ビフォア・サンセット (2004)
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短編小説の趣のある映画ならではの世界
2007/11/19
by
星空のマリオネット
「恋人までの距離」(原題:Bofore Sunrise)の続編である、この映画「ビフォア・サンセット」。
本来であれば、前作を観てからある程度時間が経ってから本作を観るほうが、この物語のシチュエイションに近くなって良いと思ったのですが、前作を観てから僅か一週間ほどでついつい観てしまいました。
ところで、映画生活のサイトでこの二つの作品を知ってから、レンタルショップで時々探していたのですが、なかなか見つけることができませんでした。しかし先日レンタルショップの中をぶらぶら歩いていたら、「お客さんからの問い合わせや検索の多い作品を集めたコーナー」というのが目にとまり、何げなく眺めていたら、あったんです・・・この作品が。嬉しかった。
(このコーナーには他に、「バタフライ・エフェクト」なんかも置いてありました。)
さて、この映画「ビフォア・サンセット」は短編小説の趣がある素敵な小品です。
小品ではあるけれど、人生の膨らみを持った作品でその背景には豊かな物語があります。
前作に続いてほとんど二人だけの会話で成り立っている映画で、一人芝居ならぬ二人芝居(会話劇)なのですが、演劇では決して表現できない世界がここにはあると思います。
さりげない自然な言葉、ささやくような言葉、微妙な表情の変化と平静さの装い。
隣にいる相手を強く感じながら、パリの目立たない小経を適度なスピードで歩く二人は、少しずつ核心に入っていきます。
かつてのあの一夜が、二人にこんなにも大きな影響を与えていたとは・・・
ラストに近づいたアパートの一室。
彼女がギターで弾き語る「ワルツ」というシャンソンはとても良かった。情感が自然に流れています。
女性歌手の歌を口ずさむお茶の準備をする彼女のおどけた姿が、ふうっと消え去る・・・
人生の残酷さ唐突さを、余韻を持って観客に突きつけた秀逸なシーンだと思います。
PS
前作ではまだ本当に若くてふっくらしていた二人、イーサン・ホークとジュリー・デルピーの顔に刻まれた歳月を二人の再会のシーンでいきなり目の当たりにさせられ、ショックでした。自然の摂理ではありますが、悲しみの年輪の積み重ねなのでしょうか。
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