ロード・トゥ・パーディション〈特別編〉/ミラーズ・クロッシング スペシャルエディション
『ロード・トゥ・パーディション〈特別編〉/ミラーズ・クロッシング スペシャルエディション』を価格比較。★★★☆(71点)『ロード・トゥ・パーディション』に対するみんなのクチコミ情報などもあります。
| 監督 | サム・メンデス, ジョエル&イーサン・コーエン |
|---|---|
| 出演 | トム・ハンクス,ポール・ニューマン,タイラー・ホークリン,ガブリエル・バーン,アルバート・フィニー |
| 発売日 | 2005年4月20日 |
| 定価 | 1,980円(税込) |
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商品詳細情報
| 販売元 | 20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント |
|---|---|
| 発売日 | 2005年4月20日 |
| リージョン | 2 |
| ディスク枚数 | 2 |
| 形式 | DVD |
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映画生活ユーザーによる「ロード・トゥ・パーディション」のレビュー
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アイリシュマフィアを描いた抒情詩2008-03-10 by
牧坂満
マフィアの世界を描いた映画には名作が多いようですが、この映画もアイリッシュ・マフィアを描いた名作です。マフィアの世界は沈黙の掟というものがあり、これに背くと、背いた本人は勿論のこと、家族全員にも報復が及ぶのです。シシリアンと呼ばれるイタリアン・マフィアは「ゴッドファーザー・三部作」が有名ですが、家族を大事にする掟はフランス映画の「シシリアン」で描かれています。アングロサクソンでプロテスタントがエスタブリッシュメントの証でもあるアメリカの差別社会の中から這い上がるためには、異民族である彼らは「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」でのジューイッシュ・マフィアや「アメリカンギャングスター」でのブラックマフィア、「チャイナタウン」でのチャイニーズマフィア、「ブラックレイン」でのジャパニーズマフィアのように鉄の掟で団結する以外に道はなかったのでしょう。
題名とストーリーの復讐譚と逃避行から、冥府魔道を行く日本の劇画「子連れ狼」を彷彿とさせますが、他の方々の評価は如何でしょうか。映画全体はアイルランドの天候のように陰鬱としています。妻と二男を殺害されてから、教会のキャンドル越しに臥薪嘗胆の復讐に燃えるサリヴァンを演じるトム・ハンクスの表情。明かりも点けずにキッチンに座る人影、その窓越しに暗闇の黒い影の木の枝が「嵐が丘」の1シーンのように、不気味な静脈さながらに手をのばしている背景の前に座っているの人影は、放心状態のサリヴァンの息子(名演技)といった演出。外からの風の音。ロックアイランド地方都市の積雪の上に振り続ける霧雨の音。アイリッシュマフィアたちの故郷アイルランドを思い起こさせるような自然の音や、光と影を駆使して叙情的な作品です。
マフィア映画の名作全てに言えることですが、ただのアクション映画ではないので、派手な銃撃戦を期待すると物足りないでしょう。この抒情詩での風や波や雨の音を、唯一切り裂くのは人工的な銃の発射音、トンプスンM1921・ドラムマガジン付きサブマシンガン(別名、ミートチョッパー、シカゴピアノ、タイプライターと呼ばれ、ドラムマガジンには100連発の弾丸をロード出来た)だけなのです。あくまでクールに進捗していくストーリーの作風は、ポール・ニューマン扮するボスとそのボディガードたちを殺戮するシーンでも、タイプライターの発射光だけ描いて、銃撃音を消し去り、周囲にはひたすら霧雨が降り注ぐのです。これは、黒澤明監督の「影武者」での合戦シーンを彷彿とさせてくれました。
ニュー・007のダニエル・クレイグが演じる性格破綻者の二代目候補、ジュード・ロウ演じる殺人鬼・マグワイアの名演技も必見です。 -
息子は、父の背を見るか、目を背けるか2005-07-10 by
理屈屋
素直に親子の在りようを描いた作品として素晴らしいと思います。
2組の本当の親子と1組の擬似親子の姿を見て、息子に当たる者が、父親に当たる者の生き方をどう見て、自分はどう生きていこうとするか?
