グローリー (1989) »レビュー

旗手はやりたくない(笑)。

80点 2004/09/12 by ゴロにゃ〜ゴ伯爵

うねりの映画。黒人の虐げられた日々から生み出された白人に対する深い感情と覚悟のうねりと主人公甘ちゃん大佐の感情と覚悟のうねりが軸。デンゼル・ワシントンはまさに白人に対して積年の恨み辛みによって歪められた偏屈な黒人を演じ、マシュー・ブロデリックは甘ちゃんながら徐々に逞しくなっていく白人の大佐を演じている。
ストーリーは『ラスト・サムライ』より良い。感情移入もし易いと思う。マシュー・ブロデリック、デンゼル・ワシントン、モーガン・フリーマンの3人が最高に格好いい。最後の戦闘なんか『ラスト・サムライ』で「これを超えなければ」とか言ってましたが、『ラスト・サムライ』よりリアリティがある分、こっちの方が燃えた。

北軍が勝つために黒人を利用したという側面を考慮すると、彼らの行動に感激すると同時にもの悲しくなる。

最初の戦い方に「こんな戦い方を実際したの?」と疑問が浮かんできました。観れば分かると思うんですが、「戦術というものがないのですか!?」という叫びは必定です。行進の如く戦うって日本の現代人にはその含意がよく分かりません。

 

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  • Re: 旗手はやりたくない(笑)。

    2007/11/13 by じょりちょこ

    > 最初の戦い方に「こんな戦い方を実際したの?」と疑問が浮かんできました。観れば分かると思うんですが、「戦術というものがないのですか!?」という叫びは必定です。行進の如く戦うって日本の現代人にはその含意がよく分かりません。

    野暮だとは思いますが、解説します。
    まず、この当時はまだ無線機というものはありません。(電信が活躍した「最初」の戦争が南北戦争だと言われています。)
    無線がありませんから、各部隊の指揮は「声」と「ラッパ」で行われます。
    そういうわけで、戦場に部隊を展開させた後の戦闘指揮は非常に難しいものがあります。しかも南北戦争では素人同然の兵士ばかりで、かつ、兵士の人数が多いので行進隊形を崩してしまうと簡単に壊走してしまうのです。
    独立戦争の時には、両軍ともに兵力が少なかったこともあり、アメリカ側は隊形を崩してゲリラ的な散兵戦術をしばしばとったのですが、南北戦争ではそのような戦術は効果的ではありませんでした。もし、隊形を崩している部隊があったら、そこに縦隊突撃をかけて簡単に蹴散らすことができたでしょう。(陸上戦闘では、実際に弾があたるかどうかよりも、兵士が恐怖に打ち勝てるかどうかがモノを言います。密集隊形で突撃してくる数百人を前にして、隊形を組んでいない部隊が持ちこたえられるかどうか想像してみてください。)

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