エンジェル
『エンジェル』を価格比較。★★★☆(68点)『エンジェル』に対するみんなのクチコミ情報などもあります。
| 監督 | フランソワ・オゾン |
|---|---|
| 出演 | ロモーラ・ガライ,サム・ニール,シャーロット・ランプリング,ルーシー・ラッセル,マイケル・ファスベンダー |
| 発売日 | 2008年7月2日 |
| 定価 | 3,990円(税込) |
価格比較
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商品詳細情報
| 販売元 | ショウゲート |
|---|---|
| 発売日 | 2008年7月2日 |
| リージョン | 2 |
| ディスク枚数 | 1 |
| 形式 | DVD |
映画生活ユーザーによる「エンジェル」のレビュー
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デプレシャンを辿るオゾン2007-12-19 by
アキラ
時代背景は19世紀だけど、むしろこのヒロインのような人って現代の方が多いような気がします。娯楽に選択肢が多い現代の方が居心地の良い虚構に生きるには都合が良い。好きな事以外からは目を背け続ける事でピュアさを保つタイプ。純粋培養な妄想で創作していれば表現衝動が枯れる事はないし、実力さえあれば、その妄想を望む人たちから熱狂的な支持も受けるでしょう。ただしその世界は脆い。徹底して現実に対し鈍感であり続けなければ崩れてしまいます。最初から全く興味がない現実の残酷さは突っぱねられても、夢見ていたはずの世界の現実に気持ちが入った瞬間に突っぱねていた現実が一気に虚構というアイデンティティを食い潰す。
19世紀の英国を舞台に仏人が撮った女性の虚構と成功って意味で『エスターカーン』を連想させられました。個人的にはデプレシャンの方が実力は上だと見込んでいますが、日本ではオゾンの方がメジャー。それでも私にはオゾンがデプレシャンを意識しているように思えます。どちらの作品も英国に行く前に比べ心地良く凝縮された印象を受けたからかもしれません。でも今作の人物造形はイマイチ。ヒロインは自らの欲望に対し一面的で頑過ぎる印象を受けました。例えば『海をみる』や『まぼろし』の主人公はちゃんと世間体を保ちつつも驚くほど利己的な一面がちょっとした行動に表れていましたが、今作のヒロインの欲望はそんな驚きを与えてはくれませんでした。逆に云えばB級映画っぽい予定調和のおかげで楽しめる作品。同じ大胆な変化でもオゾンに比べるとデプレシャンの方が華麗な脱皮。 -
わたしが書いた甘い人生に、運命がしかけたビターな罠2007-12-08 by
アカーシャ
どうやら人気の原作があるそうですが、なんで人気なのかがよくわからんですな。
すごいシニカルですから。
でもオゾンの割りに思ったよりも普通でした。
オゾンの作品に出てくる女性は頭が良くて魅力的だけどどこか一癖あるヒロインばかりでしたが、今回は文章力はあるけど人生を生きる上での知性は欠けたヒロインでした。まあその人間的弱さに魅力を感じるのかもしれませんが・・・。
エンジェルみたいな人ははっきり言って自信過剰で無礼でアホなんで友達にはなりたくないタイプですね。
そのせいでしょうか、感情移入することが一切なく、完全に傍観者としての感想しか抱けませんでした。
彼女とは全く違う本当の強さを内に秘めたシャーロット・ランプリングが出てくるんですが、イマイチ彼女の役柄が生きてなかったような気がします。
主人公がエンジェルだったから仕方ないけど。。
彼女をもうちょい深く描いて欲しかった。
絶頂期の明るく自信に満ちていた彼女が、夫の死後に直面する真実の前では魔女のような暗い雰囲気だったのが、非常に印象的でした。
夢見がちな少女が人生の真実に真正面に立ち向かうことが出来ない愚かさを皮肉たっぷりに描き出すオゾンの女性的な感性にはまたまた感心させられました。
