天国と地獄
『天国と地獄』を価格比較。★★★★(83点)『天国と地獄』に対するみんなのクチコミ情報などもあります。
| 監督 | 黒澤明 |
|---|---|
| 出演 | 三船敏郎, 山崎努, 香川京子, 仲代達矢 |
| 発売日 | 2003年2月21日 |
| 定価 | 6,300円(税込) |
価格比較
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amazon.co.jpによる解説
横浜の高台に豪邸を構える製靴会社重役(三船敏郎)の運転手の息子が、重役の息子と間違われて誘拐。犯人は3000万円を持って特急こだまに乗るよう命令するが…。
エド・マクベインのミステリ小説『キングの身代金』を、黒澤明監督が翻案して映画化した社会派サスペンス映画の金字塔。やがて人質は解放され、警察(仲代達矢ら)の必死の捜査が始まるにつれ、明らかになる誘拐犯(山崎努)の思想。地獄のような薄汚れた町から、天国のような高台の豪邸を見上げていた彼の屈折した思いが、とりかえしのつかない事件をうんでいくのだ。その意味では単なるサスペンス映画ではなく、人間の内面の業に鋭く迫った、黒澤映画ならではの味わいに満ち満ちている。モノクロ映像のなか、一瞬カラー着色がほどこされるショッキング・シーンは観てのお楽しみ。後に『踊る大捜査線』映画版で、このシーンがパロられていた。(的田也寸志)
商品詳細情報
| 販売元 | 東宝ビデオ |
|---|---|
| 発売日 | 2003年2月21日 |
| リージョン | 2 |
| ディスク枚数 | 1 |
| 形式 | DVD |
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映画生活ユーザーによる「天国と地獄」のレビュー
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ナショナル・シューズは東宝?(改訂版)2008-05-16 by
夢寝由来
巻頭、暗い屋敷内で不快感を露にした三船敏郎と伊藤雄之助ら三人組のクソ重役が経営方針を巡って口論になる。
営利追求主義の三人は低コストの靴を量産して儲けようというが、権藤(三船)専務はお客さんにとって納得のゆく靴でなければ駄目だという。まるで映画作りの方針を黒澤明と東宝の首脳部が言い合っているように感じる。
お抱え運転手の息子が間違って誘拐されてから仲代達矢ら警察の登場となる。「子供の命を優先させたい」と言う戸倉(仲代)警部が情のある人物として描かれている事が作品を大きく膨らましている。
対照的に自分の将来しか考えない川西秘書(三橋達也)は非情に描かれる。この二人も本来のキャラと逆の配役に思える。
専務夫人・香川京子の説得で結局身代金支払いに応じる。ここで現場叩き上げの専務が自分で鞄に細工する時に刑事達が全員敬意を表する様に立ち上がるシーンに感動する。
ここまでは舞台劇のような展開。
取引成立後はガラリと変わって刑事ドラマになるが、定番の追跡・格闘・銃撃戦はない。地味な聞き込み捜査と張り込みである。それでいて緊迫感があり全くダレない。
話が進行するに従い、誘拐犯・山崎努よりも三船専務を裏切った三橋秘書と三人組みのクソ重役の方が悪人に見えてくる。
駄目押しの様な対面シーンも心に余韻が残る。 -
「面白い」とはこういうことさ2004-12-08 by
ひろたん
単純な面白さでは「用心棒」と双璧!(「隠し砦の三悪人」も面白いらしいけど、未見です)
ルーカス、スピルバーグが影響を受けた、というのもうなづけます。
この面白さは僕程度の文章能力では表現できません。
一言「見なさい」^^
しかし・・・あえて文句を2点ほど
1.あの刑事の捜査方法は犯罪じゃねーか?
面白かったからいーけど。
2.音声が悪すぎ!「七人の侍」の議論欄でも同じこと言ってるんですが、これだけ内容が面白いだけに、このセリフの聞き取りづらさにはどうしてもつっこみたくなる。
単純に技術的なことなんだから、改善すればいいのに・・・。
不思議なのはどうして誰も指摘しなかったんだろ?「黒澤天皇」だから?それとも指摘しても頑固で聞かなかったとか・・・?
