あるスキャンダルの覚え書き
『あるスキャンダルの覚え書き』を価格比較。★★★☆(74点)『あるスキャンダルの覚え書き』に対するみんなのクチコミ情報などもあります。
| 監督 | リチャード・エアー |
|---|---|
| 出演 | ジュディ・デンチ |
| 発売日 | 2007年11月2日 |
| 定価 | 3,990円(税込) |
価格比較
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amazon.co.jpによる解説
ロンドン郊外の中等学校に赴任してきた美術教師シーバ。美しい彼女に目を奪われた同校の歴史の教師バーバラ。厳格な教育と歯に衣着せぬ物言いで、生徒と同僚から煙たがられていた孤独な老女バーバラは、シーバに接近する。一方、シーバは年の離れた夫とふたりの子供の母親でもあった。しかし、幸せなはずなのにどこか満たされない気持ちを抱えていた彼女は、自分に近づいてきた男子生徒と深い関係になってしまう。その情事を目撃したバーバラは、彼女の秘密をちらつかせながら、シーバとの関係を深いものにしようとする…。
孤独な独身老女の歪んだ友情をジュディ・デンチが凄味ある演技で見せる。心を許した親友とは一心同体のような関係を結びたい彼女は、シーバを束縛する。握った秘密を暴露すると脅しながら、シーバを縛りつけようとするバーバラの憐れなこと。下手な役者が演じたらB級サスペンスになってしまうところを、デンチはバーバラの心の闇をスクリーンに注いでいく。彼女の怖さがジワジワと物語を覆っていくプロセスは背筋が凍るようだ。ケイト・ブランシェットは、心の隙をバーバラに見抜かれ、グイグイ入り込んでいく彼女にとまどい、動揺し、精神が壊れそうになるシーバをデンチに引けをとらない名演。ふたりがこの作品でアカデミー賞の主演と助演でそれぞれ候補になったのも納得だ。監督は『アイリス』のリチャード・エアー。(斎藤 香)
商品詳細情報
| 販売元 | 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン |
|---|---|
| 発売日 | 2007年11月2日 |
| リージョン | 2 |
| ディスク枚数 | 1 |
| 形式 | DVD |
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映画生活ユーザーによる「あるスキャンダルの覚え書き」のレビュー
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淀川先生なら「コワイですねー」で批評して下さる... 2007-06-23 by
レクター博士
スージー・スーのポスターがシーバのアトリエにあった。1976年頃のパンクのムーブメントの起点の渦中であったスージー。今だから理解出来るが、当時パンクというものが、今日まで影響を及ぼす音楽となるなど、思いもよらなかった。シーバ(ケイト・ブランシェット)がリアルタイムで体感したとは思えず(年齢的に)、時代的な残滓に影響された世代と思うのだが、その精神性は、子育てが一段落した彼女が社会的な復帰、それも教師を選択した事の背景は重要な動機だ。多くを語られないのが残念だが。
翻って、バーバラ(デイム・ジュディ・デンチ)は二世代程前の価値観や社会的な規範を厳格に保持している女教師。で、有りながら、映画的にこの行動は動機や真意は非常に「曖昧」な描写に徹している。あ、アレだな、と思わせる過去の作品を引用するなら「噂の二人」。ハリウッド脚本では恣意的に埋没させたものが「チラリ」と顕われる。しかしそれだけではない、根源的な人間の「孤独」に焦点を当てている映画である事に目をむけるべきだ。スキャンダラスで表面的な理解だけで流れてしまう映画でない事は分かって欲しい。愚かな、本当に、本当に「愚かな日本の芸能リポーター」的視点では見てはいけない。これだけはお願いする。
FOX資本の映画ではあるが、イギリスの精神性が息づいているこの映画は、リアルな人間性を隠す事無く描写してくれている。嘘、虚飾、誤解、曖昧さは人間そのもの。これらを全て、白日の下にさらけ出す勇気に脱帽する。
デンチ VS ブランシェットの演技対決を堪能しない映画ファンは居ないだろう。それを味わえない人、その真価を理解出来ない方は、申し訳ないが「愚か者」である。
重い映画ではあったが、今年の上半期ではベスト・ワンの映画である。 -
ケイト・ブランシェットに脱帽!2007-12-10 by
星空のマリオネット
この映画は、通常であれば陰々滅々とした物語になってしまいそうなテーマを扱っているにもかかわらず、サスペンス感溢れる面白いドラマに仕上がっているのは、流石だなあと思います。
構成の妙や二人の女優さんジュディ・デンチとケイト・ブランシェットの傑出した存在感・演技力の賜物ですね。
