突入せよ!「あさま山荘」事件簿

『突入せよ!「あさま山荘」事件簿』を価格比較。★★★(61点)『突入せよ!「あさま山荘」事件』に対するみんなのクチコミ情報などもあります。

 

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商品詳細情報

販売元 H.m.p
発売日 2002年4月30日
ディスク枚数 1
形式 DVD

関連商品

映画生活ユーザーによる「突入せよ!「あさま山荘」事件」のレビュー

  • 90点 剃刀・後藤田の遠望深慮、権謀術数

    2008-05-19  by 牧坂満

     若松孝二監督の集大成としての「実録連合赤軍・あさま山荘への道程」が公開された中にあって、国家権力側からの視点で眺めた作品です。「実録連合赤軍…」の冒頭は猛吹雪の中を前に突き進む連合赤軍兵士たちが撮影されていましたが、本作品の方は積雪こそ残ってはいるが、長閑な田舎町を警戒するパトカーのシーンから始まります。緊張感の無い地方警察と猛吹雪の中を逆行する革命戦士たちの姿が対照的であり、高度経済成長国家日本における先進国革命が如何に絵空事であったかを象徴する場面です。

     映画は「踊る大捜査線」シリーズでも描かれているキャリアとノンキャリアの軋轢。「犯人に告ぐ」で描かれていた東京警視庁と地方道府県警察の縄張り争いが描かれていて、2時間刑事TVドラマとは違ったリアリティが感じられます。更に、機動隊のエリート部隊である4機(大学の体育会系OBで占められ、全員が武道の有段者)別名、殺しの4機、国営暴力団4機を長野県に派遣するか否かを問う場面がありましたが、4機は首都警備に当たるために動かせないという事実も興味深く鑑賞しました。2機も同様のエリート部隊でしたが、新設の9機を長野に派遣します。

     連合赤軍メンバーの多くは所謂、一流大学の学生でしたが、そこには超一流大学の東京大学、一橋大学、東京工業大学の学生は一人もいません。全員が旧・国立二期校、或いは早稲田、慶応という、超一流大学の滑り止め校へ進学した挫折感が鬱屈とした感情に構築され、それを満たすためにイデオロギーへ傾斜していったことを「連合赤軍…」でも書きましたが、横浜国立大学の学生が数多く革命戦士になっています。これは「踊る大捜査線」での副警視総監のキャラクター設定が横浜国立大学卒業であることに気付きます。キャリア警察官は、国家公務員上級職甲種試験(※現在はT種)に合格すればエスカレーター式に昇格していきますが、やはり東京大学という学閥は存在しているのです。(※全共闘・中核派の拠点校が横浜国立大学と法政大学)

     本作品も「連合赤軍…」もクライマックスは浅間山荘攻防戦ですが、国家権力のエリートの頂点である後藤田正晴警察庁長官(東京大学法学部卒)の遠望深慮、権謀術数“連合赤軍を生きて逮捕せよ、彼らを革命に殉じた英雄にはするな”が、国民の左翼系学生運動自体の不支持という結果に繋がり、国民の敵として白眼視するようになっていくのです。東京警視庁本庁警視正の佐々淳行(東京大学法学部卒)が長野県警本部長の野間警視監(東京大学法学部卒)をはじめ階級に拘泥するシーンは合同組織の指揮命令系統の難しさを描いていて、一種の喜劇に感じてしまいます。

     「連合赤軍…」ではあさま山荘内部の状況だけを描いていますが、本作品では国家権力側のモンケン・クレーン機(鋼球・スチールボールともいう)であさま山荘を解体するシーンが登場して、国民の敵を追い詰めたことを映像で見せつけています。また、レビューの中で女優が奇麗過ぎてリアリティが薄らぐと書かれた方もいらっしゃいましたが、TVで拝見した佐々淳行氏の奥さんは絶世の美女であることを付記しておきます。

     そして、映画はやはりエンドロールまで鑑賞しましょう。「実録連合赤軍・あさま山荘への道程」でも、人質役の女性に有名女優が起用されていましたが、本作品でも僅かしか登場しない人質女性が誰だったか鮮明に分かります。ヒントは“アンフェア”になるので書きませんけど…。

     【ビデオ・マイコレクション】鑑賞

     

  • 70点 30年間、ずっと踊ってきた大捜査線

    2005-05-19  by 理屈屋

    連合赤軍によるあさま山荘人質立てこもり事件という、約30年前に実際に起こった事件を警察側、特に原作の著者であり映画の主人公でもある、佐々淳行氏の目を通して描いた物語となっているようです。
    ですから、多少、主観に走っていると思われる点を差し引いて見なければならないとは思います。
    が、そうは言うものの、警察内部の中央及び地方、双方の問題点が浮かび上がって来ています。
    縄張り意識から中央の指揮・介入を拒む一方、事件の処理能力に不足する県警。
    事件の指揮・支配を当然と考える一方、現場の実態を全く把握していない中央。
    間に立った主人公の佐々氏がどんな苦労をしたかは想像に難くありません。
    多くの現場の警察官がそのせいで死傷しました。
    主観で描かれているとは言え、十分に警察組織の問題点が伝わって来ます。良い作品だと思います。
    一方、客観的に問題を捉えようとしたときに、この作品から連想されるのが、「踊る大捜査線」のシリーズです。多くの人達がこの作品との類似点を感じている事でしょう。コメディかつフィクションである映画なので、客観的な問題を、などと言う私を笑う方もいるかもしれませんが、「踊る〜」も何の取材もせず、全く根拠なく警察を描くとは考え難いので、その本質的な部分は真実であろうと思われます。
    その上で、少なくとも「突入〜」から「踊る〜」の間には30年近い時間が経過しているにもかかわらず、本質において二つの作品が描く警察の抱える問題点が全く変わっていないことに驚きを隠せません。
    「踊る〜」での室井警視正とこの作品の佐々氏、湾岸署の署長達と県警本部、青島刑事たちと現場の警察官、双方の中央警察官僚を比べながら両作品を見てみると、現在の警察の組織の体質が、ある程度客観的に垣間見られるかも知れませんね。

