ベニスに死す

『ベニスに死す』を価格比較。★★★★(80点)『ベニスに死す』に対するみんなのクチコミ情報などもあります。

ベニスに死す
80点
監督 ルキノ・ビスコンティ
出演 ダーク・ボガード, ビョルン・アンドレセン, シルバーナ・マンガーノ, ロモロ・ヴァリ
発売日 2007年12月7日
定価 980円(税込)

 

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商品詳細情報

販売元 ワーナー・ホーム・ビデオ
発売日 2007年12月7日
リージョン 2
ディスク枚数 1
形式 DVD

映画生活ユーザーによる「ベニスに死す」のレビュー

  • 100点 特別な映画

    2008-03-11  by 星空のマリオネット

    「ベニスに死す」を初めて観たのは高校の課外授業。私が通っていたのは男子高だったのですが、初老の紳士が少年を愛するこんな映画をなぜ皆で観に行くんだろうと、引っかかるものがありました。

    再会は大学祭の教室での上映会。暗幕から洩れる夕陽のオレンジ色がスクリーンに滲み、世にも美しいこの映画とシンクロして言葉を失うほどでした。高校時代からわずか数年しか経っていないのに、感じ方が全く違っていたことに自分自身驚きました。
    私にとって「ベニスに死す」は、学生時代に観た外国映画の中で、フェリーニの「道」と並び最も印象に残る映画となりました。

    さて、先日おおよそ四半世紀振りに観て先ず驚いたのは、その映像ひとこまひとこまの実に落ち着いた美しさです。
    「モネ」「ドガ」「ルノワール」そして「ユトリロ」の絵画と見紛うほど素晴らしいというより、それらを凌駕するほどゆったりとした奥深い美しさに包まれています。映画からこういう感銘を受けたのは初めてのことです。

    また、マーラーの交響曲第5番第四楽章の耽美的な旋律は余りにも有名。音楽と映像と人間たちの稀に見る融合。まさに溶け合っています!
    (バルビローリ=ニューヨークフィルが私の愛聴盤です。)

    美少年タッジォは、初老の作曲家グスタフの視線が生み出した魔性のモノ。美しいタッジォは醜悪なコレラの分身なのでしょうか?
    絶望の淵でおどおどしていたグスタフは滑稽な姿にまで身を堕とす。
    彼は報われたのか、或いはゴミのように捨てられたのか。日常生活から離脱した時に、自死の誘惑が我々の前に大きな口を開けて待ち構えているのでしょうか?

    必ずしもヴィスコンティが好きなわけではないのですが、私にとって「ベニスに死す」は特別な映画です。

  • 90点 圧倒的な美

    2008-03-02  by クラリス2号

    音楽家アッシェンバッハ(ダーク・ボガード)が休養地として訪れたイタリアのベニス。タージオ少年に出会い、その若さと美しさ魅了され、自ら破滅の道を選ぶ。しかも至福の顔で。

    ビスコンティ監督の映画は「美」そのものです。

    「山猫」で時代と滅びに毅然と立ち向かう男の美学に魅られた私は、ここでも「圧倒的な美」を前にただ立ちつくすだけ。

  • 100点 おっかけでした

    2006-10-31  by 未登録ユーザika

    Tadzio の。

    この作品が上映されている館をさがして、いくつもいくつも、映画館をまわった。

    真夏の、ひざかりの中を、ホットパンツに黄色い日傘で、街はずれのうらぶれた劇場にもいった。

    この作品を見に行く……と決めた日は、朝から心を正し、邪念を払い……
    それは、一つの、儀式のようなものだった。

    館内でのカメラ撮影、ポスター泥棒……と、おっかけのやるようなことはみなやりました。

    この作品だけではなく、Tadzioになる前の彼が出ていたスウェーデン映画(タイトルは……「思い出の夏」だったかなあ?)も何度も見にいった。

    彼が来日して入れたEP盤を手に入れて、くりかえし聴いた……。

    とうとうスウェーデンに行こうと思った。しかし、なぜか、いかなかった。

    おっかけは、そこで終了しました。

    人間は、ばかだと思います。(というか、私がばか)
    原作にあるように、<どちらに落ちても深淵>なのかもしれません。

    でも……私は、Tdzio の姿を見るまで
    <美>が、現実に、そこに在る……ということを知らなかった。
    美しい花、美しい景色、美しい人……
    でも、それは<美>そのものではない。