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巧妙な主人公造形2007-09-04 by
OUTSIDER
主人公は、虚言癖、妄想癖、唯我独尊、鼻っ柱が強く感情的・・足元は一切見ずに、その眼はひたすら彼方を追う。
普通なら俗悪にしかなりそうにないのだが、その一途でひたむきな瞳が、彼女を否応なく魅力的に見せてしまう。演出はもちろんなのだが、それに応えた役者陣が押し並べて素晴らしい。特に繊細な表情の演技は、注目に値する。まさに監督冥利に尽きるし、役者冥利に尽きるだろう。
また、撮影の中でみるからに作り物めいた手法をわざと用いる二重構造など、サガン監督の感性も心憎いばかりだ。
主人公は、現実と虚構の境目すらあいまいになりながらも、現実の生々しさに次第に追い詰められ、虚構への逃げ道も狭まっていく。それでも、最期の瞬間まで芝居っ気を披露した徹底さには、悲哀すら感じさせる。女優は若手だが、実に見事だった。
さて、では、何か心に強く残ったかといえば・・これがあまりない。人生の不条理さは描かれていても、残念ながら「これ」というものが当方にはなかった。
ある意味、主人公のキャラが特異過ぎて、共感の深さにまで至らなかったせいかもしれない。
遠くから見ているぶんにはエキセントリックで面白いが、身内にいるとなるとこの上なく厄介な存在。タイプは全く違うが、わかりやすい例でいうなら・・寅さんだろうか。(もっとも、寅さんは人間味に溢れすぎていて、逆に鼻に付く面もあるのだが)
いずれにしろ、主人公の強烈ながらも憎み切れないチャーミングさと、それ故の不幸に、本作の魅力は集約されよう。
一方で、約二時間の上映中、演出、撮影、美術、衣装、音楽と、見応え充分だったことも付記しておきたい。作品の底力は、さすがだった。
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空間の奥行きの深さが見事!2008-08-09 by
メイプルタウン
オーソン・ウエルズによる往年の名画「市民ケーン」を連想させる物語です。ヒロインは「傲慢と偏見」に満ちた鼻持ちならないエンジェルという熱狂的な文学少女なのですが、彼女を演じたロモーラ・ガライの知的な美貌と真剣な演技により私はのめり込んでしまいました。フランスの若手監督であるフランソワ・オゾンは登場人物の演出の陰陽、酸いと甘いのバランス加減が見事です。町のセット、屋敷、家具、衣装デザインに拘泥したゴージャスさなどが全て集大成されていることによってラストシーンの緊迫感が最大級に盛り上がるのです。
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映画を見る幸福2007-12-16 by
odys
ってのは、こういう映画でこそ味わえるものだ、と思いましたね。
ヒロインが実に奇抜。ジコチューでひたすら自分の信じる道を突き進み、挙げ句の果てに自分の欲しいもの――作家としての名声、豪邸、ハンサムな夫――をみな手に入れてしまう。(パンフによると原作ではもっとすごいらしい。映画なのでこれでも共感を持てるように修正したとか。)
自分を信じる(この場合は狂信と言うべきかな)者のみが持つ強さ。それをこれほど巧みに描いている作品はそう多くないでしょう。エゴイスティック? そうです。自分をひたすら信じればエゴイスティックになり、他人には目が行かず、世の中の動きにも無頓着。でも彼女の才能、そして成功は、こういうエゴイズムあればこそ、なのです。
もっとも、ヒーローやヒロインの弱さや無力さや普通さに共感したい人には向かない映画です。無論、「正しい」主人公を映画に求める人にも向きません。喜劇的でありながら同時に天才的であるヒロインの矛盾に満ちた魅力――天才ならではの醜悪なまでの魅力――を味わうことができる人には、かけがえのない映画体験を提供してくれる作品だと確信します。
ヒロインのロモラ・ガライがすごくうまいですね。キレイだけど田舎っぽい作家志望の少女が、やがて名声を手に入れて変身していく様子が見どころ。自分を信じ切っているために、どこか足が地に着かないヒロインのうわずりをも見事に表現しています。脇役陣も万全。 -
