなか奥の深いテーマを様々な角度から視点を当てていて、好感が持てた。主人公はもとより、周辺の人物配置もよく、よく練られたシナリオだと思う。
同じ感想を持つ人は多いと思うが、あえて書かせてもらうと、それにしてもここで描かれたアメリカの高校は懐が深い。妊娠がわかった時点で退学もなければ、普通に通学させている。大都会では校内に託児所を用意しなければならない事態ではあるから、退学(=隠ぺい)では問題解決にならないことを熟知しているのだろうとも思うが・・・。
養父になる予定だった「大人になれない大人」は悲劇だ。その点、ジュノは頭のいい、自立できる大人になれる。 様々な年代にお勧めします。
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