    <美>そのものが、そこに、在る。

    そのとき、人は、<時のない国>へいく。

    <時のない国>にとどまりたいという欲望が
    人を破滅させます。

    なぜなら……
    <時のない国>では、「とどまる」ということが
    そもそも意味をなさないから。

    <時のない国>は、どこにでもあるが
    けっして、とどまることのできない国……
    だと、思います。

    人の心って、不思議ですね……。

    以上。おっかけ体験談、でした。

  • 90点 「美」の姿

    2003-01-10  by 未登録ユーザレクター博士

    久しく、どなたも投稿されないので一言。

    「美」に翻弄されるのは、表現者や鑑賞者の区別なく
    「命」の琴線に触れる瞬間です。

    タッジオが体現する「美」は、どんな芸術作品にも
    現われるのだ、と思います。
    自分自身の醜悪な「姿」などヒラリと飛び越えて、
    残酷な甘美さを持って、こちらの心をえぐります。

    この映画を愛する者は、それを素直に味わう「特権」
    を持っています。
    勇気をもって、堪能するべきでしょう。

    グスタフの様に、たとえ浜辺のベンチで息絶えようとも。

  • 90点 人間って・・すごい

    2007-07-31  by まった

    気持ち。老いたくない。でも必ず来るんだ。
    誰にでも。愛すること。きっと、何歳になっても愛したい。愛されたいから墨を塗るんだ。
    そうありたいと思う。
    でも、少年側から見たらちょっと怖いだろな

  • 90点 イメージ通り

    2007-02-02  by hirogon

    ビョルンがもう原作のイメージにピッタリです。
    何度観たことか。リド島でタジオポーズの写真を撮ってしまうくらい好きでした。

  • 80点 地中海の風

    2004-09-10  by アキラ

    この作品がなければヴィスコンティはただの
    映画ごっこ好きな浪費家のクソブルジョワだ。
    これだけは明らかに一流の力を持っている。

    原作でさえ言葉では表し切れなかった劣情が
    まるで妖気の様に漂う恐ろしい映像だ。
    常識的にこの原作のエピソードを並べれば
    30分のドラマにも足りない位であるにも拘らず
    2時間に渡ってじっくり見せ、しかも
    その中身は決してスカスカにはなっていない。
    むしろ体感時間は30分足らずだ。
    このタイムワープ、傑作のみが成せる業です。

    憧れという感情。地中海の狂気の風が迫ります。
    見ているこっちは正気でいられるだろうか。
    まるで満たされない欲望の世界へ
    放り出されたかのようなエキセントリックな空間。
    是非是非、体験してみて下さい。

  • 70点 存在と説得力

    2004-04-20  by タコ屋

    あるおっさんが居ます。
    ものすげえ美少年を見てしまいます。
    そして…狂いとも言えぬ、静かな異化をしてゆきます。
    そんな話です。

    静かな、静かなこの映画の、一番に激しい説得力は。
    なんといっても、ビョルン君の美少年っぷりだと思います。
    目が飛び出ます。顎が落ちます。なんだか少女漫画に出てきそうです。
    おっさんはその全身全霊でもって、醜いまでの狼狽を、静かに表現します。

    そう、この映画は静かなのです。
    だから、退屈するかもしれません。
    しかし映画をよく見る方にとっては、とても凄い映画だと思います。
    私は少年の顔と、おっさんの演技力だけで、とても美味しく見させて頂けました。

  • 60点 海辺の読書

    2008-04-22  by 睡蓮

    熱いストーカー行為は、賛成できないけど、
    街にコレラが蔓延することを伝えたいという、その気持ちは分かる。
    タージオ
    って名前の少年なんですね。

    きれいって一言で言い切れるかなという顔立ちです。
    少女漫画のような顔です。
    もちろんきれいですけど。

  • 90点 脳裏に情景がこびりつく

    2007-10-19  by 未登録ユーザかるらん

    この映画は凄い!!

    あの音楽家の目つき・・・
    あの少年の美貌・・・

    ベニスの町並みの美しさ

    すべてが忘れられない体験です。

    この映画は残酷だ・・・特に最後のシーン・・・あんな事になってしまって・・かわいそうだ・・・

    この映画を見るたびベニスに行きたいなーって思う
    でも伝染病は怖いな・・・

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