フロム・ヘル/ホワット・ワイズ・ビニース〈特別編〉 [DVD]

『フロム・ヘル/ホワット・ワイズ・ビニース〈特別編〉 [DVD]』を価格比較。★★★☆(66点)『フロム・ヘル』に対するみんなのクチコミ情報などもあります。

フロム・ヘル/ホワット・ワイズ・ビニース〈特別編〉 [DVD]
65点
監督 アレン・ヒューズ, アルバート・ヒューズ, ロバート・ゼメキス
出演 ジョニー・デップ, ヘザー・グラハム, イアン・ホルム, ハリソン・フォード, ミシェル・ファイファー
発売日 2005年4月20日
定価 1,980円(税込)

 

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商品詳細情報

販売元 20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント
発売日 2005年4月20日
リージョン 2
ディスク枚数 2
形式 DVD

関連商品

映画生活ユーザーによる「フロム・ヘル」のレビュー

  • 100点 アブサン+アヘンのカクテルのシーンが実に美しい

    2009-01-05  by 牧坂満

     映画「コピーキャット」で、"切り裂きジャック"の本は"リンカーン"の伝記より、沢山出版されているという例え話が登場しましたが、数多く上梓されている"切り裂きジャック"本では、「フロム・ヘル」の原作を上梓したアラン・ムーアもさることながら、日本の推理作家・島田荘司の"切り裂きジャック・百年の孤独"も見事な推理で"切り裂きジャック"の研究としては双璧を成していると思います。

     ジョニーデップ主演の「スウィーニー・トッド/フリート街の悪魔の理髪師」も19世紀のロンドンに出没した伝統的シリアル・キラーを描いた傑作でしたが、この作品も画面の色彩をダークに退色させて、ロンドン下層階級の街であるホワイトチャペル地区の非衛生な貧民屈を描いています。酔っ払いが徘徊する中で、春を鬻ぐ売春婦が横行し、彼女たちからショバ代を脅し取るヤクザ者、路上には死体が放置され、その傍らでは立小便をする男が描かれています。地球温暖化問題以前の問題である市街地の空を覆い尽す石炭を燃料にした真っ黒い煙のダークな画面と鮮血の真赤が見事なコントラストになって環境の悪い19世紀のロンドンの階級世界を描いています。

     ジョニー・デップは"切り裂きジャック"事件を担当する警部役。彼は数年前に妻子を亡くしてから自暴自棄になってアヘンに溺れているという設定。彼はアブサンという強いアルコールをアヘンと一緒に飲みますが、グラスの淵に渡しかけたアブサン専用のスプーンに角砂糖を乗せ、上からアブサンを垂らし、アヘンをスポイトで数滴滲ませ、マッチで火をつけるのです。青い炎が揺らめき、やがてアブサンに燃え移る。角砂糖は熱で沸騰し、それが消えると酒に落とし込んでかき回して飲むのですが、このシーンが実に美しいのです。自己破滅への憧れが上手く描写されていると思います。アブサンは危険な酒として製造・販売が禁止された禁断の酒でありゴッホやロートレック、ヴェルレーヌなどがアブサンによって身を滅ぼした伝説も残っています。ジョニー・デップ警部の天才的推理力もそんなところからきているかもしれません。

     猫や鳩はまだしも鼠や蝿が蠢く路上で売春婦とセックスする下層階級の世界とは打って変わって、清潔で明るい王立ロンドン病院に画面が移ると、そこには知性と文明を感じますが、医学の発展のための精神病の治療方法が人体実験が行われています。人体実験にされるのは生きている娼婦であり、それを静かに観察する優秀な外科医たちには人間の感情は感じられません。それは、W・W・Uでのナチスドイツ軍の軍医たちが行ったものであり、日本軍での731石井細菌部隊が中国大陸で行った医学発展のための冷徹な科学者の眼なのです。上流階級は医者を保護することによって、自分たちの健康を維持しますが、映画「エレファントマン」でも描かれていたジョン・メリックにも憐憫をかける訳でもなく、只管、見世物的に楽しんでいるだけなのです。

     映画は人体には詳しいが人間的感情に欠落がある犯人像を炙り出しますが、英国王室は王族と下賤の血が混ざった子孫が地上に存在することを許しません。これはダイアナ元・王妃が、かつての植民地国エジプトの人間と結婚して、そこに生まれる子供を絶対に許さなかった執念が感じられます。そして産業革命によって近代化の一途を辿るロンドンの町並みを描いた画面から、カメラは地下に移動して行きます。その地下二階で行われているフリーメーソンの入会の儀式。日本国内だとフリーメーソンを揶揄した本が沢山出版されているために信憑性が希薄になってしまうのですが、フリーメーソンは厳然として存在していることは確かなのです。人間の心の最も奥深い部分、底知れぬ暗い穴、自分の本性と出会う場所…地獄を感じさせる映画です。

     【ビデオ・マイコレクション】鑑賞

  • 80点 ジャック・ザ・リッパー!

