ナショナル・トレジャー (2004)
»レビュー
感想3つ
2008/01/05
by
ika
レンタルDVDで。
「ルパン三世カリオストロの城」と「ダ・ヴィンチ・コード」を足して2で割ってハドソン川の水で薄めたような?印象でした。
<感想1:テーマと展開>
こういう作品には、共通する2つのテーマがあります。
テーマ1:ヒーローはお宝を得られたか?
テーマ2:ヒーローは、ヒロインの心を得られたか?
順列組合せにより、次の4つの展開が可能です。
展開1:テーマ1、テーマ2共に成功すると……これはあまりにうまくいきすぎて、昔話みたいに絵空事になってしまう。
展開2:テーマ1は成功。だけどテーマ2には失敗……こういう展開になった話は、今までなかったように思うが、どうだったでしょうか?
展開3:テーマ1には失敗したが、テーマ2には成功……これが、最もよくある展開かな?。
展開4:テーマ1、テーマ2共に失敗……これは、微妙ですね……
さて、このお話しは、展開1から4のうち、どれだったでしょうか?
(見た人には単純明快。でもネタばれになるので正解はいえない)
<感想2:P・RとP・Α>
パクス・ロマーナとパクス・アメリカーナ。
よく並んで語られる概念です。
でも、違う面もある。
ローマには、「出生の地」すなわち「ラティウム」と呼ばれるふるさとがあるが、アメリカにはふるさとに相当するものがありません。
したがって、アメリカ人が考える「ふるさと」は、全世界になってしまいます。
まあ、てっとりばやくいうなら、「世界はアメリカのもの」ということでしょうか。
以前、ギリシアから掠奪同然でイギリスに渡った文化財が、大英博物館などに展示されていた。
これらの文化財の一部は、結局ギリシアに返還されたというお話をきいたことがあります。
この映画のようなことがほんとにあったら(ないと思うが)、その問題は再燃するでしょうね。きっと。
<感想3:ラストシーン>
正確にいうなら、ラストの1つ前のシーン。
(上記感想1のテーマ1に関係するシーンです)
ここは、DVDでもけっこう印象的でした。
逆にいうなら、このシーンがまずこの映画のイメージの核としてあって、そこから巻き戻して全編をつくっていった感じですね。
この作品、みなさんがいわれるように「深み」というものがまるでないのに、評価は意外に高い。
その理由は、映画としての「イメージの核」が単純明快で、きわめてわかりやすいからだと思う。
ある意味、映画作品に必要不可欠なものはなにか……ということを考える上において、絶好の素材なのかもしれません。
要は、みかけの単純さや難解さではなく、作品の「イメージの核」が、どれだけはっきりしているか……だと思います。
作者自身の中で「イメージの核」が混乱している映画は、どれだけお金をかけても、いい俳優を使っても、高尚なテーマを掲げても、結局いい作品にはならない。
逆に、 「イメージの核」がすっきりと提示された映画は、いくら単純でも、見たあと悪い気はしません。
この作品を見て、そのことを再認識させられました。
1人がこのレビューに共感したと評価しています。
※ユーザー登録すると、レビューを評価できるようになります。
返信を投稿
Copyright©2009 USEN GROUP All Rights Reserved.

![DVD「ナショナル・トレジャー 特別版 [DVD]」](http://ecx.images-amazon.com/images/I/514TPC8F2AL._SL75_.jpg)
![DVD「ナショナル・トレジャー 特別版 [DVD]」](http://ecx.images-amazon.com/images/I/511ZY5C6Y1L._SL75_.jpg)
![DVD「パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち & ナショナル・トレジャー 特別版 パック (パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト プレビュー・ディスク付) [DVD]」](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51T6M8QHZML._SL75_.jpg)
![DVD「ナショナル・トレジャー&ナショナル・トレジャー2/リンカーン暗殺者の日記 アルティメット・5-Disc・セット (初回限定) [DVD]」](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51GXmXhfbIL._SL75_.jpg)





