サイドカーに犬 (2007)
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子供の視線に寄り添う作品
2007/06/12
by
OUTSIDER
子供にとっては、少し風変わりな大人というのは多分に魅力的な存在である。(但し、悪人でない場合に限るが)
その人から有形無形に受ける影響というのは、決して小さくはない。その心の襞が丁寧に描かれていた。
子供にはほんの些細なことでも、大きく感情は揺さぶられる。コーラ、自転車、歯、未知の物に触れること、大人の世界を垣間見ること・・。特に大人との接点において、おぼろげではあるけれど何か起こっているんだろうなという感覚を抱く子供の背丈を、きちんと最後まで貫いている。
が、それは同時に物足りなさへも通じる。子供の視線を維持しつつも、子供の世界には踏み込んでいかない。特に、姉弟の希薄とも取れる関係性だ。二人きりの姉弟だ。親が不仲で・・なのに・・。原作(当方、未読)がそういう世界観なのかもしれないが、姉弟の間柄を繊細に表現出来ていれば、大人になってからの二人がもっと生きたはずなのだ。実に惜しまれる。
それでも、やはり眼を見張るシーンが静かに続いた。突然目の当たりにした大人の涙への戸惑い、ちょっと素っ気なくされただけで嫌われたんじゃないかと心配して走る健気さ。頭突きと犬の鳴き声は、胸が痛くなった。
そうなのだ。結局子供は、良くも悪くも大人のサイドカーに乗ることでしか人生を学べない。たとえまだ、犬くらいにしか思われていなくても。
役者は概ね良。音楽も良かった。
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Re: 子供の視線に寄り添う作品
2007/07/10 by
taki
> 頭突きと犬の鳴き声は、胸が痛くなった。
このシーン,とてもよかったですね。
犬語(?)で話す父と娘・・・
この映画で一番好きなシーンです。
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