    2008-01-24  by aoi ^ε^

    ジョニー・デップが、いたって普通の役をやってて、めちゃめちゃかっこいいです。

    内容もいたって普通…。でも、退屈ではなかった。

  • 80点 おもしろい

    2007-11-22  by あとちゃん

    何かを借りて観たときに、この作品の予告が入ってて面白そうだったので観てみました。

    まず、映像がとてもきれいでした。グロテスクなシーンとかもあるんですが、それ自体としては特に大したことはないと思いました。でもきれいな映像な分ちょっと印象的な感じでした。

    あと話的にも面白いものだと思います。サスペンスとして謎解きも楽しめましたし、犯人にも結構驚きでした。終盤になって、謎が解けたときにはかなりすっきりしました。
    ラストはちょっと予想外でしたけど、あれはあれでなかなかいい終わり方だと思います。

  • 80点 こんな時観ろや!「部屋で一人酒」

    2007-09-21  by ゲイナゲイン

    ハイ、またまたジョニー・デップです。

    これは「切り裂きジャック」のお話なんですが、別の殺人事件をテーマにして観たかったですね。
    ジョーニー演じるアバーライン警部のキャラが立っているので、もう少し複雑な事件の方がより際立ったかと思います。
    ドラマ「ミレニアム」な展開ですね。透視と言うか霊視と言うか、特殊な能力を持った捜査官の話は多いですが、この映画ではアヘンを使うことで違和感をなくしています。

    グロさは私的には低い方だと思います。一瞬しかそんなシーンはないので、ホラーが苦手な方でも大丈夫かと。お子様とは観れないですが、娼婦がでてくるので・・・ははは。
    みなさんのレビューでもありますが「ラストシーンは良い」ですね。全体的にもやもやしちゃうんですが最後で締められてます。

    今回の<こんな時観ろや!>が「部屋で一人酒」な訳は、この映画はお酒を呑みながら観ると楽しいという経験談からです。
    ジョニーがアヘンを服用するシーンがあるのですが、あのフワフワした所を自分もお酒のフワフワ感と合わせると楽しいです。(決してその類いのものは服用しないでくださいね!)ワインを飲みながらチーズをつまんで「フロム・ヘル」を観る!コレ!

  • 80点 解釈がリアルに怖い

    2006-06-04  by 椎茸

    昔、劇場で観て再度また観たくなりレンタルしてきました。
    やっぱこれは一人で深夜に真っ暗にして見るのに限りますね!
    雰囲気が助長されて盛り上がります(笑)
    実在した切り裂きジャックを大胆に解釈して描いてる点が味噌だと思うのですが、僕は良かったと思います。
    むしろこの解釈は本当にありそうで怖い!
    てか普通に考えて良いも悪いも世の中ってこういう力関係が存在してると解釈した方が自然なのかな〜とさえ思えてきます。
    故に架空の世界における主人公くらいは孤軍奮闘してもらわないと救いがない!って思いますね。
    ってこれ以上はネタバレか‥(笑)
    ジョニーデップも最高に良い雰囲気を出してたし、男の僕から見てもどことなく艶めかしい感じがやっぱり当代随一の人気の所以ですかね〜。
    ロンドンの不気味さを堪能したい人にはオススメ。

  • 40点 世界観は好き〜^^

    2006-03-20  by dante

     まずは、飲み込まれそうな程のダークな感じが素晴らしいです。雰囲気的には「ヴィドック」にも通じるかな。
     デップ演じるアバーラインはもろ「スリーピーホロウ」のイカボッドでしたw
    しかしホントにこういう知性的な役柄も似合うこと似合うこと。

     映画の内容的には少しグロめなサスペンス映画ですね。 ただ、ちょっと違うのが純粋な謎解きではないということ。
    犯人暴きました→捕まえました→事件解決です
    という流れではなく幾分胸に濁りが残る感じ。
    そこが少し釈然としない。
    それがまたアラン・ムーア原作ならでは!!
    と言えばそれまでですが。

     他の共演者も有名どころなので、映画の品質的には上質な部類かと。
     まぁジョニー・デップが出てる時点でイイんですがww


    ただやはりいくつかの不満と話の流れの緩慢さで少し減点。少し惜しい。
     観る人を選ぶ作品かと。
     
    ジョニーデップが出ている&映像美に 
    40点

  • 60点 う〜

    2006-01-03  by 未登録ユーザくぶ

    映像も奇麗で、ジョニーディップも格好良かったけど、ただそれだけのグロテスクな映画でした。
    何で今更「切り裂きジャック」なのかも理解出来ないしジョニーディップを使うなら、もっと他に山のような、テーマが有ると思います。私も犯人はあの人
    ではないかと思っていましたが、旦那が言うには
    「体力的に無理」私もそう思います。