とんでもない女ですが2008-04-05 by
しまお
時間潰しのつもりで観ましたが、なかなかヘビーな作品でした。
女性作家で時代も近く、空想癖があるなど「ミス・ポター」と似ていますが、主人公の性格は正反対です。金持ちのお嬢さんのポターに対して、この映画の主人公は全くの庶民。あまりの上昇志向の強さに辟易しながらも、惹きつけられます。
やることがいかにも成金的で笑えるところもありました。ものすごく大げさな衣装とか。
作家として成功し何もかも手に入れたのに、気が付いたら本当に大事なものは自分のものにならなかったんですね。
砂がサラサラとこぼれ落ちるように何もかも無くしていくさまは哀れでした。あのメッセージの意味が分かる場面は鮮やかでした。
主人公を演じた女優さんは凄いですね。
女学生から疲れた中年女まで演じきっていました。なかなか見ごたえのある作品でした。 -
夫の自殺2008-03-02 by
京之介
遅ればせながら,地方へもようやく上映が回ってきました。この作品については,既に他の方のレビューでほとんど言い尽くされていますが,登った山はいつか降りなければならないということでしょうか・・・。エンジェルの場合は戦争を契機に世の中が変わって行ったにも関わらず,自分の世界を変えることが出来なかったということでしょう。また,自殺したエンジェルの夫の気持ちが心に響きました。夫に絵の才能があったと見るのか,全くなかったと見るのかでは,自殺の意味が異なってくると思います。それにしても,たくさんのネコが出てきましたね。ネコは自己中な動物のシンボルかも知れません。
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夢見る乙女の勘違い2008-02-29 by
yume
昔の林真理子の小説のようで、私個人としては好きな映画でした。女学生の頃から、下校途中にあるお屋敷とそのお嬢さんに憧れ、その夢を小説に託す・・。そして、自分の実力で、その夢を叶えていくサクセスストーリーではありますが、
愛する人は、結局成り上がりでお金持ちになった主人公より育ちの良い品格ある美女に心が傾いてしまう・・。時代は違いますが小動物を愛するエンジェル自身は、現代の女性の憧れかもしれない・・。しかし品格ある女性は、いつの時代も男性の憧れで、どんなにお金や美貌、そして才能があっても・・安らぎを与えてくれる優しい女性にはかなわないということを感じました。 -
華やかな虚構の人生2008-01-14 by
はなよ
ようやく本日観賞しました。英語だったので少々ビックリ。
情熱的な女性の代名詞でもあるスカーレット・オハラ。彼女と比較した論評や宣伝も少なくなかったように思います。
しかし、彼女が大地に生きる徹底したリアリストなのに比して、エンジェルは虚構の世界に自らの理想を描きそれを現実に持ち込もうとしたように思います。
伴侶として選んだ相手もしかり。レット・バトラーも内面に繊細さを持ちながらも現実社会では冷静に情勢を読み戦中戦後をしたたかに生き抜きリアルに成功した男性です。
この現実への向き合い方の違いが、愛を失った後の生き方の違いそのもののように思いました。そういう意味でエンジェルとエスメはとても似ています。
現実という大地に足がついていないと、人はとても脆いものなのかもしれません。 -
ロモーラ・ガライ2008-01-05 by
GOGO夕張
この映画はロモーラ・ガライが見事にエンジェルを演じきってる事に尽きると思う。
オゾンのサニエも好きだけど今後ロモーラ・ガライで何本か観てみたい。
オゾンと言えばのシャーロット・ランプリングもあいかわらず存在感抜群。
もちろん映画も丁寧に作られているし完成度としては期待を裏切らない。
ただ欲を言えばもっとオゾンらしさが欲しかった。
あとわずかしか写らないが裸で執筆中のあの後ろ姿のお尻は完全に萌え☆








