それでもボクはやってない スタンダード・エディション
『それでもボクはやってない スタンダード・エディション』を価格比較。★★★★(81点)『それでもボクはやってない』に対するみんなのクチコミ情報などもあります。
| 監督 | 周防正行 |
|---|---|
| 出演 | 加瀬亮;瀬戸朝香;山本耕史;もたいまさこ;役所広司 |
| 発売日 | 2007年8月10日 |
| 定価 | 3,990円(税込) |
価格比較
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amazon.co.jpによる解説
周防正行監督が10年のブランクを経て完成させ、これまでの作風を一変させた社会派の1作。電車内で痴漢の容疑をかけられた青年が、無実を訴え続けるも、証拠不十分のために起訴されて裁判で闘い続けることになる。監督が痴漢冤罪事件を取材して練り上げた物語だけあって、細部まで綿密にリアルな展開。これまでの裁判映画では描ききれなかったシーンがいくつも登場し、最後まで観る者を惹きつけて離さない作りになっている。
留置場での日常は、経験していない人には驚きの連続だが、最もショックなのは「疑わしき者は有罪」という警察や裁判所側の姿勢。取り調べでの自白強要はともかく、冷静に判断しそうになった裁判官が急に左遷されてしまうエピソードが強烈だ。被告人の青年役を演じる加瀬亮を中心に、キャスト陣もそれぞれの役を好演。電車内での痴漢に関わらず、ちょっとした運命によって、その後の人生が一変してしまう怖さは、本作を観た人すべてが感じるはずだ。(斉藤博昭)
商品詳細情報
| 販売元 | 東宝 |
|---|---|
| 発売日 | 2007年8月10日 |
| リージョン | 2 |
| ディスク枚数 | 1 |
| 形式 | DVD |
関連商品
映画生活ユーザーによる「それでもボクはやってない」のレビュー
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冤罪の恐怖2008-05-01 by
牧坂満
2007年の邦画ベスト1としてキネマ旬報に投稿しました。2月下旬号が「決算特集号」なので私の寸評が掲載されるかもしれないかと思っていましたが残念ながらボツになったようです。冤罪が生まれてしまう構図がこの映画で描かれています。多忙過ぎる警察官は「踊る大捜査線・シリーズ」の所轄警察官で分かりますが、取り調べを行う警察官も初めに有罪ありきで被疑者を追いこんでいくのも彼らが多忙過ぎるからくるのでしょう。事実、鹿児島県の選挙違反冤罪もこういった現状から生まれてしまったのではないでしょうか。
被疑者の意見には耳を貸さずに中途半端な取り調べで書類作成をして、被疑者はベルトコンベアーに乗せられたように検察送りとなります。検察官は裁判では有罪を勝ち取るのが宿命であり、出世を考える裁判官は人生経験にも乏しく、被疑者の反省態度だけで量刑を判断する。逆説ですが、女子高校生コンクリート詰めの殺人犯は法廷で泣きじゃくり僅かの刑期でシャバに出て来ますが、直ぐに同じ罪状でお縄になります。
冤罪は裁判制度が未熟な開発途上国の問題と思っていましたが、顧問弁護士などの知り合いもいない一般人は国家権力によると虫けらのように捻られてしまう怖さを描いた名画です。PS…キネマ旬報で主演男優賞を受賞した「ボク」のナチュラルな演技が見事でした。
【立川シネコン】劇場鑑賞
【民放地上波TV】鑑賞 -
重たい作品。でも一回は観て欲しい。2008-04-30 by
lp
周防監督が作った日本の裁判制度を痴漢冤罪の視点から描いた作品。
私の知ってる邦画の社会派の作品では、かなりよく出来た作品です。
観る前は少し硬派なサスペンスのような作品かと思っていましたが、かなり重たいメッセージをもった社会派の作品でした。
ですが、作品として観やすい作りになっているので、娯楽作としても楽しむことは出来ると思います。
ストーリーは、痴漢冤罪に巻き込まれた青年の視点から冤罪の恐怖や日本の裁判制度のおかしさを描いています。様々な描写がかなりリアルだったことと、先が読みづらい裁判の展開が良かったです。
ラストには観た人全員が、面白かったつまらなかった以外の何かを感じるであろうと思います。
