舞妓 Haaaan!!! (2007)
»レビュー
カメオ出演が豪華
2007/07/29
by
倉島穂高
阿部サダヲって人は『医龍』でしか観たことがないので、他にどういう芝居をしているのか全く知りませんが、おそらく彼のキャラありきの脚本なんでしょうね。このハイテンションなコメディ演技、日本においては激しく観客の好悪が分かれるだろうな。私にとってはさほど好きとはいえないタイプですが、演技の底力は感じます。芸なし役者のおふざけ演技とは一線を画していると思う。
それよりも堤真一がよかった! ぶっちゃけ、彼を「いい」と思ったのはこれが初めてですね。あの下品さがサイコーです。今までのすかした二枚目路線よりよっぽど似合ってる。『三丁目の夕日』のお父ちゃんともちょっとキャラがかぶるけれど、あっちではまだはじけ方が足りなかったようです。こういうバカっぽい役をもっと貪欲に開拓してほしいものです。
柴咲コウはね、地がきれいすぎてああいう役には向いてません。きっぷのよさだけは役柄に合っていたけれど、舞妓ヲタクの変人(しかもあの顔とカラダの!)にとことん惚れてるサエない無能OLがあんな美貌とプロポーションってありえないでしょう!私は彼女の出演作をあまり観ていませんが、テレビドラマなどでもやけに普通っぽい役を好んで演じてませんかね? 彼女の美貌はそのへんで見かけられるようなレベルじゃないのにね。同程度の美人でも、仲間由紀恵ならもっとゆるい感じがするので普通っぽい役柄もなんとかなりますが、柴咲コウのきつい美貌にはスキというものがみじんもないので、たとえタイプキャストといわれようが、タカビーな美女の役を意識的に選ばなきゃダメです。それに、舞妓のメイクはあの顔には似合いません。駒子さん姉さんを演じた女の子みたいな、おっとり・ぽってりした顔でないと。素顔やナチュラルメイクならおそらく勝負にもならないでしょうが、映画の中では完全に駒子ちゃんに負けてたよ。
荒唐無稽な筋書きをテンポよく見せる作りには感心しましたが、せっかく舞妓さんの世界を題材に選んだのなら、プロの舞妓さんの芸や楽しいお座敷遊びをもっとリキ入れて見せてほしかったな〜。しょせんはお大尽遊びに無縁なシロウトの憧れ、というスタンスを崩したくなかったのかもしれないけれど、そこがちょっと残念です。着物ももうちょっときれいに見えるように撮ってほしかった。
エンディングに流れた主役2人の歌声のコラボはとてもよかったと思います。
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