この点に注目してみると、とても感動的な物語に見えて来ます。
ラストの息子の父への言葉は、子の父に対する最高の賛辞のように思えて泣けて来ました。
ジュード・ロウさん演じる殺し屋、イッちゃい方が良い感じでした。 -
トム・ハンクスの顔2002-11-09 by
倉島穂高
本日、新宿で観てきました。かなりすいていて、ラクラク特等席を取ることができました。
私はずっとボスのバカ息子に感情移入して見ていました。なぜって、『グラディエーター』のコモドゥス帝と『裏切り者』のウィリーを足して2で割ったような、もう10歳老けてたら確実にホアキンにオファーが来そうなキャラなんだもん。演じていたダニエル・クレイグという役者さんも、とてもうまかったです。引きつったニヤニヤ笑いが痛々しくて。役者たちは、演技も存在感も個性も全員が及第点でしたね。
ただ……トム・ハンクスはやはりミスキャストだったと思う。演技的には悪いところはないのね。今のハリウッドでこういう役柄に据えるのにふさわしい役者は?と考えると、やはり実力の点でも貫禄の点でも、彼以外はちょっと思い当たらないんですよね。なのに何が違うんだろう???……終盤にきてようやく気がつきました。顔! 顔立ちがどう見ても殺し屋じゃないの。現実の世界では一目でそれとわかる殺し屋なんて存在しないんだろうけれど、銀幕の世界においては「観客の納得」というフィルターにひっかからないと困る。ポール・ニューマンはちゃんとマフィアのボスの顔をしてるし(あの涙目、さすがうまいっ!!)、ジュード・ロウは殺し屋の顔をしてるのに(ハゲで猫背のサイコ野郎もいけまっせ〜!)、トム・ハンクスは情愛深き父親で信頼される部下どまりの顔。これは持って生まれた顔つきの問題で、演技でどうこうできるレベルではないような。殺し屋に見えないだけでなく、30年代という設定からもやや浮いた顔立ち。他キャストは、子役2人にいたるまで昔風の顔なのにね。
物語は見事なまでに予定調和でした。普通「予定調和」とは、ハッピーエンドという含みでの予想通りの大団円を指すもので、この映画のような場合にはちょっとニュアンスが異なるような気もしますが、しかしあらゆる細部にわたってこうも観客の予想通りに話が運ぶのは、やはり予定調和としか言いようがありません。それは別に悪いことではないと思います。わかりきった筋書きを飽きさせずに見せるのは、どんでん返しでびっくりさせるよりも高度な芸ですから。「話がところどころわからない」とぼやきながらも、小4の愚息が眠らずに最後までちゃんと観ました。前後の列の中年男性たちは爆睡してたけどね(^^;) 実は私も序盤の手紙を届けるところくらいまでは、何度も眠りに落ちそうになりました。 -
テンポがよくて2008-03-02 by
misa
おもしろかった。
ギャング映画ではあるけれど、映像がスタイリッシュで、語り口が軽妙。
調度、作中で長男が読んでいた活字の大きな冒険小説のような雰囲気なのが、不思議というか新しい感じでした。
ジュード・ロウ演じる殺し屋も、どこか漫画のような現実ばなれしたキャラクターで、子供目線のギャング映画なのかなと。
ポール・ニューマンは渋くてかっこよかったー!
