普通じゃない/28日後…〈特別編〉 [DVD]

『普通じゃない/28日後…〈特別編〉 [DVD]』を価格比較。★★★(63点)『28日後...』に対するみんなのクチコミ情報などもあります。

普通じゃない/28日後…〈特別編〉 [DVD]
62点
監督 ダニー・ボイル
出演 ユアン・マクレガー,キャメロン・ディアス,ホリー・ハンター,キリアン・マーフィ
発売日 2005年4月20日
定価 1,980円(税込)

 

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商品詳細情報

販売元 20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント
発売日 2005年4月20日
リージョン 2
ディスク枚数 2
形式 DVD

映画生活ユーザーによる「28日後...」のレビュー

  • 70点 「HELLO」

    2008-11-11  by 牧坂満

     異民族国家であるアメリカ合衆国では見知らぬ人と最初に出会うと必ず名前を名乗って握手を求めてきますが、これは、自分の自己紹介をした上で相手の人間性や人格を類推するための必要行為なのです。映画でも「HELLO」という言葉が重要な場面で使われますが、人と人とのコミュニケーションの大切さの「HELLO」は、「私は貴方に危害を加えるような人間ではありません」と宣誓しているようなものです。

     現在でも世界各地で発生している紛争を見ても、人類を滅亡させるのも救えるのも人類だということを表現したこの映画の独特の雰囲気に目を見張りました。「アイ・アム・レジェンド」を彷彿とさせる無人化してしまった町並み、人っ子独りいない道は無人と化したロンドンをロングショットで映し出します。ゾンビからの必死の逃走劇の後には映画のテーマでもある人間同士の争いが描かれていますが、人間の本性ともいうべき凶暴性、狂気、欲深さを深く抉っており心底戦慄させられるのです。画面は冒頭から殆ど主人公の視点で進捗していくので、観客も恐怖感を臨場体験します。映画全体的が暗い色彩で描かれ、かつフィルムの粒子を粗くすることで、主人公を取り巻く世界の不安定感を上手く表現しています。また、俯瞰・仰角の撮影を多用して、コマ落としの技法や画面のバックに淡々と流れる音楽が主人公の孤独感を強調し、場面によっては強くなる音楽が主人公と観客との呼吸を一致させて加速させる演出も流石です。

     深作欣二監督の「復活の日」でも南極に残された人類の未来のために男と女の問題がメッセージされていましたが、こちらの映画では闘争本能や攻撃本能が強い人間がヘゲモニーを掌握しているために、男女の性の問題に奴隷制社会へ逆行現象が起きてしまうことで、人間の傲慢さや不条理さが際立っているのです。ダニー・ボイル監督の映像美は今更語ることもないでしょうが、躍動感溢れるゾンビは「バイオハザード・V」、戦慄の霖雨は「ブレードランナー」を思わせ、色やトーンや動きなどは、詩的・音楽的です。美しいイギリスの風景とグロテスクな画面を交差させながらスタイリッシュで美しい映像を創造しているところも見事です。

     自分自身が生存するためには、襲撃してくる感染者を殺害するしか道はないのです。例えそれが愛する肉親であっても、ウィルスが感染する数十秒のあいだに、逡巡することなく殺害しなければならないのです。この「ペットセメタリー」のような苦悩が、この映画のテーマとも言えるでしょう。

     また映画冒頭で描かれているイギリス風ブラックユーモアの環境保護団体の独善的な行動によって悲劇が引き起こされる原因になっているところに、“グリーンピース”を始めとするNPO団体へのアイロニーが効いていて面白いのです。映画は終末観を描いており、キリスト教社会では最後の救済を求める場所である筈の教会内の堆く重なった死体のシーンが印象的です。どれが死体か生存している感染者か分からない恐怖感と生存感染者が聖職者であった絶望感はキリスト教徒ならば私たちより大きいものになったことだと思います。

     英・米を中心とした先進国が宗教の違いや価値観の違いを許容せずに、覇権主義によって他の国家を経済力で浸食していく姿勢こそが、洋館に立て篭もる軍人たちそのものであり、侵略された異文化の国民たちは生きることへの希望や倫理を如何にして涵養すればいいのかが問われています。人間性を優先しても無意味な世界になってしまったら、人間は限りなく基本的本能を剥き出しにするのでしょうか…。主人公たちはそれを否定して、絶望的状況下にあっても最後まで希望を捨てない姿に観客は「HELLO」の大切さを知るのです。

