犬神家の一族 [DVD]
『犬神家の一族 [DVD]』を価格比較。★★★★(77点)『犬神家の一族』に対するみんなのクチコミ情報などもあります。
| 出演 | 石坂浩二,高峰三枝子,三条美紀,草笛光子,市川崑 |
|---|---|
| 発売日 | 2000年8月25日 |
| 定価 | 4,935円(税込) |
価格比較
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amazon.co.jpによる解説
大富豪・犬神佐兵衛(三國連太郎)が死に、その莫大な遺産の相続をめぐって一族の間で猟奇的な連続殺人事件が勃発する。名探偵・金田一耕助(石坂浩二)の推理やいかに?
1970年代、低迷の一途をたどっていた日本映画界に新風を吹かせた角川映画の記念すべき第1作。横溝正史の名作探偵小説を、大のミステリー小説ファンでもある名匠・市川崑監督が、絢爛たる映像美と卓抜したセンスで撮り上げ、単なる謎解きものの域を超えた、日本映画でしか表現できえないエンタテインメントの傑作を見事にものとした。以後、国内では横溝ブームが巻き起こるとともに、市川監督は本作を含めて計5本の石坂主演の金田一シリーズを演出することにもなる。よれよれ袴にボサボサ頭の名探偵を原作通りに映画で登場させたのは、実はこれが初めて。残酷な物語にもかかわらず、ユーモアも巧みに盛り込まれている。優雅で美しい大野雄二の音楽も実に効果的だ。(的田也寸志)
商品詳細情報
| 販売元 | 角川映画 |
|---|---|
| 発売日 | 2000年8月25日 |
| リージョン | 2 |
| ディスク枚数 | 1 |
| 形式 | DVD |
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映画生活ユーザーによる「犬神家の一族」のレビュー
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日本の原風景2008-03-13 by
牧坂満
横溝正史のミステリー小説の映画化での最高傑作にして市川崑監督の最高傑作として推薦します。近年再映画化されていますが、昭和51年の作品の方が圧倒的に優れています。映像美とシャープなカッティング、光と影の扱い方は崑監督の独特の世界です。ミステリー小説のファンの私としては江戸川乱歩の方が好きなのですが、乱歩の小説を映画化したものに傑作がないのが残念です。
正史のミステリーは旧家の複雑な家系の血に起因するものが多く、この作品もその「血」に基づく悲劇がテーマになります。当時の日本映画界は大手五社のうち大映と日活が事実上の倒産をして、東映はやくざ映画、松竹は「男はつらいよ」だけが客を呼んでいて、東宝にもヒット作品と呼ばれるものはありませんでした。そんな中にあって角川書店が本と映画のコラボレーションによる広告宣伝を行い、停滞していた邦画界に一石を投じたのです。…余談ですが、この映画に同伴頂いた女性は、私の生涯において最初で最後(未だ人生は終わっていない…)の年上の女性でした。
綿密なロケハンによる実際の日本の原風景を撮影している努力が、映画に格調高いリアリティを与えています。物語は複雑な血統による親族関係の縺れが陰惨な連続殺人事件を引き起こすのですが、各所に崑監督特有のユーモアが盛り込まれており、救い難いような暗さはありません。凝った状況設定、幻想的で妖美な雰囲気、巧妙なトリック、登場人物の誰もが怪しいと思わせるプロットの見事さ等々が一級のミステリー映画として完成度を高めています。
映画全体の底辺に沈殿している人間の怨念は犬神家の膨大な遺産相続の争奪戦だけのみならず。犬神財閥そのものが日清戦争・日露戦争・大東亜戦争の政商として、アヘンを軍部に納入することによって巨万の富を得たことに起因するのではないかと思います。日本軍部と犬神財閥は三つの大戦で戦死していった兵隊たちの死屍累々の上に成り立っています。その怨霊たちの見えざる手によって、相続人たちは愛憎劇を演じさせられたのではないでしょうか。犬神家の三種の家宝である、よきこと聞く「斧(よき)・琴・菊」は「斧(よき)・琴・芥子(けし)」が裏面史となっていて、つまりよきこと消しと解釈してみると、このミステリーが壮大な悲劇であることが分かってきます。
全編に流れる音楽は日本ジャズの第一人者の大野雄二が作品のために作曲した「愛のバラード」と「憎しみのテーマ」であり、哀愁を帯びたサウンドは、事件を解決した主人公を見送ろうとする人々が身支度をする中で、照れ屋の主人公、金田一耕介は一つ先に発車する汽車に乗るために、駅へと急ぐシーンで流れます。普段よりゆっくりと流れるテーマ曲が、最高のクライマックスシーンとなり、画面と音楽が一体となって哀切を帯びて秀逸でした。監督はこのシーンのために146分の大作を作ったのでしょう。
ヒロインの島田陽子の透明的な美しさにはKOされました。四騎の会の監督全員が鬼籍に入りました。いい映画を有難うございました。 -
非常にムーディーな作品ですね2007-10-10 by
理屈屋
ええとですね、なんというか、この物語が紡ぎ出す不思議な雰囲気と言いますか、謎めいてオドロオドロしいんだけれども、決してブキミではなく、不思議な親しみを感じるような、んん〜、表現するのが難しいですが、とにかくそんな感じを味わうべき作品、という感じがしました。
光と影やモノクロなどを絶妙に活用した映像や、セリフが被ったりする演出、素早いカットの切り替えし、恐そうでありながら懐かしい(?)ようなカッコイイような複雑な感じを受ける音楽などなどにより、恐ろしさと緊張と、それでいて田舎の風景の美しさに象徴されるような「それで自然なんだ」みたいな主張とでも言いましょうか、そういったものが渾然一体となって非常に不思議な雰囲気を醸し出します。