最後はなんだか泣いてしまいました。
この監督の作品は好みなのかも。
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家族映画は邦画のオハコだったが・・・2008-02-24 by
nonoyamasadao
「ロード・トゥ・パーディション」を昨晩、やっと観た。いい作品だろうと思ったけど、サム・メンデス監督だからなあ、病んだアメリカを描いた作家だから、マフィアの解釈もかなり屈折してそうってんで、長いことオクラというか敬遠してきた。あ、今日も”ながら”で書いていますっ。
結論を先に書く。これは現代ギャング映画の名品である。地味にして滋味である。洒落ではない。一言で言えば、渋い、よくできた家族映画だ。だ。
映像が素晴らしい。美しく、静謐にして、酷薄だ。抑制のきいた堂々たる構図だ。だって、「明日に向かって撃て!」のコンラッド・L・ホールの撮影だもんね。「夕陽に向かって走れ」もそうだ。双葉先生が、おつぎは「俺たちは明日に向かって走れ」を撮ればよいのに・・・と駄じゃれを書いていた。「アメリカン・ビューティー」の撮影もこの人で、俯瞰ショットが冴えていた。
「ロード・トゥ・パーディション」だと、明暗のコンラストが鮮やかである。雨降りの夜、少年が見たのは・・・。それは戦慄!これって、前作でも隙間からっていうのは、やっていましたね。
ジュード・ロウは舞台出身だそうだが、かなりの悪役だけどじつは儲け役って奴だよね。かなり凄んで睨んだりして雰囲気でてる。近作「ホリディ」だと妹おもいのお兄さん役だものね、なんたってキャメロン・ディアスのお相手ですからね。この落差が堪らない人も多いかも。
そして大御所、ご贔屓のポール・ニューマン。引退表明をしたけど、ほんと、長いことお疲れ様でした。ハリウッドの良識であり、知性だった。
「銀の盃」でデビューしたとき、双葉先生(尊敬してるんだ)が”マーロン・ブランドの不肖の従弟みたい”と書いたけど、その後の「傷だらけの栄光」ですぐさま、”顔はマーロン・ブランドに似ているが、もっと荒けずりでユーモアとあかるさがある”と書いている。これを’56年に書いた双葉先生はやっぱり、偉い人だ。その後のニューマンの役者人生を見抜いていたとしか思えない。
でも最後はマフィアというのも、「ゴッドファーザー」のブランドと同じだなあ。
ネタバレ無しなので全て省略するが、リアクション・ショットだけのハイライトの演出は憎い。やってくれるではないか。
さて、この親と子供、そして家族テーマだが、ストレートで気持ちいい。
バリー・レビンソンの「わが心のボルチモア」の火事のあとの、父と子の会話も心に沁みたし、ウェイン・ワンの「ジョイ・ラック・クラブ」の母と娘のエピソードだって、ほのぼのとしていた。
こういうのは、日本映画が得意なはずだけど、なんとかならんのかね。まあ、「手紙」くらいか。藤田敏八の「妹」のちょい下くらいなら、たくさんできそうなものだが。
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ドンドンよくなるトム・ハンクス2008-02-09 by
gucci2783
アル・カポネ時代のセピアカラーした時代の空気を映すカラーの調子、私はそれだけで・・・満足しました。
最後に義理の姉の家を尋ねて、ガランとした様子で「何かある」と感じないトム・ハンクスは「少し鈍い」です。でもファンにとっては、彼が無惨にも血を流して死んでいく・・・それも「最愛の息子」を残して。
これで、イイノダ。 -
ハンクスの哀愁2007-12-03 by
BLACK
哀愁漂う大人な演技に定評のあるトム・ハンクス主演、新人子役 タイラー・ホークリン共演で贈る壮大なロード・ムービー。
全体的な雰囲気としては、ロマン・ポランスキー監督の作品に似た感じがあり、重厚で繊細なシカゴの闇世界を落ち着いた色彩の映像で見せており、撮影担当のコンラッド・L・ホールの実力が計り知れる。ちなみに彼は名作『明日に向って撃て!』や『めぐり逢い』などの撮影も担当しており、アカデミー賞へのノミネートも多く、幾多もの栄誉に輝いている。
暴力描写はマーティン・スコセッシ監督作品に似ており、重厚で落ち着いた映像に唐突に流れる紅い血は美しい。
内容としては、マフィアの幹部であったマイク・サリヴァンは殺しの現場を息子(長男)のマイケルに目撃されてしまい、それが原因で起こった内部の縺れにより妻と次男を射殺されてしまう。マイケルを殺し損ねたことで、今まで味方だったマフィアのボスらはサリヴァンを殺すための追跡を。一種の決意と復讐の念を胸に、サリヴァンはマイケルと共に逃避行を始める――。
