机のなかみ (2006)
»レビュー
小粒ながら良作
2007/05/21
by
りんぼ
意外にも、と言ったら失礼だろうが面白かった。正直最初はAVなのか? という雰囲気でしたが最後は妙に爽やかに終わったりします。
カメラはビデオらしく低予算の映画ですが、笑いのツボは心得ていて飽きませんでした。でも、どう考えてもネタがAVっぽいんですよね。映画の途中で視点が入れ替わる構成なのですが、その切り替え方がなかなか上手い。凄く狙った見せ方しているんですが私は笑いました。
また、画面の見せ方とか話運びとかテンポが良いので見ていて疲れません。
前半はエロ家庭教師の視点なのですが、これがもう痛々しくてたまらない。ちょっと白分にも思い当たる節があったりするところも困ります。そういう嫌なところを丸出しにしているのが良いんですね。
もう一方の女子生徒の方の視点は純枠に少女漫画のようでず。こちらは笑えるというよりは恋愛ものとして楽しめます。あの高校時代の純な恋愛という雰囲気がよくわかる。好きな人と友人とで三角関係なんてこの手のものの王道ですが、それくらいの方がこの映画には丁度良いんです。
そして、この手の映画で重要なのは如何にヒロインを可愛く見せるか、ですがその点は良く出来ています。映画の中では露出度も高くエロいシーンもあったりで大変ですが、結果的にこの子が魅力的に見えている。それは彼女が心底切ない恋をしているからだろう。その心情に打たれるからこそ彼女との距離が縮まるのです。
小粒な映画なのは確かだし、大仰なものを扱っているわけでもない。ですが、この映画はきらりと光るセンスがあります。また、根本に人を見る目がある。冒頭からは想像もつかない彼らをラストに見せ、彼らの成長が清々しさを与えてくれました。なかなか良いのは家庭教師の同棲相手。彼女のラストも意外でしたが、凄く良くわかる。これは製作者が実体験したことなんじゃないかと思うくらいですね。
やはりカップルで軽く見るのに適した映画でしょう。見終わった後の気分は結構良いと思いますよ。
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