風の谷のナウシカ (1984)
»レビュー
碧き清浄の地に導かん
2008/06/01
by
星空のマリオネット
初めて劇場で観た宮崎アニメ。封切り時(1984年)に二度観に行ってしまいました。宮崎駿の名前さえ知らなかった当時、こんなに面白く素晴らしいアニメがあるんだと驚いた記憶があります。
冒頭、腐海に滅ぼされた都市を歩く辺境の剣士ユバ(声:納谷悟郎)。彼の台詞「行こう。ここもじき腐海に沈む・・・」から、画面は一転、古代の伝説を物語る壁画のようなタイトルバックへ。大叙事詩の始まりを予感させる久石譲の悲しげな音楽に誘われ、物語の世界が幕を開ける。
そして大空を音もなく飛翔する姫ナウシカの凛々しい姿。
人を殺す有毒ガスに充ちているのに、しんとして穏やかで美しい腐海!
銃声とともに突如暴走する巨大なオーム。虫笛でなだめるナウシカ・・・
自然の造形の素晴らしさ、風の谷、砂漠、そして特に腐海の森とその地底。古代の風貌をもつ、胞子を吐き出す植物や巨大なオームや羽虫の世界。
虫達の心が分かる勇気ある優しいナウシカ。自然の自浄の秘密を知る。共生。
凧を操る空中の戦士ナウシカは、地上でもユバ譲りの剣士。
数々の戦闘場面の描写も鮮やか。雲海での戦闘等々。
(ただし、「となりのトトロ」以降の細密でリアルな背景画には、まだ到達していません。)
他国や自然を支配しようと破壊を続ける人間たち。
巨神兵はまさに核兵器。封印すべき滅亡への道。
クライマックス・・・怒りに充ちたオームの大群の前に静かに立つナウシカ。
「その者、青き衣を纏いて金色の野に降り立つべし。失われた大地との絆を結び、ついに人々を碧き清浄の地に導かん。」
日本アニメの金字塔の一つ。
PS
ナウシカの声を演じた島本須美さんは、「ルパン三世 カリオストロの城」のクラリス姫や「となりのトトロ」の母親役等も担当されていたんですね。優しさ凛々しさ激しさを兼ね備えていて、とてもいいですね。
3人がこのレビューに共感したと評価しています。
※ユーザー登録すると、レビューを評価できるようになります。
返信を投稿
Copyright©2009 USEN GROUP All Rights Reserved.

![DVD「風の谷のナウシカ [DVD]」](http://ecx.images-amazon.com/images/I/5149DEB7CHL._SL75_.jpg)




