アヒルと鴨のコインロッカー (2007)
»レビュー
彼の物語、僕の物語
2007/07/29
by
vivie
予告編から受ける印象を鮮やかに裏切る本作、とても面白かったです。青春映画としても異色、ミステリーとしても異色、一種のオールタナティブと呼んでもいいような、主流から距離を取ろうとしている、その姿勢をまず評価したいと思います。
キャストがまた最高でした。主演のふたり、瑛太と濱田岳が素晴らしかったです。瑛太の前半と後半、一回観ただけでも唸りましたが、再見して、じっくりその違いを味わいたいという気になります。そして、けっこうシビアな物語の中心で、絶妙の雰囲気を醸し出す濱田岳(彼の発する「はあぁ?」に和みました。笑)。彼がいなかったら、この映画は成り立たなかったのでは・・・・。松田龍平や関めぐみもぴったり役柄にはまっていたし、全体のアンサンブルもよかったと思います。
そして見終わってみれば、本作はやはり心に染み入る青春映画でありました。とても切ない、しかし、共感という主題がもたらす温かさも感じられる・・・・。帰り道で、その物語を反芻しながら、新たな意味を持ち始めたひとつひとつの動作や言葉に胸が熱くなりました。
全てのきっかけになるのが「風に吹かれて」。いまどき、ディランというのにも泣けます。高校時代、私もその歌詞を覚えたりしました(今でも歌えるよ。笑)。
PS 原作は未読でしたが、これはぜひ読みたいと思います。
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