薔薇の名前 特別版

『薔薇の名前 特別版』を価格比較。★★★★(79点)『薔薇の名前』に対するみんなのクチコミ情報などもあります。

薔薇の名前 特別版
79点
監督 ジャン=ジャック・アノー
出演 ショーン・コネリー,クリスチャン・スレーター,F・マーレイ・エイブラハム
発売日 2007年10月12日
定価 1,500円(税込)

 

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商品詳細情報

販売元 ワーナー・ホーム・ビデオ
発売日 2007年10月12日
リージョン 2
ディスク枚数 1
形式 DVD

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映画生活ユーザーによる「薔薇の名前」のレビュー

  • 90点 容貌魁偉な人物のオンパレードショウ

    2008-08-26  by 牧坂満

     世界を席巻したウンベルト・エーコのベストセラーをジャン・ジャック・アノー監督が14世紀の正確な時代考証とイタリアの丘陵地帯にあるベネフェクト会修道院のセットを重厚に再現して原作の知の迷宮のテーマを見事に映像化しています。主演はショーン・コネリー。彼が演じるフランシスコ会の修道士“パスカヴィルのウィリアムス”の名前と聞けばシャーロッキアンでなくてもお馴染みのコナン・ドイル原作による「シャーロックホームズ・パスカヴィルの犬」であることが分かるでしょう。それもウィリアムスには見習い修道士アドソ(クリスチャン・スレイター)が同行していますので、名探偵ホームズとワトソン博士の名コンビが浮上してきます。原作者エーコがドイルに捧げるオマージュと言っていいでしょう。

     映画は神学会議も始まらないうちに連続怪死事件が始まって、修道院はパニックに陥ってしまうのです。横溝正史のミステリーを彷彿とさせるダイイングメッセージを残した劇場型犯罪で真犯人探しをする本格ミステリーです。勿論、映像は中世修道院の暗く幻想的な雰囲気を見事に捉えています。世間から隔絶された場所に、アノー監督は容貌魁偉な人物のオンパレードショウのように不気味な人間たちを次々と登場させて観客を画面に引きずり込むのですが、これこそが、宗教裁判の時代背景を考えると中世暗黒時代を象徴しているようです。その一方で貧困と教会の関係、信仰と理性の問題から笑いの役割まで、辛辣な議論を問題提議しています。

     クライマックスの業火は暗黒の中世を灰燼に帰して、ルネッサンスの新しい時代の到来を物語っているのでしょうか。重好感溢れる存在感で堅実な演技をするショーン・コネリー健在、老境に入ったかつてのプレイボーイの代わりにラブロマンスもあるクリスチャン・スレーターは主人公を生かすバイプレイヤーを好演しており、イタリア料理のフルコースを堪能したような満腹感と形容出来る映画です。

     【レンタルビデオ】鑑賞

  • 90点 題名がいい、何といっても。

    2007-01-14  by 未登録ユーザしーもあ

    映画自体は昔一度見ていたんですが、原作を今読んでいる真っ最中でして、また映画を見てみる事にしました。
    原作の知識の濃縮具合に比較すると、映画は初めまるでダイジェスト版のように感じました。逆に、この映画見ていなかったら原作読み進めるのは辛かったろうなと思います。
    昔見た時と違って、殺人のシーンはそれほどおぞましいと感じなかった。それよりは心理の怖さでしょう。映像が美しい、そして何よりも、題名が素晴らしい。結構実はこの物語、老人しか出てこない。恐ろしく知性的で、にも関わらずどこかロマンティックだと思う。その象徴がこの題名だなと思うのです。
    中世なんて(人の生活も含めて)とてもとてもイメージしきれるものじゃないから、この映画で映像的に示されてて本当に助かりました。満足して原作に没頭しようと思います。

  • 90点 今見ても古くさくない。

    2007-05-22  by 未登録ユーザMINT

    難解な原作を映像化したことにも驚きですが、また役者のレベルの高さも素晴らしいと思いました。
    美しさとは遠い人々・おどろおどろしい僧院・殺風景な風景で成り立っている話なの、映像美がすばらしいことにも驚きました。
    ショーン・コネリーが、色気の出し入れのできる俳優だったのだという所に気づけたのも良かったと思います。

  • 70点 歴史好きにはオススメ

    2005-05-12  by こまごま

    この映画、高校の世界史の資料集でも紹介されていた映画なのでぜひ見たいと思ってました。
    中世ヨーロッパの価値観、宗教観が分かる作品です。
    中世の宗教裁判の理不尽さ、裁判とは名ばかりの特権階級の独断的な審判。
    推理なんてものは、この時代にはまったく通用しません。
    いったい主人公たちはどうやって、相手をねじふせるのかと思ってみてました。
    中世の歴史に興味のある人、歴史を勉強している人にはぜひオススメの映画です。

  • 80点 何度観てもコワイ(涙)

    2004-05-08  by 雪勢

    学校のとある先生に観る事を勧められ、その頃の生徒の中で「薔薇の名前観てない」なんて言ったら
    「エエエェエ〜〜ッ!!」って言われるくらい狭い範囲の周囲で大ブームになった映画でした。

    すじを知らず観た1回目の方が、宗教的部分よりミステリーの部分に目が行っていたと思うのですが、
    それでも、「そんなバカな、そんなバカな・・・」と呟かずにいられないほどの理不尽さ。
    何が理不尽って、ゆがんでしまった宗教の世界が。
    それでも、まだ面白い、と思えました、謎解きとして。

    2回目以降は、何度観ても、ミステリーには見えません。つまり面白がれない(涙)
    臆病や我や体面や権力や盲信や、・・・そんなモノと宗教が結びついてしまったら、こんな信じられない事態となります、という感じ。
    人間ってコワイ。
    こんな価値観の時代に生きていれば、きっとそれが異常だなんて思えないほど、呪いのように、意識と行動の自由が束縛を受けるのでしょう。
    そんな中で、ショーン・コネリーはとっても偉かった!!