内容は満点ですが音声の悪さで−10点です。 -
原作が外国小説だったかな2004-12-06 by
理屈屋
原作が外国の小説だったと思います、確か。そのために麻薬患者とか国籍不明カフェなんかが出てきて「えっ」て思ったりしてしまいます。
しかし、ストーリー自体は社会派が入った誘拐事件で面白く、身代金の受渡しや犯人の居場所を突きとめる狼煙など奇想天外なアイデアも見られます。
ラストが少し重すぎるなあって感じがしますが、ゾッとすると同時に社会的弱者の復讐心みたいなものが強く感じられて良いのかもしれないですね。
わっか〜い、仲代達也さんや山崎努さんが良い味を出しています。現代劇で見る三船敏郎さんも良いでないのと私は思いました。 -
良くも悪くも荒削りな印象。当時の勢いを感じる。2004-04-29 by
焼きナス
窮地に陥る前段の状況設定が強引過ぎる。「天国と地獄」というテーマ性と、三船、山崎、仲代等の熱演を主眼にした娯楽性とがバラバラに投げ込まれている。それでいいのかと言いたい。が、なにしろ勢いが強い。
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邦画2008-06-30 by
yoshiyo
20年位前、邦画を全く見なかったころこの映画を観て驚いた。エンターテイメントなサスペンスとしても人間ドラマとしてもレベルが高い。序盤のシネスコの固定カメラで舞台劇のような演出が印象的。
映像的にもコッポラあたりパクられたシーンとか、まだクロサワ映画を観たことが無い映画好きの方はまずコレを見ることをお勧めしたいです。 -
強い人間と弱い人間2008-05-16 by
星空のマリオネット
黒澤監督らしい、さすがに手抜かりのない緊密な映画です。
町を一望できる高台にある権藤邸の広間。主(あるじ)は三船敏郎演じる権藤常務。その広間に登場し交錯する役者たちの台詞と動きは、まさに舞台劇のそれのようです。闘争と葛藤で押し潰されそうな重苦しい空気に支配される舞台。
そんな時、下界を臨むベランダの窓が大きく開けられると、港町の遠く心地よい喧騒が一陣の風となって舞台の重苦しい空気を吹き払ってくれます。会社内という閉ざされた空間の矮小さを思い知らされるとともに、観客の心も洗われる。
この辺の転換が実に見事。映画ならでは演出です。八方ふさがりの閉塞感が著しい前半にあって、息継ぎのようなアクセントになっています。
中盤、舞台は一転、屋外の広い世界に変わります。
当時、あこがれの特急電車だった東海道線「こだま号」の疾走シーン。
この列車内でのスピード感や迫力は特筆もの。
一方、刑事たちの会議の場面も自然だし、主任刑事役の仲代達矢の芝居も抑制が効いて穏やか。最近のドラマとは時代の違いを感じさせるところです。
(テレビドラマの新・旧「白い巨塔」の違いを想い起こさせます。)
ただ、「天国」と「地獄」というこの映画の肝の部分についての説得力は、いまひとつであったように思います。少し無理があるような。
黒澤監督は、強い人間が地獄から這い上がってこようとする姿を共感をもって描く一方、弱い人間が本当の地獄に堕ちる姿を狂った動物であるかのように描いていきます。
彼自身が持つ「正義」への信念の表れでしょうか。 -
バベルの塔2007-12-08 by
むぎわら帽子のジミー
高台に豪邸を構える野心的な大手靴メーカーの専務が、運転手の息子の誘拐事件に巻き込まれるサスペンス映画。よく知られた傑作映画ということで、期待して観ましたが、予想していたよりもさらにおもしろかったです!
特に、"人違い誘拐" というアイデアが優れていますね。これは、新作映画ばかりをたくさん観ている私でも、斬新に感じられました。もし自分が権藤だったら、はたして身代金を出せるだろうか? と考えてしまう。多大な葛藤が生じるという点で、文学的な匂いのする不条理です。
サスペンスそれ自体もたいへんおもしろく、身代金の受け渡し方法や、警察の捜査が犯人にたどり着く過程など、スリリングに描けており、またその一方で、運転手の申し訳なく思う気持ちや、仕事と割り切らず、あくまでも被害者のために捜査を続ける警部など、人が人を思う気持ちもよく出ていて、人間ドラマとしても完成度は高いです。
黒澤明は、貧困をテーマにして映画を撮り続けていた監督。それだけに "天国" よりも "地獄" の描写に力が入っていますね。犯人の動機に意外性は感じられなかったものの、おそらく監督としては、そこに意味を込めたのではないかという気がする。
2007/12/01 TOHOシネマズ津島(5) -
飛び切りの面白さだが2007-07-21 by
Shiro
「天国と地獄」は高専1年生のときに初公開で見た。あのときはラストシーンで戦慄して、しばらく主人公と同じ姿勢で座っていた。
そして44年後。会社内の権力闘争など、社会背景への知識や経験も深まり、しかも舞台となった横浜の住民として再見した。
再見にもかかわらず、10代のときにくらべて今回のほうが、これを飛び切り面白い黒澤映画として満喫できた。最後まで緊張感と意外性に満ちた展開で、黒澤映画のどれにも当てはまる脚本の見事さは本作でも際立っている。
しかし警察の捜査場面のすぐれたリアリティと緻密さに比べて、どうも権力闘争にかかわる「重役(古臭い言葉!)」たちの言動には何となく嘘臭さが感じられる。何も知らされていなかった部下が小切手を持って直ちに出発と言うのも不自然。三船敏郎はじめ役者の演技もどうもぎこちない。
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面白い映画2005-10-21 by
ごんどうです
いわゆる上首尾なサスペンスですが、
テンポとか流れが邦画ならではといいますか。
頂上にいくためにヘリでひとっとびという感じの最近の洋画とは違い、足で一歩一歩登る感じ。
画面づくり(聞き込みなどのちょっとした挿入画面ですら、濃い)、佐藤氏のモダンレトロ?な音楽、美術、
などの演出で黒澤流のねらいひねりがたっぷりきいて、役者陣の旨みもぎゅっとうまく束ねて途中からはこの映画にぴったりシンクロしつつ、黒澤テイストを味わうという映画の醍醐味を味わったです。 -
新鮮2003-12-13 by
山崎
無茶苦茶古い映画で、かつてすごい時代があったんだなーと変に感心しちゃいました。結構長いのですが、とてもスリリングで異常に引き込まれる感覚にとらわれた記憶があります。