役者さんに関しては、主人公の加瀬遼や、弁護士役の役所広治さんや瀬戸朝香さんなどの演技の上手い方々が集まっていて、見応えのある作品にしていたと思います。中でも、裁判長役の小日向文世さんが、よく演じているような笑顔の似合うおじさんのような役所と一味も二味も違う裁判長を見事に演じていたと思います。
総括すると、観やすいといえども、重たい作品なので好き嫌いはあると思いますが、これから始まる裁判員制度も考慮に入れて、一回は観ておきたい作品だと思います。 -
裁判長が見る夢は2007-04-21 by
根無し葛
警察による杜撰な取り調べ、被害者の権利を守るべき(当番)弁護士の無気力、見知らぬ男女を否応なく密着させる、理不尽という名の満員電車。どれもこれも、「まさかそんな」といいたくなることの連続する2時間半でした。
とりわけ興味深かったのが、裁判官の描かれ方。
劇中、法廷での証言はつねに裁判官に顔を向けてなされることを何度も促されます。
裁判官は 証人や被告人の証言内容のみならず、その表情や声の震え、仕草や汗のかき方、すべてをひっくるめて心証を形成し、「信用性」「真実性」を判断することが求められる・・そういう理由によることなのかもしれない。
でもこのシーン、なんだか象徴的に思えて仕方がなかった。裁判官は法廷という"小宇宙"を支配する絶対者であること。そこでは、"神"に近い存在として"畏敬"の対象でなければならないこと。祭壇としての裁判長席、そしてその前にうなだれ、神託を待つだけの被告人。
ところが。
弁護側最終弁論の最中、裁判官は、居眠りをします(充分なリサーチに基づいて描かれているんでしょうね、きっと)。 ひとの一生を左右する決定的な陳述の最中の、人間的な、あまりにも人間的な姿。判決前夜、眠れない夜をまんじりともせずに過ごす"ボク"との対照が際立ちます。
神ならぬ人間を"神"である「かのように」擬制する。でも、その実体は生身の人間、というギャップ。
人を裁く司法制度(日本のみにとどまらず)というものの本質、根元的な脆さ、危うさをいやというほど感じました。
こういった弱点を補強するものとして控訴審、上告審や再審制度があるんでしょう。
でも、上級審で判断が覆る保証はない。とりわけ、失われたかけがえのない日々が戻るわけでもない。
制度的な担保、「手続的公正」という建前が、実はすべて気休め、まやかしなんではないか、そんなふうに思えてきてしまう。出口の見えない怖さでした。 -
本当にあった怖い話2008-05-21 by
バナバナ2
周防監督はこの映画を、たとえ観客に理解されなくても、スタッフや俳優さんたちに日本の裁判の現実を解ってもらえればいい、というくらいの気持ちで撮られたそうだ。
他の小説やドラマでも、最近は裁判の実情を映し出す機会が増えてきたが、この映画の容疑者の青年は、担当弁護士には恵まれていたと思う。
弁護士は熱心に仕事をしてくれたし、彼の無実を信じて、実際に証拠を集めたり、色々と応援してくれる人々もたくさんいた。
しかし裁判官が変わるだけで、裁判の流れは変わってしまう。
周防監督は、「裁判官には容疑者や、被害者の声すら届いていない」と語っているが、判決文を淡々と澱みなく読む小日向さん演ずる裁判官は、裁判中一番公平な存在の筈なのに、一番の悪役に見えていく。
この映画を観ると、面倒臭そうでも、やはり日本にも陪審員制度はあった方がいいのではないかと思う。
私は20年前に会った痴漢の顔を今でもハッキリと覚えているけど、もし私がこの事件の陪審員だったら、絶対彼を××にする。
こういう普段のほほんと暮らしている人間にまで、日本の裁判制度のことを考えさせてしまったのだから、周防監督の目的は大成功である。
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99.9%の恐怖!2008-07-14 by
tamakazu
今さらながらようやく観ました。
ヒットするのがわかりきった作品を観るのが嫌いな天邪鬼なので、今頃観ることになりましたが、いやぁすごい映画ですね。よくぞ撮ってくれたと周防監督に拍手を贈りたい!そしてもっと撮ってくださいとお願いしたい。
しかし、男としてこんな恐怖はないです。そして日本人としてこんな杜撰な司法の現実に、絶望を感じました。いつ犯罪者にされてしまうかわからない社会を少しづつ変えて行かなければ、マズイと思いませんか?皆さん。この国、何とかしなきゃいかんですよ。ねぇ!
