流れる
『流れる』を価格比較。★★★★☆(87点)『流れる』に対するみんなのクチコミ情報などもあります。
| 監督 | 成瀬巳喜男 |
|---|---|
| 出演 | 田中絹代,山田五十鈴,高峰秀子,杉村春子 |
| 発売日 | 2005年8月26日 |
| 定価 | 4,725円(税込) |
価格比較
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amazon.co.jpによる解説
東京下町の芸者置屋では、表面の華やかさとは裏腹に、それぞれの女たちのせちがらい世界が繰り広げられていた……。
花柳界に生きる女たちの姿を、成瀬巳喜男監督が淡々と、そして冷徹に描いた秀作。原作は幸田文の同名小説。語り部は住み込み女中役の田中絹代で、女将に山田五十鈴、その娘に高峰秀子、芸者役に杉村春子、岡田茉莉子など、さらには日本映画草創期の大スター、栗島すみ子の久々の銀幕復帰と、そうそうたる女優たちの競演ではあるが、そうした白粉の匂い濃厚な女たちの世界観を極めながらも、妙に派手にすることは避け、むしろ抑えた演技で一貫させながらそれぞれの魅力や哀しみ、はかなさなどを巧みに醸し出していくあたりは、やはり成瀬演出の真骨頂ともいえるだろう。(的田也寸志)
商品詳細情報
| 販売元 | 東宝 |
|---|---|
| 発売日 | 2005年8月26日 |
| リージョン | 2 |
| ディスク枚数 | 1 |
| 形式 | DVD |
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映画生活ユーザーによる「流れる」のレビュー
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優しい視線2008-05-07 by
星空のマリオネット
昭和のモノクロ映画界を代表する大女優そろい踏みの東宝映画 「流れる」 (1956年)。
原作は、向島で育ち芸者置屋で働いたこともあるという幸田文(代表作に「おとうと」)。
メガホンは「女性映画の監督」と呼ばれた成瀬巳喜男(代表作に「浮雲」(55年))。
大言壮語せず常に端正で寡黙な成瀬は、女優からも敬愛されていたそうです。高峰秀子に若くして引退を決意させたのも成瀬の死。
男に庇護されない女性たち、自分の力で泥臭く生きていかざるを得ない苦労の多い女性たちの哀歓を描き続けた成瀬。艶っぽいことだけでなく借金のことを好んで描いたのも、自活する女性にとってカネがいかに大事かを知っているリアリズム感覚ゆえとのこと。
さて、柳町(神田川の最河口、「浅草橋」あたり)の芸者置屋を舞台にしたこの物語。厳しい現実を前に没落する置屋を、女性たちの悲哀や労苦を軸に、実に静かに淡々と描いていきます。
主演は芸者置屋の女将『山田五十鈴』。
助演が置屋のお手伝い『田中絹代』。
脇を固めるのが、女将の娘『高峰秀子』、年増の芸者『杉村春子』、若い芸者『岡田茉莉子』。そして山田の先輩にあたる別の置屋の女将を演じたのが、既に一線を退いていた当時の往年の大女優『栗島すみ子』。
彼女たちは誰も悲劇のヒロインを演じたりはしません。金策に走ったり、昔の男との再会にひととき胸をときめかしたり落胆したり・・・周囲に細かい気を配りながら生きている。しかし、時代は変わっていくし、彼女たちも歳をとっていく。
女優たちの存在感はさすがです。過剰な芝居はありません。
映画ではいつも脇役の杉村はやはり抜群に巧いし、山田の女将ぶりも見事。驚いたのは栗島の貫禄。どこかでかすかに見覚えのある栗島の表情は印象的。
彼女たちの共通点は、「美人女優」というレッテルとは無縁の自立する女役者であったということ。
本作は、成瀬監督の女優たちへの優しい視線を感じさせてくれる映画です。
PS
私は成瀬監督の映画は余り観ていません。まだ、その良さを十分理解することも、感じることもできていないように思います。
これから、成瀬監督の作品をもう少し観てみるつもりです。 -
大女優の競演2007-06-09 by
バグース
山田五十鈴、高峰秀子、杉村春子、田中絹代、栗島すみ子、岡田茉莉子。
こんなすごいメンバーを捌いた監督の手腕は脱帽もの。
女優陣の演技も立派。特に山田五十鈴の大人の色っぽさに感心した。
大川(隅田川)脇の芸者置屋を舞台に、まさに流れ行く時代のヒトコマを情緒たっぷりに描いている。 -
女の心情を細やかに綴った秀作2003-06-13 by
ゴマ
成瀬巳喜男特集が新文芸座でやるということで、僕が見た中で(もちろん全てではありませんが・・・)1番好きな成瀬巳喜男作品を挙げておこうかと思います。
封切された1956年というのは成瀬巳喜男にとってかなり充実した時期であったと思います。もちろん55年に制作された「浮雲」が1番有名であり、また秀作であることは間違いないのですが、僕はこの「流れる」をお勧めします。
豪華絢爛な女優人(田中絹代、山田五十鈴、高峰秀子、杉村春子など・・)が繰り広げる下町情緒溢れる芸者の話です。
女達のメロドラマであることはもちろんなのですが、その女の心情をなんとも細やかに「芸者」という職業を通じ描ききっています。芸者という職業である故に持つ儚さがラストシーンにおいて、田中五十鈴が引く三味線から心に響き渡ります。その音がまさに川の流れと絶妙にマッチしつつ、その川の流れ、音がまさに映画であると見終える「完」という文字とともに感じてきます。
一見艶やかに見える芸者の裏舞台にある女の心情を繊細に綴った秀作です。
杉村春子と岡田まり子の躍起になった踊りもまた見どころかと思います。