オールドミスで一人の友人もおらず、他人に厳格で自己中心的(妄想的)なバーバラを演じるのが、デンチ。
家族を持ってはいるものの、少し年老いた夫と障害児を抱えたどこかいびつな家庭の中で、空洞感(満たされない思い)と隣り合わせのシーバを演じるのが、ブランシェット。
舞台はイギリスの労働者階級のための中学校。二人はともに女教師。
孤独な古参教師のバーバラが、少し崩れた神秘的な美しさを持つけれどどこか所在なげな新任教師のシーバを品定めすることから、この物語は始まります。
バーバラのシーバを追う視線は、獲物を狙う冷徹なハンターのそれです。
観客はバーバラのこの視線と、一見理知的な日誌(覚え書き)の口述に導かれ、シーバの生活を覗き見し、バーバラとともにシーバを追い詰めていくことになります。
しかし、それにしてもケイト・ブランシェットが演じるシーバの堕ちていく様は驚くほど身近で自然。抗いがたい魅力に溢れています。
映画「エリザベス」のエリザベス役、「ロード・オブ・ザ・リング」の王女ガドリエル役、「バベル」のスーザン役と、このオスカー女優の不思議な存在感には脱帽です。
一方で、鎧を身に纏い、人を寄せ付けない冷たいオーラを放っているバーバラ。
彼女の偏執的な思いと行為に怖れを感じると同時に、他人を束縛し支配したいという欲求や子供のような見境のない怒りが、必ずしも他人事ではないことにも気づかされます。
ドラキュラのように人の生血を吸い尽くしては、また次の標的を狙うことでしか生きていけないバーバラ。そこには罪の意識が介在する余地すらありません。バーバラの救いようのない狂気。自らの欲望を追い求めずにはいられない人間の性(さが)でしょうか。
ラストシーンはホラー映画のそれのようでした。
また、子供たちの大人を見抜く鋭い嗅覚にも恐ろしさを感じさせられる映画です。 -
これは映画館で観たほうがよさそう2007-06-14 by
kokoloko
ジュディ・ディンチ&ケイト・ブランシェットというすばらしい女優さんの迫力たっぷりの演技にドキドキし通しでした!!これは、DVDではこのドキドキ感は半減してしまうのではないでしょうか??
何がよいって、この話がバーバラ(ジュディ・ディンチ)の目線で語られるところですかね?そこがオリジナル?
うまいレビューが書けませんが、脚本がしっかりしているからこそ、そこまで驚くほどのことでもない題材でここまで面白く仕上がったのだろうと思いました。
女優二人の名演技に大満足!! -
荒っぽいストーリー展開。2007-05-14 by
名古屋のオッサン
主役のふたりを念頭に置いて書かれたような脚本だった。それだけにふたりともぴったりの役柄だった。違う役者が演じていたら安っぽいソープオペラになっていたかも。シーバの不倫相手はなにも未成年でなくても話は成立したように思えた。それに同性愛云々を描くのにはバーバラの年齢からいくとちょっと無理を感じた。全体に映画というよりも舞台劇を観ているような印象を持った。
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怖かった!2008-03-07 by
みるる
主役2人の迫力あるやり取りにドキドキしました。
シーバに様々な方法で迫るバーバラはとっても怖かった・・・。人は誰かを求めるとここまで怖くなっちゃうこともあるんですね・・。
ジュディ・デンチとケイト・ブランシェット。2人の迫力ある演技に魅了されました。 -
演技に感動2008-01-25 by
hirogon
途中から、お話の内容がどうとか、登場人物に感情移入できるかとかはもうどうでもよくなっていました。
ただ、ただ、俳優さん達の素晴らしい演技(特にケイトさん)に見入ってしまいました。ありがとうございました。 -
虚ろな友情2007-07-23 by
りんぼ
冒頭から興味を惹くのは主人公の心の声だ。他人に対し一切容赦のない視線が観客を不安にさせるが、その言葉の中に真実が含まれている故に鋭いナイフのように突き刺さる。当然、それは声に出して言わない台詞だが、日記という媒体で使われる。
私はそれらの発言が無記名の掲示板に近い気がした。そういう心無い言葉というものはエスカレートする傾向にあるのだが、そういうことをすればするほど内面には空虚になっていくような気がしてならない。この主人公は、そういう虚を持つ者の代弁者のように見えた。
彼女の悲劇は根本的に「友情」というものの概念が違うところにあったせいだろう。彼女にとっての友人、或いはそれ以上の存在とは、相手を自分の支配下に置くことにあったのではないか。
実際のところの友人というのは自分の思い通りに動いてくれないもの。それをどこかで相手を己の意のままにしようとしたり、その意に反した行為を許容しなければ簡単に亀裂は生じ、結果的に友情を失うこととなる。彼女の場合は極端な例ではあるが、人間関係の陥り易い問題点を浮き彫りにしているように思える。
