舞妓 Haaaan!!! (2007)
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力押し映画
2007/06/30
by
りんぼ
とにかく主人公の声の大きさとオーバーアクションに圧倒される。これが中途半端に騒がしかったりすると興ざめするのですが、ここまで押し切れば立派なもの。やること成すこと限度を軽く超えていますが、見ていくうちにそれが慣れてきてしまう。最初はやや引き気味で見ていたのですが、だんだんくせになって中盤辺りからかなり笑えました。
色々つっこみ所は満載なんですが、揚足を取る気も起きません。むしろ無茶なことをする方がこの映画にはぴったりなんです。
この映画、実は舞妓さんがどうのと言うのはどうでもよくって、舞妓が宝塚歌劇に変わっても何一つ変わらない気がする。主人公の度を越えた愛情がこの映画を牽引するのであって、対称は実は大きな問題ではない。
実際、この映画で舞妓さんが魅力的だったか? と考えると確かに舞妓さんは美しいし、駒子も良いキャラだった。しかし、私は映画を見て舞妓に惚れることは無かった。この映画は女性陣の印象が霞むほどに男性陣が元気なのだ。当然主人公の公彦のパワーだろうが、ライバルの貴一郎が全く引けを取らない存在感がある。更に社長に伊藤四郎という配置が実に効いている。
それからもう一人、植木等が特別出演で出ていたのには感動した。本当にステキなシーンでした。
この話が一番盛り上がるのは二人の男が競い合うところにある。彼らの勝負が今までに無いものだし、とにかく豪快だ。
それは当然無茶な話なのだが、この映画だから成立する部分ではある。私にはその過程が、今の「勝ち組」といったものに対する風刺のようにも見えた。
ただ、そこに含まれるメッセージ性というのは希薄だ。あまりに破天荒なことをやりすぎてしまったために、シリアスなシーンがしっくりこない。だから、後半が盛り上がらないのだ。その点、この映画はバランスが良くない。しかし、完全にギャグだけに偏っても微妙だったかもしれない。
細かいことを抜きにして笑えればいいという観客のための映画だとも言える。
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