司法に携わる方々には、ぜひ現実を変える勇気をお願いしたい!
また、まだ見ていない男性諸君!観ないとヤバイよ。 -
「あなたは間違いを犯した」2008-06-21 by
coral
尊敬する先生が授業で薦めていて興味はあったものの、内容が重そうなので借りようか迷った。
観てみると、やっぱり重かった。
しかしこの悪夢のような内容が現実なんだと思う。潔白だから無罪に決まっている、という世界じゃない。
すっごく胸がムカムカするような内容で
警察や裁判官に嫌悪感を持ってしまう要素も
あるけれど、日本ではこの映画のように苦しんで
いる人たちがたくさんいることを、多くの人に
知って欲しいと思った。
私達が、「自分には無縁」と思っている理不尽で不当な世界。
それは身近に存在するものなのだ。 -
見応えありました。2008-04-09 by
March
見よう、見ようと思いながら手が伸びずにず〜っといて、ようやく今日見ました。
基本、勧善懲悪ハッピーエンドな映画を好んで見る性分だからでしょうか、この終わり方は非常に歯痒くて堪りませんが考えさせられる映画でした。
脚本がしっかりしているのでしょうね、脇役の端の方まできちんと役割を持って登場していたように思います。 -
AV位で動機だなんて、そんな理不尽な・・・HD一杯... 2008-03-02 by
名画座の怪人
つい先ほどTV放送で観ました。その内レンタルしようと思っていたので得した気分。(^^♪
「李下に冠をたださず、瓜田に履をいれず、満員電車で女性の傍に近づかず。」と古事にあるそうですが、なかなか忙しい時間帯にそう言っていられないのが現状ですね。
昔むかし、私が若かりし頃にはまだ女子高生の制服のスカートの丈はひざ上までありました。さらにチット不良っぽい子になりますともっと長かったりしました。いつの頃からでしょう?ミニスカートのように短くなってしまったのは?これでは自ら痴漢やストーカーを呼び寄せているようなものです。
日本の刑事訴訟の現状には問題点が沢山ある、ということを啓発したことには意義があったと思います。しかし!物語として面白かったか?と言えば微妙なところでした。何よりも主人公に魅力がない。ただ巻き込まれて無罪を主張するだけの哀れな青年と言うのはチョッと。現実にはこんなケースもあるのでしょうが、物語として描くならもっと惹き付けるものがないと物足りません。前半は警察の取調べや留置所の現状などを知ることが出来るのでそれなりに楽しめるが、後半の法廷劇、特にクライマックスの判決のあたりは退屈極まりない。シリアスな現状を描くだけでは不足だと思います。いっそのことコメディタッチにして不条理を笑い飛ばせたら面白かったかも。
ところで最近、奇妙な女子高生を街で見かけました。なんと男子同様のスラックスを穿いていて、その上からさらにスカートを着用していたのです。最近の流行りなんでしょうか。う〜む。何のためのスカート?でもミニスカートだけよりずっとましかもしれません。学問の場に色気は不要ですし。女子中高生の制服をスラックスにしたら痴漢被害も減るのでは?と思うのは私だけでしょうか。
-
小津から伊丹に?2008-03-02 by
周防ファン
地上波の放送で、久々に見ました。
周防映画は、20年くらい前、
新東宝の「変態家族 兄貴の嫁さん」を見て
ピンク映画なのにしっかりした小津オマージュになってたのに衝撃を受けて以来、
近年にいたるまで、毎作品、小津ワールド的な映画だという印象を持ってましたが、
