ALWAYS 続・三丁目の夕日 (2007)
»レビュー
咲いたのは総花
2008/07/07
by
ペンギン
前作のエピソードを律儀に全部拾おうとし、尚かつ新エピソードまで盛り込むもんだから二時間や三時間で描ききれるはずもありません。
こういう風に登場人物総てを立たせようと思うなら連続テレビドラマにするべきだったと思います。それも今流行りの11回ワンクールものじゃなく昔の池内淳子主演の何年も続くような奴。或いは「時間ですよ」とか「お荷物小荷物」とかね。
「この映画は登場人物よりも昭和30年代という時代が主人公」というのなら続編は無意味。最初の一本で役割は果たしました。
平成19年に昭和34年を描いているというフィルターがかかっているので見えにくいですが、これが昭和34年に制作されていれば果たして評価はどうだったでしょうか?ここが映画として、特に続編として大きな問題だと思うのです。
一作目の使命は「ノスタルジー」で良かったかも知れませんが、続編を作ったりシリーズ化したりするならやっぱり大事なのはお話。ドラマです。
それぞれのキャラクターの細かいエピソードがてんこ盛りですが、大きく分ければ「茶川先生の芥川賞に挑戦編」と、「お嬢様、美香ちゃん編」に分けられるでしょう。
小雪のエピソードや六ちゃんの友達のタケオのエピソードは茶川先生編に収束するのでまとめられますが美香ちゃん編はどう見ても別の話。
例えば向かいの淳之介は実はお坊ちゃんなのに実父の元に帰ることを拒んで貧乏人茶川と暮らしたがっていることを美香ちゃんはどのように受け止めるのでしょう?そこから起こる心の変化、成長...。これで一本撮れますよ。もったいないですね。
今回は主人公を茶川先生にして話を絞ったら、もっと映画としてエキサイティングなものになったんじゃないでしょうか?
そしたら六ちゃんとタケオのシーンも増えて、もっと堀北真希が観られたと思うし(残念)。
「これは失敬」「そんなんじゃないやい!」
当時の映画へのオマージュ的な台詞、やっぱり効果的でした。これだけで昭和30年代に思えます。
ただ、8ミリ映画の映像が妙にクリーンで滑らかすぎ?
オープニングも独立させてゴジラも一本撮ればいいと思います。あれだけでも昨今のゴジラが束になっても叶わない出来でした。
前作のレビューでも書きましたが、やっぱり「東宝SCOPE」の後はゴジラですね。
次は是非クレージーで。
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