ストーリーとしては逃避行ということですが、サリヴァンは逃げるというより妻子の仇を討つための復讐劇をしているだけのように思えます。裏世界の人間として一つのケジメをつけるがごとく、銃を手に取るサリヴァン。
終盤のトンプソンM1による大掃除シーンは鳥肌モノです。自らのボスの護衛を次々撃ち殺すサリヴァン。ここまではサイレント…というかBGMのみで、最後にボスを哀愁漂う表情で撃ち殺すシーンでトンプソン特有の、タイプライターのような銃声が辺り一面に響き渡る。ここまで哀しい射殺シーンが今まであったか、というほど、私はこのシーンで感動しました。
全て片付き、浜辺の家にやってくるサリヴァンとマイケル。ここで「あ、そうだ。忘れてた」と言わんばかりの衝撃のラストを迎えます。私は“ヤツ”の存在をすっかり忘れていたので、このシーンは驚きました。といってもサリヴァンを映すカメラワークや、まだ何かありそうな怪しげなBGMで「あ…」と感づきましたが、短く響き渡る銃声は哀しい。
このシーンを観た瞬間『クレヨンしんちゃん』の映画『アッパレ!戦国大合戦』を思い出しました(笑)
最後にマイケルが言ったセリフに、思わず涙が出ました。ホント、映像と台詞両方で魅せてくる映画ですね、これは。
トム・ハンクスの貫禄溢れる男の演技は見事ですが、ボス役のポール・ニューマンの渋い演技も素晴らしい。
2大名優に加え、『レイヤー・ケーキ』や『ミュンヘン』のダニエル・クレイグ、『スターリングラード』のジュード・ロウら若手の人気俳優も出演しているので、キャスティング面は全体的になかなか豪勢か、と思います。自分が好きなのはハンクスとニューマンだけでしたが(笑)
ロマン・ポランスキー監督の映画が好みな人は存分に楽しめると思います。スコセッシ監督の作品に暴力シーンが似てるといいましたが、似てるといっても幾分ソフトなので『グッドフェローズ』並のバイオレンスは期待しないでくださいw
何はともあれ、ドラマ映画の傑作として、オススメです。ハンクスの溢れ出る哀愁に酔い痴れてください(笑) -
ストレート勝負2004-10-22 by
ひろたん
かなりよかったです。なんというか、「映画を見たぁ」的な快感を受けました。
お話・キャラクターともにオーソドックス。
ひねりがないといえばないのですが、僕は真っ向勝負のストレート、と取りました。
この監督さん得意な手法なのか(アメリカン・ビューティーは未見)、不安感を駆り立てるような遠近法のお手本のような構図、延々と続く田舎町をひたすら走る車、など、「絵であらわす」という映画の原点に立ち戻った演出法が嬉しい。
オープニング、人並みに逆行して走る少年も、この後に待ち受ける運命(アウトローへの道)を示唆している・・・ってのは、どっかの映画評論のウケウリですが、なるほどなるほど、と思いました。
何度も繰り返し見たら、いろんな発見があるかもしれません。
唯一捻った、というか今風の味付けを狙ったのか、と思われるジュード・ロウの殺し屋がちょっと浮いていたような。
あと、よく言われていますが、トム・ハンクスがどう見ても凄腕の殺し屋には見えない、というのはご愛嬌で・・・。
P.ニューマンはさすがの貫禄勝ち。
あ、あとP.ニューマンの息子役、薄気味悪い小悪党の雰囲気が絶妙でした♪
それにしても、こういう作品はなんか気の効いた邦題をつけて欲しいところです・・。 -
父親に是非見てもらいたい「男」が泣ける映画2004-09-29 by
タロヲ
寡黙で尊厳とファミリーの規律を重んじる父親とその父親の背を見ながら成長する長男、
次男には優しく接するが長男(自分)には違った態度で接する父親。
やがて会話を通じてその理由を聞き出した時に、初めて自分を受け入れてくれたと感じて父と抱き合ったシーンは
あまりにも自分の置かれていた境遇と似通っていて貰い泣きしてしまった。
映画としての評価で言えば付けた数程の星の高い作品とは思えないが、時代背景、生活する地域、
また人間関係によって各々異なったルールが存在する大人の社会のダークな部分を
親と子の絆をメインに据えて描ききることで、単なるギャングの抗争ものに終わらせず、
説教がましくもなくサラリと見せきった所がこの映画の価値だろう。
父親になる人間、また、今子育てをしている父親に是非見てもらいたい「男」が泣ける映画。 -
これがギャングというものですか2004-06-01 by
itoh
ギャング映画というものを初めてみた。
で、Vシネマ等のやくざモノと
基本的な文法がソックリであることを確認し
「やってることは同じなんだな〜」
と思ったら何だか可笑しくなった。
銃声に重みがあるのがよい。















