魔法にかけられて (2007)
»レビュー
姫or母
2008/03/16
by
くりふ
予告編のバカっぽさと、素っ頓狂な派手さと親しみが同居した、TV向けにも思えるE・アダムスの顔が気になり、みたら、中々アタリでございました。
幅広い観客層に向けていますが、ベースは『お疲れガールズ向けムービー』かなと感じました。夢の世界を讃えつつ、現実はもっといいんだよ、と呼びかける物語だと思います。
夢の世界と言っても、そもそもは人間が創り出したもの。
そこからやってきたジゼルに救ってもらうというのは、
いかに夢との共存を忘れていたのか、ということで、また、
彼女に振り回されるのは、夢に逆襲されているようなもの、
でしょうか。ま、美女で苦労は男の夢、でもありますが(笑)。
ディズニーの自己パロディでありつつ、ディズニー史を
讃えているとも思えますね。温故知新ムービー。
平面だったジゼルの心が、3D化してゆく過程が面白かった。
そして、わかりやすかったのが衣装の変遷。通して見直すと、
終盤の勝負服は、素の自分を表す普段着の再生とも見え、
それが、自分の居場所を宣言しているように思えました。
現代のプリンセス・ストーリーを、ディズニー味で包んで提案。
『新規』でなく『新編成』だってこんなにいいんですよ、と。
終盤での『正体』は蛇足な気もしたけど、
ディズニー・プリンセス史を振り返ると妥当なんですね。
あの場所でああなると、歴史ある某大猿映画の、
パロディにも見えるところに、
映画史の縁を感じてしまいました(笑)。
パンフに「アニメーションのお約束と、ニューヨークの常識」
という比較表があり、小ネタから爆笑まで揃えて、秀逸です。
12人がこのレビューに共感したと評価しています。
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すばらしいレビューですね
2008/03/25 by
tomotomo
自分がうまく表現できないことが
しっかりと書かれていて
「うん、そうそう。なるほど」と
読んでいて気持ち良かったです。
中でも
『平面だったジゼルの心が、
3D化してゆく過程が面白かった。』とゆう部分に、
とても共感できました。
パンフ買えば良かったです… -
tomotomoさん
2008/03/25 by
くりふ
レスありがとうございます。
普段、キモチ悪くさせるかも、なコメントも
ずいぶん書いてしまっている気がするので(笑)、
『読んでいて気持ち良かった』とのお言葉で、
こちらこそ、たいへん気持ちよくしていただきました。
本作、個人的には満点を付けるデキではなかったですが、
現在の作り手が、先達の作り上げて来たものを、
冷静に分析しつつも、きちんと讃えているな、と感じられ、
みていてけっこう、気持ちよかったんですよね。
それがコメントにも反映したかな?
しかし、すばらしいレビュー、と素直にお書きになる、
tomotomoさんの姿勢も、すばらしいと思いますよ。
パンフは、シネコンだったら、入場せずとも、
グッズ売り場は別でしょうから、それのみ購入できるのでは?
それにしても、王子の環境適応能力はすごかったですねー。
画面に出てない間、何してたんだか、もっと知りたいです。
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