父親たちの星条旗 (2006)
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バカなこと。
2006/11/17
by
natumikanlala
私的に、しばらくチャチな邦画が続いた為か、ちょっと甘いかもしれません。が、クリントイーストウッド監督の作品に、私ごとき映像的ダメがあろうハズもなく、見事なこだわりに、ほっとしました。
でもハリウッドレベルで考えれば、う〜ん、70点くらいかな。
人物がわかりづらかった。主要キャストはほとんど、俳優として識別できる私ですが、役名が横に出て、全部覚えてろってのは無理でした。そんな頭良くないもん。
ライアンフィリップすら、わからない人には、「全員外人」枠にしかくくれないでしょうね。映像暗めで、またみんな似てるし。
そんな中でも、アメリカ先住民のアイラ役だけは、早くから識別できますね。以前から、ちょっと注目していた俳優さんで、こんなに大きな映画の大きな役で再会できてウレシイ。
かつて、象徴的インディアンの役で、なんて美しい人だろう、と思って見てたのですが、今回はちゃんと人間くさい。スーパーマンが人間になったって感じ。彼ばっか見てたので、私の中では、彼が主役になってます。
さて、見出しに「バカなこと。」とつけましたが、戦闘シーンみながら、思ったことです。白兵戦っていうんですかね。敵を殺しながら、一方で味方を助けようと必死に手当してる。敵味方で考えると、不思議でもないんですが、ふと、生物学的に考えてしまったんですよね。
殺しながら、助けようとしてる。生物として、おかしいなあ、って。
だから、「なんてばかげたことやってるんだろう、人間って」って。
こないだ、「メトロ」で「硫黄島からの手紙」の予告見た時は、別に思うこともなかったのだけど、今日終映後の予告では、同じ映像だったけど、目が潤みました。
戦争は、痛いです。心も身体も、痛いです。
広島でも長崎でも、記念館に行った後、目をつぶると原爆が落ちてくるイメージにしばらく悩まされ、特攻隊が飛び立った知覧では、飛ぶ隊員の残した手紙に、涙が止まらなかった。
サイパンは、未だ戦場跡だし、ドイツの元収容所には、生きたまま人体実験されてる人の写真が大量に展示されてる。
そんな戦争を回避する為に、映画が作られる世の中なのが、悲しいです。描いて見せなければ、わからないなんて。
平和ボケと言われる日本。この平和がどうして来たか、それを伝えていかないといけないのに、放棄してしまった親がいる。たくさんの代償の上に成り立った現代日本の平和。今の平和があたりまえとして、我好き勝手に生きている。権利ばかりを主張して。
私も、さすがに権利を主張できる程、国にも社会にも貢献してはいないから、しないけど、自分勝手に生きている一人です。仮に、戦争に突入しても、それまで何も反戦運動とかしなかったのであれば、国の方策に従うしかないんだろうと思う。バカな人間ってことですね。
人間だから、同種同士で、生物学的には自殺行為である殺し合いをするのかな。アポトーシス、神の間引きかな。
それならせめて、最大限逆らってみせる方が、宇宙規模で考えれば、おもしろいと思うのだけど、どうなんでしょうね。そしたらいよいよ、神の本当の間引きが始まるのかな。そうして生き残った人たちが、次の新しい世界を作って、新世紀が始まるのかな・・・
戦争は、人を究極にする。戦争映画でさえ、こんなことを考えるきっかけになる。いつになったら、地球人は、戦争をしない世代になるのだろう。私は生きてないな。
今だって、戦争したくない人が97%くらいだろうから、それでも戦争が起こるってのは、ほんのわずかな人たちに、踊らされてるってことかな。つくづく変だなあ、と思う。
見事な映像と素晴らしい俳優、もう一度見たいなと思わせる、優秀な作品でした。
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