     【DVD・マイコレクション】鑑賞

  • 60点 ゾンビの足が速いなんて… 反則です。

    2008-07-30  by 獅子王

    実験用のサルを動物愛護団体(かな?)が逃がした為に人類が滅亡しちゃうって言うなんとも皮肉な話です。

    悲しいシーン、怒りのシーン、怖いシーンそれぞれ、しっかり感情移入が出来るように気が配られてるように感じました。
    人間の傲慢さや不条理さも良く描かれており、なかなかの作品だと思います。

    特典の『もう一つのエンディング(劇場公開版)』の方が映画としては、しっくりくるのかな?
    お気楽な私は、DVD版のエンディングで満足でしたが…

  • 80点 えっ、「ゾンビもの」だったの?!

    2006-11-03  by 倉島穂高

     DVDにて鑑賞しました。で、書き込む前にこのサイトの皆さんの評価を拝読してびっくり仰天!! 今の今まで、ゾンビ映画だとは露ほども思っていなかったので。むしろ「感染者をゾンビみたくしたのは表現としてちょっと失敗じゃないかしらん」なんてなことを感じていたのですよ。つまり私はこの映画を『復活の日』『アウトブレイク』の系列だと思って観ていたわけ。『12モンキーズ』とか、映画じゃないけど手塚治虫の『火の鳥 未来編』も私の中では同じカテゴリー。サバイバルという共通点はあるものの、ゾンビ映画とはくっきり一線を画して観ていたのになぁ……
     ゾンビっぽくしたことの必然性はわかります。あれくらいスピーディーかつスプラッタなクリーチャーにしておかないと後半に出てくる人たちの残虐性の描写ができませんから。しかし、それを考えると映像化されなかった初期エンディングが正解のような気がしますね。私はこの映画の製作者の意図が「ゾンビを描くこと」にあるとはとうてい思えないので。
     同様に、製作者にとっては「ウイルス感染」という設定もテーマの本筋ではないのでしょうが、せっかくウイルスを採用したのなら、もうちょっとそれらしい科学的な味つけがあったほうが奥行きが出るのではないかな。ウイルスっぽさが感じられないからゾンビ映画になっちゃうのです。せめてパリとニューヨークにどう飛び火したのか、ちょっとでも説明がほしいなぁ。せっかく島国イギリスが舞台なのに、その設定の利点がぶっとんでしまう。人為的なバイオテロでもない限り、あのウイルスが海峡を渡るなんて、どう考えても無理のような気がするのですが。登場人物はもちろんそんなことは知らないわけだからガセ情報を信じるのも無理はありませんが、ガセならガセと観客にはわかるようにしないと。でなきゃラストシーンに繋がる「絶望した主人公が木陰から見たもの」の設定が生きてこないじゃないですか。
     とはいえ、そういった瑕疵を補って余りある面白さでした。映像が美しいし、先の見えない恐怖に基づくドキドキ感の演出もよろしい。ほかにもツッコミどころはいろいろありますが、私にとっては他のゾンビ映画よりずっと面白くて好きですね。75点くらいの印象なのですが、『ドーン・オブ・ザ・デッド』に80点つけちゃったのでこの採点です。私の中では『ドーン〜』より評価高いですよ。

  • 80点 最高の世界観!!!

    2004-05-09  by プータロー

    世界観が統一されていて最高にヒヤヒヤできた。
    何が起こるか分からない、何をすれば良いかも見当がつかない。
    映画の世界観にドップリ浸れました。

    ホラー映画(?)に感情移入できたのは初めてかも。
    絶望の恐怖の中、ラストが希望に繋がる終わり方でホッとしました。

  • 60点 心の声を申し上げます

    2008-12-26  by ぽちよ

    28週目...を先に見てしまい、その時にこの作品を知りました。

    まず、全体を通して非常に完成度が高いな〜と思いましたし、良い作品だと思いました。
    が、個人的には、うーん・・・という感じも残りました。

    「実は人間が一番怖い」というテーマは、結構いろんな作品のテーマとなっており、新鮮味に欠ける部分を感じております。それに・・・
    正直な心の声を申しますと「ゾンビ映画じゃねーじゃねーかよ!!怒」って感じです。苦笑