同時に彼女の抱える「孤独」が強行の原因でもあるが、その孤独を生んだのも彼女自身なのだ。それが長い年月を経てぐるぐると回って修正の利かない所まで来てしまっている。そういった彼女の内面が比較的容易に推察出来るし、我々現代人に極めて身近な問題である点が恐ろしくもある。
元々友情とは見返りを求めないところに生じることが多いように思う。
この映画は15歳の少年と女教師との関係が大きな問題ではあるが、それは昨今日本でもよく紙面を賑わす事件ではある。
当然、これは罰せられるものではあるのだが、そうなる過程というものが見えたというのは興味深かった。当然、教師として関係を持つことは許されないが、様々な条件が重なればこれは確かに容易に起こりうることなのだということはわかった。
映画ではそれに対して一応の結果を出しているが、あまり教訓めいたことを感じないのは、世間的な加害者である女教師は同時に被害者でもあるからだ。
この映画は若干ではあるが、そういった世間の目についても皮肉なメッセージを送っているようにも見える。 -
リアルでユニークで怖い‥2007-06-25 by
椎茸
冒頭から一気に引き込まれて見入ってしまいました。
あのジュディデンチ演じるバアサン教師の何とも言えない屈折した感じがリアルに伝わってきて妙に人間味をかんじたりして、現代に生きる誰もが感じるであろう孤独と羨望、嫉妬‥などなどあの滑稽な語り口がリアルでユニークで良かったです。
と同時に展開が進むにつれて際立つバアサン教師の妄想など狂気にすら見えながらも自分に置き換えれば果たしてあのバアサンを全面的に断罪の眼差しで見れるのか?という自分に突きつけられた恐怖感とも採れる怖さも手伝って見応えがありました。
やはりバアサンを完全な異常者として描かず、過度な演出を避けた点がリアルで良かったですね。
1番最後のシーンはあざといというか安易な感じでしたが。
自分と同じ感想だったかは知らないけど、劇場を後にした女性二人がしきりに「怖かった〜〜」と言ってたのが印象的でした。 -
女子老女2007-06-04 by
くりふ
1997年に起きた、34歳の子持ち女教師が13歳の教え子と不倫し子供まで産み、強姦罪として塀の中INという、メアリー・ルトーノー事件が元ネタということに興味があり、観てみました。しかし事件そのものを追うのではなく、その『スキャンダル』は物語を進める薪、という感じでしたね。
原作小説も事件そのものより、起こった後の周囲への『波紋』を中心に描かれており、世代別に複数配置された人物の、世代による対立や葛藤が簡潔に描かれていました。映画ではそこからさらに、事件を起したシーバと、彼女を『自分のもの』にしたいと企む主人公バーバラ、老若二人の女教師によるパワーバランスの物語に絞られています。
バーバラの人物造形が面白い。昔々、某元知事の当たり役で「いじわる婆さん」というキャラがいたようですが、『痛いじわる婆さん』という感じかも。周囲に厳しくするほどに、自分がどんどん浮いてゆく。そして彼女、自分の中に『乙女』を抱えたま老後を迎えてしまったようで、そんなところに共通点があったのか、どこか危うい新任の美人教師シーバと親密になり、彼女を『ソウルメイト』と思い込むが…さてさて。
『スキャンダル』が明かされるところがかなり駆け足で、解説に近くなってしまい、説得力不足に感じた。少年側の描写が浅いかな。そしてC・ブランシェットって15歳の少年とのホニャララに溺れるには隙が足りないように思った。そんなわけでも少し『丁寧なスキャンダル』にしてほしかったな。
フィリップ・グラスの音楽がヒステリックで、ちょっとホラー仕様に思った。凄く耳障りに感じるシーンが幾つかあって残念。ハイテンションな主役二人の心情を現してんだろうな、とは思ったんだけど。
見所としては、やはり大御所女優二人の競演でしょうか。キャットファイトまで見せてくれるし。バーバラのイテテなキャラを魅力的に見せているのはJ・デンチの力と思った。ブランシェットは一箇所、メアリー・ルトーノーの手記に載った彼女の写真とまったく同じ顔をするカットがあり、狙ってるのかなあ? と思ったりしました。
地味な、イギリスらしいといえばいえる映画ですが、丁寧に観ると面白いところが幾つも見つかると思います。
ちなみに、メアリー・ルトーノーさんは出所後、教え子と結婚したらしいですね。 -
残念2008-08-31 by
S18
役者が良いせいか中盤までは大変面白かったが、残念ながら後半の展開にがっかりしました、展開がありきたりでも、描き方にも力があれば、印象は変わったと思う、まるで途中で投げ出したような感じがする。
映画は前半が多少つまらなくても、最後をきちっと描けば見終わった後の印象はずっと良く心に残る作品になると思いますが、その逆の場合はがっかり感がの方が強く残り、良い作品とは思えなくなってしまう。