  • 60点 リストラしよう

    2005-04-22  by アキラ

    連合赤軍の実態と過激化を広く知らしめる事になった
    あまりに有名なこの事件を、警察の側から描いている。
    公開当時、神奈川県警等、不祥事続きだった警察組織。
    組織の内情を見せる事に、この映画の目的があった。
    役職増加による命令系統の複雑化が事態を混乱させる。
    肥大化した封鎖的組織はリストラクションが必要な様だ。

    原田作品の作りはデパルマの影響が強く思えるのだが
    同じ雰囲気ショット過多でも、こちらは無駄が多い。
    混乱した状況を見せる上で、具体的詳細は描かれずに
    ドラマとしての雰囲気と"なぜ"に重点を置いています。
    会議室のトップからの引き絵、剣道での踏み足の寄り
    象徴的に逆光で見せる構内。どれも情報として周到な
    構造を成す物ではなく、単純に感情を煽る作りです。
    とは言えこの作品、役所広司のキャラに救われています。
    平凡ながらに善良なこの主人公は、何気に魅力的です。

  • 90点 コメンタリー

    2008-08-03  by yoshiyo

    面白かったです、フツーに。
    やはりこの監督良いです、やっと評価したくなるフツーの映画を撮れる日本人監督に出会えた気分。
    プロットは『金融腐食列島 呪縛』と似ていますが、日本の事件史上の大事件とは言え、武器は鉄玉と放水と楯という映画的には地味なアクションを見事なエンターテイメントに仕立てあげてます。
    編集のテンポも良くて素晴らしい。
    邦画で監督自らが語るコメンタリー付きDVDは初めてです、自信を持って語るべき内容があることの証だと思います。
    テイスト的にはいろんな点で『ファーゴ』を思い起こします(コメンタリーでもちょっと言及してます、やっぱり!笑、でも自分はエンタテーメントとしてこっちの方が断然好き)。
    悲惨な事件ではありますが、リアリティを追求しながらも全体にユーモアを織り込むことで人間の愚かさが巧く表現されていると思います。
    特に犯人達の最小限の描写は、突入の恐怖と同時に犯人達への強い怒りを感じることができ見事な演出だと思います。
    残念なのは導入部の銃撃戦の描写がややあっさりしていたこと、でもやむなくそうなってしまった理由がコメンタリーで語られていてます。
    あと、『金融腐食列島 呪縛』もそうでしたが役職名や専門用語?が多くて非常にセリフが聞きとりにくいのと、邦画としてはかなりテンポが速いのでディテールを楽しみたい方は日本語字幕で鑑賞することをお勧めします。

    新作も楽しみです。

  • 80点 放水‥

    2007-06-13  by こわれもの

    寒さとの戦い‥

    カップヌードルがヒットした要因らしいです。

    人命救助のタイミング…今でも微妙で複雑です。

  • 70点 どこまで本当なのか

    2006-12-31  by にしやん

    決定的瞬間でしか見たことがなかったこの事件、面白く見れたがどこまでが現実でどこまでが虚像なのか、この時代の背景を知っていればもっと面白く見れたかも、日本は殺されても殺さないっていうのは永遠に続きそうだね、警察の混乱はうまく描かれている出演者が豪華なわりに全然気付かない出演シーンが多い

  • 70点 テレビで延々生中継

    2006-04-25  by pandara

    2年位前にレンタルにて鑑賞
    リアルに事件を体験した。延々と中継しいてるテレビ。どこのチャンネルでも同じ映像。
    事件の背景も何も知らずに、テレビが見られない事に腹を立てていた私。
    当時の警察は、担当、縄張り争いで、まとめるのが大変だったんだな、と思いつつ、原作の佐々さんがかっこ良過ぎと感じました。
    あまりにも不甲斐ない県警。呆れ果てて独自で事を進めていく佐々さん。あんな画き方をしたら当時の県警の方々が可愛そうでした。
    実像を思い出しながら、裏ではこんなやり取りが行なわれていたのかと、興味深かったです

  • 50点 事件を

    2005-06-21  by ひなたぼっこ

    映画化するって、難しいですよね。
    事実として観るべきか、映画として観るべきか。
    事件としてはTVの報道特番みたいなので、「『あさま山荘』事件を検証する番組」を何度か見たことがあって、そっちのほうが、胸にぐっとくるというか、事実にも近いと思うし、すさまじいものを感じました。
    映画としては、少し中途半端な感じがしました。
    役所広司さんは大好きですが。

  • 70点 現場の描写は他にない感じで必見です

    2004-10-17  by 焼きナス

     極めてめまぐるしいのですが、劇的さを抑制して淡々としており、警察官達を凡人ぽく扱っています。他では見られない感じに仕上がっています。ただ、不幸な事件にしては娯楽性が強すぎるようで、道義的にどうか、とは思います。

  • 80点 退屈しない映画

    2004-03-06  by 未登録ユーザみのだ

    娯楽映画としてはいい出来だと思う。まったく退屈しなかった。

    ただ、まだ完全に「歴史」にはなりきっていない事件なので、(長野県警の人など)見ていたたまれない気持ちになる人はいるだろうなぁ。ある意味、冷酷な映画。

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