  • 60点 28週後の後

    2008-09-28  by すいっき

    続編である28週後を観てから観ました。

    この映画で恐いのはゾンビの様な感染者より異常な事態によって秩序も何もない状態での狂い始めた人。

    前半はゾンビ映画。後半は人間同士の争い。
    感染者のある意味純粋な、どうしようもない衝動よりも人間の本性ともいうべき暗い部分が出ている後半のほうが恐く、ゾンビっぽいだけの映画に終わらず、考えさせられる映画となっている。

    続編の28週後は人間愛や使命を嘲笑うかのような話であったのでこちらのラストにはある意味ちょっとびっくりした。

  • 80点 アート映画

    2008-07-10  by Ura

    ホラー映画って苦手なんです…
    ダニー・ボイルの作品ってことで不本意ながら観賞しました。

    さすがダニー・ボイルですね。映像が素敵です。
    無人と化したロンドン、スピード感のあるゾンビ、戦慄の雨。
    スタイリッシュで美しい映像の連続でした。

    感染していない人までも狂気に変えてしまうRAGEウイルス。
    恐ろしいです…

  • 70点 ニューヨークに飛び火

    2008-06-15  by qp

     ゾンビ(?)系としてはわかりやすい作品でした。先に「アイアムレジェンド」を見ていましたが、本作のほうが期待の裏切り方がよかったと思います。(ていうかニューヨークに飛び火したのって・・・)(笑)

     裏切り方としては「CUBE」みたいな印象を受けて、よかったです。「CUBE」ほどじゃないですけど。

     個人的にはタイトルの意味がよくわかりませんでした。28日経過するまでの間、何かがあるのかなーと思いましたが・・・

     

  • 60点 いろいろと考えさせる映画でした

    2008-04-01  by naoya

    28ナイトでやっと見ることが出来ました。
    感想を率直にいえば、いろいろと考えさせる映画でした。

    この映画でいいたいことは「人間の敵は、人間」ということだと思いますが、ホラー要素も多く楽しめることが出来ました。

  • 70点 「無慈悲」と「絶望」と…

    2008-02-09  by とみしゅう

    続編的存在『28週後…』を観てから、この『28日後…』を観ました。
    それぞれ違う監督が撮っているとのことでしたが、確かに似て非なる映画だなと思いました。

    『28日後…』は、いわゆるゾンビ映画の一種です。
    血液を介してウイルスに感染すると、約20秒ほどで人間がゾンビ化してしまうのです。
    ゾンビの運動力は並大抵ではなく、常に全速力で人間を追いかけてきます。
    この「スピード感」が『28日後…』の特徴と言えます。

    交通事故で入院していた青年が主人公です。
    目覚めてみると、そこには荒廃したイギリスの街並みが広がっています。
    戸惑いながらもたどり着いた教会で、彼はこの世界で起こっている「異常事態」に気がつくわけです。

    自分が生き残るためには、襲ってくる感染者(ゾンビ)を殺すしかない。
    たとえ、それが大切な存在であったとしても、ウイルスが感染する数十秒のあいだに、ためらってはいけない。

    それは判っている。でも…
    彼は悩みます。
    その悩みが、この映画のテーマとも言えるでしょう。

    後半の舞台となる避難所で、とんでもないことが起こります。
    彼は「もうひとつの敵」と戦うことになるのだけれど、この展開はかなり恐ろしいですね。
    ある意味で、ゾンビ以上に恐ろしい。

    エンディング。
    まあ、あれが妥当なんだろうなぁ。
    DVDには「もうひとつのエンディング」が入っていますが、これはいまいち。

    続編ものにしては珍しく、『28週後…』のほうがおもしろかったですね。
    (ストーリー的につながりがあるわけじゃないですけどね)
    テーマに深みが出ているし、「無慈悲」の感覚がより濃く出ています。

    ともあれ、観て損する映画ではないと思いますよ。

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