殺人事件の起こる推理物語であるにも関わらず、「犯人は誰だ?」と言うような事がほとんど気にならない、不思議なサスペンスでありました。 -
斧・琴・菊2005-08-12 by
倉島穂高
ちょうど私が中学に上がる前後の頃に突如、横溝正史ブームが盛り上がり、作品が次々と映画化・ドラマ化されました。私は原作→テレビ(古谷一行)→映画(石坂浩二)の順で鑑賞しています。その後のテレビ版も観たような気がしますが、記憶に残ってません。京極夏彦や大槻ケンヂの文章を読んでいると、「ああ、彼らも私と同じくらいの多感な年頃にあの横溝ブームを体験したのよね。横溝だけでなく乱歩にも耽溺したんだな〜」と実感できてニヤニヤしちゃう。
他作品も含めた歴代の金田一耕助の中では古谷一行がピカイチだと私は思っているのですが、もしかしたら最初に刷り込まれた映像だからなのかもしれません。でもやっぱり、原作から抜け出してきたような金田一だと思うな〜。石坂浩二はちょっと品が良すぎるような気がします。その他の配役も、圧倒的にテレビ版のほうが原作のイメージどおりだと思うのですが、唯一どうしても気に入らなかったのが珠世さんです。まぶたと唇のぽってりしたあまり美しくない女優で、とても「日本一の美人」には見えない! 珠世さんだけは映画の島田陽子に軍配が上がりますね。ただし彼女はやせぎすで特に上半身が薄っぺらく、着物があまり似合わない。『白い巨塔』出演時ほどは美しくないのが残念です。
本を読む分には情念うずまく横溝正史よりもスマートで都会的な江戸川乱歩のほうが断然好きですが、乱歩作品はどうも映像化すると荒唐無稽すぎて滑稽になってしまう。その点、横溝作品のおどろおどろしさは映像向きですね。今後も絶えることなく、新たな金田一が生み出されていくことでしょう。
面白いサイトを見つけたので、皆様もぜひどうぞ。→http://www7.ocn.ne.jp/~yokomizo/haiyaku-hyoushi.html -
色褪せぬ映像美と面白さ2006-03-30 by
たまこ少佐
市川昆監督の映像美学が光芒を放つ、第2作「悪魔の手鞠唄」と双璧をなす、石坂金田一シリーズの最高傑作。
大胆なカット割、画面効果、照明、美術、音楽、キャスト、どれをとっても最高の仕事である。
就中、仮面マン・スケキヨ、ポーっとして可愛い山出し娘の坂口良子、アホな加藤武の「よし、わかった!!」等々、遊びの部分も実に楽しめる。
おどろおどろした画面と対照的な清涼な風景描写。金田一耕助の爽やかな孤独感・・・。
何度見ても色あせず、その都度楽しめる、稀有な推理もの映画である。 -
リメイクされた方ではなくて昔の2008-06-09 by
まりの
がなんかエロティック
犯人もわかっているのに、引き込まれる。石坂浩二も、あんなに薄汚い探偵をやるなんてビックリしました!
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知名度だけは勝ったマスクの彼2008-03-19 by
スレンダー
つまらんかったらどうしようと思いつつ借りたら全くの杞憂で、ずっと惹きつけられてました。三つの死体よりマスクの佐清が正体を明かすところが一番こわかったです(汗)テーマ曲もステキですね。
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BS放送で再会しました2008-03-13 by
長官
「牧坂満」さんの評論は流石だと思います。私的にも市川監督が演出した横溝正史シーリーズ中で一番好きな作品です。深読みしながらもう一回見直してみたいと思います。
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市川×石坂金田一再演!2006-02-18 by
たくっぺ
いやはや驚きました。まさか同じキャストで再映画化とは!期待に胸躍らせつつも、熟年(老年?)の金田一さんがどう活躍するのか?ドキドキしますね。
警部役はもちろん加藤武さんで!大滝秀治さんや草笛光子さんもカメオ出演してもらいたいですね。 -
ミステリーだけどね2004-07-16 by
高音一家の主人
いろんな殺人推理モンが出ている昨今では、血の描写などはそんなにエグいものではない。初めて観た時は菊人形にビックリしたけど。今となっては僕の中では癒し系の映画になっている。終戦後の時代背景(家屋や駅などは特にいい感じ)、大野雄二(「ルパン三世のテーマ」を手がけた人っていったら分かりやすいかな)の切なく美しいテーマ・ソング。本当に癒されるなぁ〜。あ、でももちろん初めて見る人は殺人現場とかは怖いかもね。坂口良子のかわいい頃も見れるしgood!内容もシナリオがしっかりしているので、長編だけど見ていて飽きる事なくエンディングまでいける。おすすめ!
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トラウマかも2004-06-28 by
にゃんこ
名作ですね!書き込みがないのが残念です。一部の人を除いて、出てくる人みんな怪しいです。ドロドロの極地です。なのにどこか美しい。設定もお膳立てもありがちなのに全然新鮮さを失わない。
金田一耕助って理想のヒーローだなぁ。ヒーローと言うか憑き物落しみたい。古いお家制度の呪いに縛られた人の、心の足かせをとってあげて風のように去ってゆく。この映画では、金田一演じる石坂浩二が一服の清涼剤的存在ですね。島田楊子の楚々とした野の花のような存在感も良かった!!
綺麗なものと醜いものって表裏一体なのかも。金田一映画を見るといつもそう思ってしまいます。
私にとって、永遠の名作です。

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