ブラッド・ダイヤモンド (2007)
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ダイヤモンドは永遠の輝き
2007/04/09
by
くりふ
…だと永遠に人々を焚きつけ、猫に小判を買わせ続けるであろうデ○○ス社がじつは厄介者? と名指ししないところがハリウッド映画としての限界でしょうか(笑)。
観ていて何だか締まりのない印象を受けてしまい、たぶん脚本がよくないのだろうと思いました。様々な要素のカタログ的展開になってしまったのは、スタジオ側の意向としてあれもこれも入れろという要請があったからではないか? などと邪推してしまう混乱ぶりでした。個人的には、白人×黒人のバディ・ムービーin紛争ダイヤ争奪戦という娯楽アクションに徹して、政治・社会性は主役コンビによる行動の後から匂ってくる程度でよかったんじゃないかな、と思うのですけどね。
ダニーとソロモンはアフリカで生れ育った当事者で、アメリカ人ジャーナリスト、マディーは第三者。映画では、この主役3者を等配分の視点で描いているように思いましたが、そのせいかつくり手の立ち位置を曖昧に感じ、具体的に何を(誰を)訴えたいのかよくわからなかった。アメリカで生れ育ったズウィック監督にすれば、マディー視点で描くのがやりやすかったんでしょうが。そして娯楽アクションなのか、社会派感動作なのか観ていて迷子になったところもあり、結果的にちょい胡散臭いなあという食後感でした。また全体に切実さがあまりなく、もしデカプーが死ぬとしても美し〜く死んでくんだろうなあ、みたいな定番の空気が漂っていて、悪い意味で安心して観てしまいました。
この手の『実録ネタ』映画は、パンフに貴重な情報が載っていることが多く楽しみなのですが、今回はシエラレオネで武装解除に従事した、元国連PKO幹部のインタビューが興味深かった。例えば、映画での少年兵は洗脳された被害者としての側面がやや強調されていましたが、RUFという組織は実力主義のため実際は成果と共に階級も上がってしまい、少年であっても組織を率いる立場で、大量殺人『指令者』に成り上がってしまう。これを被害者といえるのか? といった問題とか、少年兵の教育にはハリウッドの暴力映画が使われているという、暴力が見せ場でもあるこの映画からしたら皮肉な状況とか。今後はRUFで教育映画になったりしてブラダイ(笑)。
アムネスティ日本事務局長のコメントでは、せっかくキンバリープロセスを導入しても、先進諸国の政府や企業が情報開示しないため、国外流出の新たな抜け道になってしまっている、とありました。やっぱり映画みたいな区切りがついたように見えても、実際は中々変わりませんね。「ダイヤモンドは永遠に輝いても、あなた自身は萎れます」と、只の石ころに拘る虚しさを消費者に逆洗脳せんとダメなんでないかい、などと思ったりしました。
デカプー以下、役者陣は頑張ってたと思います。J・コネリーって、美人だけどどこか土の匂いがするようなところがあって、こういう役でもさほど違和感がなくいい感じ。
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