厨房で逢いましょう (2006)
»レビュー
ほろ苦く味わい深い作品
2007/10/14
by
次男坊
余りにも味に対してストイックな天才シェフの切ない恋を描いた、ほろ苦く味わい深い作品です。
四六時中料理のことだけを考え、新しい味を追求して自分の舌で確認していたら、主人公のような体系で、しかも不器用な人間になるんだろうなぁと思わず納得しました。
まあ、ヒロインがちょっと厚かましすぎるんじゃない・・・などど思いつつも、叶うはずもない恋に落ちたシェフが彼女のために料理の腕をふるう場面は楽しくも切なく胸に迫ります。
シェフが次々と作り上げる想像力豊かな料理を目で堪能し、味によって満たされる人々から幸福をおすそ分けしてもらうだけで、この映画を観る価値があるかもしれません。
本当においしい料理に出会ったとき、上品な食べ方などせず人間は本能に従ってむしゃぶりつくものなのでしょうね・・・。
しかしながらヒロインの夫をステレオタイプの小悪党にして、ありきたりな愛憎劇になってしまった後半の展開にはガッカリ!
愛情の伝え方を知らない不器用な天才シェフが極上の料理で相手を幸せにする、そんな成就しない恋物語に終始してくれれば深い感動が残ったと思うのですが、実に惜しい作品でした。
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