    失敗作だと思います、ラストシーンは良かった
    のに惜しいです。

  • 70点 

    2005-11-01  by HARU

    アバーライン警部の捜査方法やジョン・メリック(エレファント・マン)が登場するのを観て、「あーこの監督さんは、デビッド・リンチ監督を意識しているのかな?」と思ったのですが違いましたね。
    捜査方法については、原作の登場人物「千里眼をもつ少年」(だったかな?)を削ったがために、仕方なしにアバーラインに、違った形でその能力を持たせたとのこと。
    そしてジョン・メリックについては、見世物にされている彼を見て哀れむ当時の上流階級を描写することで、当時の上流階級の欺瞞と哀れみは上辺だけということを表現したそうです。
    なるほど、本当に可哀想に思うのであれば、見世物などにはせずに、引き取って治療に専念させてあげるハズですよね。それ位の経済力はあるでしょうから。

    全体を通して陰な映像が続きますが、ただ陰なだけでなく妖しさが漂っていて、思わず引き込まれます。そして、映像に負けない位にジョニー・デップも魅力と存在感を発揮していたと思います。
    とは言えストーリー的には心に響くところがなかったので、点数としてはこの程度。

    ただし、エンディングは良かった。

  • 60点 まずまず

    2005-09-08  by 未登録ユーザK

    他にも何件かレビューを見て回りましたが、そこまで訳がわからないわけでもないし、気持ち悪くなるほどグロテスクでもなければ最後まで謎が残るわけでもない。ちゃんと観ていれば何故こういう事件が起きたのか?とかその他もろもろも大体分かるようにキレイにまとめてある感じ。ただ、確かにちょっと想像で補わなければならない部分はあったようにも…でも、その想像をするための材料は十二分にちりばめられていたと思います。
    じゃあ何故☆3つなのか?それは簡単なことです。予告を見たときの期待がちょっと大きすぎたかなという感じです。切り裂きジャック自然は現実にあった事なのは知っていますし、未解決なのも分かりますが、せっかく映画にするのだから、もうちょっと作ってみても良かったのでは?というのが個人的見解。ただしこのあたりはあくまで個人の趣味(?)であり、個人差が出るところかと。まぁ、つまるところ、ラストはもちょっと「全部解決!やったね!」とまでは行かなくてももう少し行っても良かったかなと。…まぁ、これはこれで良いとは思いますけどね。
    ラストの「コイン」は確かにオチとして良かったと思います。

  • 80点 万人のダークサイド

    2005-07-22  by 未登録ユーザHiro

    DVDにて再見。

    『切り裂きジャック(ジャック・ザ・リパー)』を舞台とした物語。
    時代は1888年のロンドン。
    主演はもうフェイクで大好きな役者の一人になってしまったジョニー・デップ。
    まず、映像が綺麗。100年前のロンドンの町並みも雰囲気充分だし。
    話には連続殺人だし、グロテスクな描写も多いのだけど。直接的に内臓バーンって感じではなくって(あるにはあったけど)、イメージで想像を喚起させる感じ。
    冒頭に娼婦が惨殺されるシーンも真っ暗闇でナイフの光だけが時々閃いて、徐々にそのナイフに赤が滲んでゆく。視覚より精神的な効果が重視されてると思います。
    個人的に直接的に気持ち悪いのは好きではないけど、こういう間接的なものならば意外に平気なので、抵抗はまったく無かったですね。
    サスペンス的にも良く出来ていて、物語としての誇張や脚色の中に史実も上手く取り入れて細部こだわってる。

    それにこの話の恐怖の元は勿論切り裂きジャックなのだけど、僕が怖いと感じたのはそれだけじゃなくって、寧ろ階級社会の上部にいる人たち。彼らの自分達以外を人間として扱っていない感じ、その感情の希薄さに背筋がぞーっと寒くなる。
    切り裂き魔の淡々と機械的に行われてゆく惨殺の様子もそうなんだけど、
    患者を自分達と同等の存在とはみなさないエリート医師達。
    娼婦が殺されても平然とする長官。異常者は教養の無い人間だという固定観念。
    彼らの中に罪の意識はかけらも無く。でもこの時代に同じ身分でいたら、自分も果たして罪の意識をもったかと思うと、疑問。
    差別と偏見が常識としてするほうも、受ける側も受け入れていて、それが身分制度というシステムとして確立してしまってる時代なのだと。
    そのシステムがなくんった(はず)の現代にも、じゃあそれはなくなったかというとしっかりあるわけで。
    後半の切り裂きジャックの科白が脳裏に甦ります。
    19世紀から20世紀どころか21世紀になっても、ヒトは基本的に代わらない。
    自分を上に見せい。正しく見せたい。そのための方法として、自らの努力で高みに登るのではなくて、周囲の弱いヒトや自分と違うヒトを蔑んで引き摺り下ろして、相対的に自分が上になるほうが、楽だし確実だから。
    そういう面(流行の言葉でいえば暗黒面??)は確かに人間には誰でもあるとおもう。
    差別、傲慢、狂信(に見えた)誰でも抱える闇。
    そのヒトの暗部が一番怖かったかも。


    十分に堪能しました。
    深夜にビデオで見るのにはいいかも。
    怖いの苦手なヒトには、ちょっと刺激が強すぎるかもしれないですが。

    PS.ラストシーンはしんみりと、よい余韻ですね。

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