クローサー (2004)
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OH MY LITTLE GIRL
2005/04/28
by
STAYGOLD
愛の形はいろいろ。覚えたてのころは肌を合わせることが全てだと思ってた。
お互いを狂おしいほどに求め合う。隙間を無くすことが答えだと。
そうして今。あのときと違う形の愛を感じる。
肌のにおいを、あたたかさを感じる意味を。空気で解りあえることを。
年をかさねるたびに愛の形は変わっていく。
気持ちを抱き合うだけで、くちびるを触れ合うだけで、たどりつく愛もある。
今作の愛は深い。特にナタリー・ポートマンがイイ。
ジュード・ロゥ、クライブ・オーウェンも好演している。
残念ながらジュリア・ロバーツがちょっと弱いかな。演技が平坦。
映画的な評価としては★よんこ!でも個人的感覚評価は満点です。
どこにでもある素材をここまで見事に昇華させる。これが映画だと信じてる。
※今日2回目を観賞予定。詳細は自己レス「サウダージ」にて!
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サウダージ【少々修正】
2005/05/08 by
STAYGOLD
出会ってしまった四人の男女。
愛欲という名のバランスゲームは、せつない着地点へと私たちを誘っていく。
ジュード・ロゥ演ずる新聞記者ダン。
死亡欄の担当という職を流れるままにこなしている。
そう。この街に流れ着いた彼女と出会うまでは。
NYからのエトランゼ、ナタリー・ポートマン演ずるストリッパー、アリス。
恋を失い新天地に夢を求め導かれるようにダンとめぐり逢う。
ツカミからアンナとダンの出会いが展開される。この邂逅が素晴らしく良い。
また要所を締めるテーマ曲が、銀幕と向かい合う私たちもこの映画の世界に
やさしくやわらかく導いてくれる。
といっても、アクシデントによる出会いなのなのだけれど。
インパクトのある出会いとしては極上ですね。
ツカミからの流れには様々な情報がテンコ盛り。
アンナの無邪気で奔放な性格とダンの生真面目な性格が読みとれ、
なおかつ次の幕に変わるまでに様々な複線がばらまかれています。ご注意を。
幕替わりでジュリアロバーツ演ずるバツイチのフォトグラファー、アンナが登場。
すでに作家デビューが決まったダンのポートレイトを撮影しているのだが、
ここからダンはオンナグセの悪さが出始めます。
すでにアリスと暮らしているにもかかわらずアンナに惹かれ、チョッカイを
出し続けるのです。ここから複雑に恋模様が絡み始めネトネトワールドへ。
更にダンはモノカキのセンスを駆使してエロチャットでネカマぶりを発揮。
クライブ・オーエン演ずる医者のラリーをつり上げ、アンナの名前を語り、
二人をある場所で引き合わせます。
そうして遂に泥沼の四角形が完成したのでした。
このエロチャットシーンは結構な長く、かなり楽しめます。
会場は笑いに包まれてましたね。
愛情の裏側、奥深い暗闇を鋭く描き込んでいる今作。
まず、絶対にフツーの恋愛を期待してはいけません。
片思い。二股。離別。暗い恋愛経験があるほど深くハマるはず。
暗闇を体験していない幸せな方は避けたほうが良でしょう。
おそらく細やかな感情のひだを読みとることが難しいのではないかなあ。
好んでハマる暗い沼ではありません。こんなん知らないほうが幸せですもん。
逆に愛にこころを殺された体験があるひとには痛すぎると思います。マジで。
まあ、とにかく間違ってもデートムービーには選ばないほうが無難。
つきあいが短いほど、困った雰囲気になる可能性大。
逆に、やらかくこなれたつきあいの長い二人には良い刺激になるでしょう。
大きな問題点としては、時間経過の解りづらさ。
え、なんで?という場面転換が頻繁に起こる。多少自己補完が必要かも。
まあ不親切だが特に深く時間軸を考えなくても十分に内容を把握できるので
そのへんはご心配なく。
原作は舞台劇ということなので、きっと幕替わりのタイミングなのでしょう。
役者は概ね好演。
とにかく、ナタリー・ポートマンがキュートです。
「THANK YOU」と甘えたように転がすことば。
全身で「大好き」と伝えながら、すり寄ってくる仕草。
離れていくダンを想い、こころからあふれた滴で頬を濡らすシーン。
それもアンナの前で。彼女のカメラに記憶を焼き付けながら。
本当に痛々しいくらいにキュートです。
一転してストリッパーのシーンでは、相当エロイ。
清純そうな彼女が股を開き腰をくねらせ、尻や陰部すら男達の眼前に捧げる。
かな〜り気合い入っています。
クライブ・オーエンとの個室シーンなのですが、彼が単なるエロオヤジにしか
見えませんでした(笑)まあ、クライブもウマイ訳なんですが。
ジュリア・ロバーツは、一番フツー。
正直私は今作のカノジョに全く魅力を感じませんでした。
ほんとフツーすぎてツマラン。飽きるだろう、これじゃ。
フツーを演じたとしたら、これはこれで評価できますが、やっぱしツマラン。
しかし、女性にとってはかなり共感できるキャラだと思います。
ツマラナイということは、それだけ等身大で自然と言うことです。
安心できるオンナ。家庭を築き守るには一番大切なこと。
もう一人のヒロイン、ストリッパーのアリスには「オトコのロマン」が、
ベタベタにマブされています。ほとんど想像の産物。
でも哀しいかなオトコはそんなオンナに、においを感じるものなのです。
壊れてしまうかもしれない危うい関係に惹かれてしまうものなのです。
馬鹿な生き物だからね。
素でアリスタイプのオンナは、限りなく個体数が少ない。
確信犯で「玉緒オーラ」を出してるエセアリスは多々いるけどね。
まあ、それゆえアンナとアリスの対比の妙が炙り出されているのですが。
ジュード・ロゥは、だらしなくしょうもないオトコを好演しています。
付き合っているオンナがいても、他のコを愛すことが無いとは言えません。
これは女性も同じですね。きもちを飲み込むか。それとも自分の想いに走るか。
想いはごまかせない。彼は今作で自分に正直なオトコを演じています。
非常に生っぽくてうまいなあ、と感じました。
クライブ・オーエン演じる医者のラリーが、彼を見て「きれいなオトコだな」って
アンナに話すシーンが、なぜかひどく記憶に残りました。
きれいなオトコ。あんまり使わない表現で新鮮でしたね。
クライブ・オーエンは三十代後半のエロオヤジを演じきっています。
彼には特にコメントもありませんね。サスガです。
情けなくだらしなく、強く狡猾。蒼さでは無い、若さには無い余裕。
弱さも強さも過ぎ去った日々が刻んでいったもの。
彼の演じたラリーには、そのかけらが随所に光ってました。納得です。
自己レスタイトル「サウダージ」は、この4人全てに。
たぶん観たひとそれぞれが、この4人の誰かに感じるでしょう。
その思いを。大切なものに対する切ないきもちを。秀作です。
※2005・4・26鑑賞 銀座:ヤマハホールにて!
※2005・4・28鑑賞 銀座:ガスホールにて!
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