河童のクゥと夏休み (2007)
»レビュー
押井守や新海誠よりずっといい
2008/07/30
by
ゴウ
見た感じはテレビアニメ以下といった印象だが、これがなかなか面白い。『もしも人間の言葉を喋る河童を家族として受け入れることになったら』という設定を、想像力豊かに面白く描けている。
登場する家族も悲壮感なくどこかひょうひょうとしていて、子供らしい仕草やいかにも主婦が言いそうな台詞に吹き出してしまうだろう。こういった何のことない家族の風景を描くのは大切。茶目っ気や笑い、共感が登場人物たちを好きにさせ、感情移入を助けるのだ。クゥも、正直で律儀すぎるところが可愛らしく、腐ったところがなくて素敵。クライマックスの別れではポロポロと涙が出た。
全体的に、豊富なアイデアに支えられた、爽やかで心温まるアニメーションだった。これがジブリの絵だったら大ヒットするのにと思うと悔しいが、スタイルばかり追った昨今のアニメーションよりもずっといいと思う。
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