太陽 (2005) »レビュー

チャーリー違い

70点 2006/11/16 by Baad

太陽

’70年代半ばに昭和天皇が訪米したとき、
「ヒットラーやフランコみたいな独裁者が来ると思ったら、まるでチャーリー・ブラウンのように温厚な老学者ではないか。」ということで、ミーハーで王侯貴族が大好だとはいえ、太平洋戦争が終わってからの時間もさほど長くなく、未だ日本に複雑な感情を持っていたアメリカ市民にも好意的に迎えられた、という雑誌記事を、この映画を見て思い出しました。

’70年代は『ピーナッツ』でも、終戦直後は映画俳優だったのね、と一時頬を緩ませたのですが、おっとどっこい、この作品は天皇をモチーフにしたまったくのフィクションだったのでした。

ラストが少し気になったので、自己レスで感想を書いておきます。

 

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  • Re: チャーリー違い

    2006/11/05 by Baad

    昭和天皇の私生活とは上手いところに眼を付けたものです。実際のところ、敗戦を挟んだ時代に、かしこき方々がどのような言葉遣い、どのような気持ちで生活していたかなど、詳しくご存知のかたはもはや数える程しかご存命ではいらっしゃらないでしょう。

    イッセー尾形さんの演技に慣れるまでしばし時間がかかり、慣れてからは物語の世界に引き込まれましたが、桃井かおりさんの言葉遣いと最後の表情で現実に引き戻されました。
    最後にその死を悼まれるのが、大臣などではなく、一介の市民であった、というところが見事なオチになっています。もう一つのオチは、まあ、外国人だからお気楽にそんな単純な結末に持っていけるんだよな〜、と思ってしまいましたが、突っ込んでもしゃあないか。
    採録された脚本によれば、桃井さんの演技を監督は絶賛していたそうですが、私はちょっと感心しませんでした。
    あそこまで作るのなら、当初の予定通り、時間軸を前後させるような演出にした方が観客には理解しやすい親切な作品になったような気がします。

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