「それでもボクはやってない」は、伊丹映画的な香りがしました。
リアリティがすごかった。
ただ、法廷での原告側・被告側の配置は
法廷によって配置は異なるとはいえ
圧倒的多数派の、傍聴席側から見て左が提訴側(検事)、右が弁護団
にしてもらいたかったです。
作品内では、少数派の逆配置だったので
見慣れた光景ではなく、ちょっとしっくりきませんでした。
この映画の最高のキャストは
何といっても「大森裁判官役の正名僕蔵さん」に限りますね
もう完全に本物の裁判官視して観入ってしまいました。
でも、刑事裁判で無罪判決を多発する人って睨まれるとか・・・
東京地裁時代に、行政訴訟で国側を敗訴させまくった
『国敗れて三部あり』の 藤山雅行裁判官とか・・・
過激発言の山室恵裁判官とか・・・
出る杭的な裁判官は上と軋轢を生みやすいみたいですね
それより、このコンセプトでシリーズ化第2弾は出ないのでしょうか
「控訴しますっ!」で終わっている以上
高裁での控訴審の様子も見てみたいと思いました
高裁でもやっぱり「小日向タイプ」の裁判官に当たるのか?
こんどこそ「正名タイプ」の裁判官に判決を書いてもらえるのか?
あ、そういえば、実際の痴漢冤罪の控訴審判決といえば
オウム麻原弁護団の牛歩戦術に対抗した控訴棄却異議申立を
さらに却下して正義の鉄拳を振るった
東京高裁の白木勇裁判官が
2005年中央線痴漢事件の控訴審で、
1審の有罪判決を棄却して逆転無罪判決をしたのが思い出されます。
白木さんは、いわゆる「公平な」裁判官に属するタイプだとおもいますが、
上に睨まれて人事で干されることなく順調に出世、その後は、広島高裁長官。
このタイプとしては珍しく形としては最高裁判事も狙える位置まで出世しましたね。
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普通の生活と紙一重。2008-01-20 by
SANSUI
132分。最近では100分程度にまとめられてしまう映画が多く、それらに比較すれば長い作品だ。しかし、綿密に書かれた脚本、リアルな演出によって、だれることなくエンディングを迎えられる。やっぱり映画は話の中で矛盾が生じたり、時間軸がぶれてしまったりすることのない、しっかりした脚本が重要だ。
キャスティングもなかなかマッチしている。何と言っても主演の加瀬亮さん、最高でした。とっても普通な人、だと思う。背は高いけど、メチャクチャ二枚目という訳でもない、どこにでもいそうな人。その普通の人が演じることで主人公が非日常的なシュチエーションに陥り、もがく姿がリアリティを増す。これが木村拓也さんだったらこうはならないでしょう。
アパートの管理人役である竹中直人さんの存在も大きい。おちゃらけた演技だが、そこに“世間の目”を感じる。
その他の人たちも落ち着いた演技で良かった。
日本では2009年5月までに裁判員制度が開始される予定になっている。普通の人が、人を裁くのである。有罪か無罪かを判断し、有罪と判断すれば量刑を決めなければならない。この時期にあえて公開した周防監督。ちょっと商魂が見えなくもない。ただ、多くの人に裁判というものを考えさせるいい材料になった。それは何に関しても無関心な傾向の強い日本人にとってはいいことだと思う。
この映画で裁判官の心象はかなり低下したことは間違いない。警察については元々心象が悪いから問題なし。