  • 80点 「正統」と「異端」

    2004-01-18  by 未登録ユーザきくりん

     ウンベルト・エーコの原作は記号論や中世語、神学の知識等が絡む超難解なミステリーで、翻訳に7年もかかったといういわく物(筆者はボローニャ大学の著名な記号論学者です)でしたが、映画の方はビジュアル化された分、理解しやすい内容となっていましたね。

     この作品の見どころは、ウィリアム修道士が次々と難解な謎を解き明かしていく「謎解き」の部分でしょうが、僕は幾重にも繰り広げられる宗教論争の方が正にこの作品の本質だと思いました。

     事件の核となる事柄は「異端の追求」です。人間の歴史を政治的および分化的な営みとして捉えようとすれば、そのあらゆる相において絶えず「正統」と「異端」の問題が浮かび上がってきます。我々は宗教上の問題として「正統」と「異端」を考えるときも、宗教を政治的−文化的相のもとに捉えない限り、この問題を正しく扱えません。宗教的な異端というものは本来存在しません。意見の相違、解釈の相違があるだけです。ただ、政治的体制と結びついたりして自己完結しようとした時、他の宗派、流派は「異端」となるのです。

     人に救いを差し伸べるものである筈の宗教が、人に恐怖を与えるものに変わってしまう瞬間です。いえ、宗教が恐怖を与えるのではなく、人間が与えるのです。人間の醜さ、汚さ、恐ろしさが宗教論争を通して浮き彫りにされる様は、ただただ圧巻です。

     そんな中で良心を失わず、狂気と戦っていくウィリアムを演じたショーン・コネリーはとにかくハマリ役でした。

     今度は『フーコーの振り子』も映画化されないかなぁ・・・

  • 80点 あのおどろおどろしさ

    2003-12-30  by kenzo☆

    当時、怖かった。
    プロットも練ってあって、良かったよ。
    すんごい昔なので、怖かったことしか覚えてないが。

  • 80点 DVDにならないの?

    2003-06-30  by 未登録ユーザ李利子

    公開当時に劇場で見ました。
    当時の修道院の閉鎖的な空間の異様さが、スクリーンから漂って来るようでした。
    願わくばもう一度劇場の大画面で見てみたいものですが、せめてDVDにでもなってくれたら、手元に置いてゆっくりじっくりと楽しめるのに、と思う今日このごろでありました。

  • 100点 ボードゲームになってます

    2003-10-02  by 未登録ユーザ通行人

     劇場では観ていないのですが、深夜TVで観てはまりました。中世暗黒時代のヨーロッパの雰囲気を映像で見せられて圧倒された記憶があります。
     ミステリー作品としても当時のキリスト教の教会権力とか宗論とかも絡み、斬新な感覚がありました。

     ちなみに最近、海外メーカーからボードゲーム化されたようです。Mystery of the Abbey(Days of Wonder)で邦題「修道院殺人事件」です。
    国内でも通販等で入手可能です。さすがに映画の雰囲気までは再現しきれていませんが、「薔薇の名前」のファンならば結構楽しめそうです。
    ゲームとしては昔からある探偵ゲーム「クルー」の複雑版ですが。

  • 90点 原作読んじまいました。

    2003-06-28  by はへぽ

    この映画夜中に見てて、怖くて、
    最後まで見ないで眠ったら夢に出ると思って……(笑)
    がんばって見続けたのですよ。

    はじめ「ホラーか?」と思ったのですが、
    ミステリィだということが分かってきて
    がぜん面白くなりました。
    西洋史とか全然知識がなく、
    中世の修道院がどんなものかなんて
    まったく知らないものですから、
    軽いカルチャーショック状態でした。

    ともあれ、あの恐ろし気な映像が何よりすごく、
    「陰影」の使い方が上手いなぁ…と思ったものでした。
    そして、修道院の建築がスゴイですね。
    私はちょっと「ナウシカ」の住んでいた
    お城(?)の地下をイメージしてしまいました。

    私は結構ミステリィファン傾向なので、
    大枚はたいて原作本を買って読んでみましたが、
    どちらが良いということは言えません。。。。。
    ただ、
    原作のほうが、ちょっと宗教的というか、
    哲学的というか…で、娯楽性皆無な部分が多いので、
    映画ではそれらを上手く「雰囲気=イメージ」で
    処理したところが評価できると思います。

    でも、西洋ミステリィものの映画の中では
    間違いなく最高峰と感じました。
    大変良く出来ております。
    書物になんらかの思い入れがある方には
    ぜひともお勧めの「感動」作品!
    (そう、感動しちゃったんだよね〜)
    それと、タイトルがいいですよね。
    これだけで点数10点アップ。

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