サイドカーに犬
『サイドカーに犬』を価格比較。★★★☆(75点)『サイドカーに犬』に対するみんなのクチコミ情報などもあります。
| 監督 | 根岸吉太郎 |
|---|---|
| 出演 | 竹内結子, 古田新太, 松本花奈, 谷山毅, ミムラ |
| 発売日 | 2007年12月21日 |
| 定価 | 4,935円(税込) |
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amazon.co.jpによる解説
不動産会社につとめる薫は、お休みの日、釣り堀の手伝いで小4の女の子の釣り竿にエサをつけていたとき、小4の夏の出来事を思い出す。その夏は、母親が父親に愛想をつかして家を出て行き、数日後、見知らぬ女性が家にやってきた。彼女の名前はヨーコ。豪快で世話好きでサッパリした彼女は、父親に頼まれ、食事を作りに毎日やってくる。薫は彼女の勢いに圧倒されながらも、自転車の乗りかたを教えてくれたり、いつも一緒にいてくれる彼女に心を開いていく。でもそんな楽しい日々も長くは続かなかった…。
竹内結子主演、根岸吉太郎監督作は、少女のひと夏の出来事を描いたヒューマンドラマ。両親の離婚という辛い背景がありながらも、豪快で心温かいヨーコの魅力が、少女の不幸を吹き飛ばし、キラキラきらめく夏の思い出を作り出す。産休復帰第1作となる竹内だが、以前と変わらぬ清らかさで、少女の思い出の女性を躍動感ある芝居で魅了。豪快な女を演じても、持って生まれた品のよさが、薫の父親との男女関係などもサラリを見せてしまう。自転車、インベーダーゲーム、麦チョコなどのアイテムも効果的に使われ、インテリアやファッションもノスタルジーにひたれる昭和テイスト。でも古く感じず、かえって新鮮に映るのは、根岸監督の演出力と竹内のクリーンな魅了だろう。原作は芥川賞受賞の同名小説。(斎藤香)
商品詳細情報
| 販売元 | ポニーキャニオン |
|---|---|
| 発売日 | 2007年12月21日 |
| リージョン | 2 |
| ディスク枚数 | 2 |
| 形式 | DVD |
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映画生活ユーザーによる「サイドカーに犬」のレビュー
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現在、過去、そして未来2008-04-18 by
牧坂満
根岸吉太郎監督の作品に登場する人々は「遠雷」や「雪に願うこと」といった過去の人物も含めて、それぞれが独自の生活とミステリアスな存在感をもっています。
映画は松本花奈という少女の視線を通して、登場人物の複眼的描写がなされていきます。破天荒な行動をとるヨーコを竹内結子がナチュラルな演技で出色でしたが、離婚は女優を成長させる効果があると確信しました。
少女は歳月を経て大人になりますが、三十歳になった女性をミムラが演じています。彼女が二十年前の思い出を回想するという映画構成になっているのは、現在、過去、そして未来の日本を鋭利な視点によって透視するために監督がとった演出方法なのでしょう。
市ヶ谷の釣り堀から見上げるショットがありましたが、法政大学ボワソナードタワーがよく映っていました。 -
竹内結子 + 松本花奈2007-12-31 by
星空のマリオネット
鑑賞一回目、深夜に観ていたせいでうつらうつらしてしまい、いつの間にかエンディング。しかし、振り返ってみると娘はしっかり起きて観ていました。
いつもソファで眠ってしまっているのに、こんな遅い時間までよく眠らないでいられたなと感心して、「面白かった?」と尋ねたところ、「面白くなかったら、最後まで観てるはずがないでしょ」と一言のたまい、居間からさっさとフェードアウト・・・
翌日、二度目の鑑賞。
この映画の雰囲気は余り好きではありません。画とか音楽とか・・・
根岸監督の前作「雲に願うこと」に対しても、同じように感じたことを思い出しました。
生理的なものかもしれません。
しかし、「サイドカーに犬」はとても良い映画だと思います。
ヨーコ(竹内結子)のちょっとはすっぱで鼻につく感じがたまらなくいい! という訳ではないのですが、小学4年生の女の子薫(松本花奈)との対話の一つ一つや、だらしない男たちとのやりとり一つ一つに、竹内は何物もないがしろにしない女優魂を見せてくれます。
ぞんざいな立ち振る舞いが目立つけれど、相手を思いやり距離感を測りながらもきちんと語りかける姿を、自ら悩み苦しんでいるひとりの人間として、またひとりの女として、魅力的に演じています。
一方、松本花奈も素晴らしい!
大人たちの脇で静かに佇んでいる少女。ヨーコというチョッと破天荒な大人の女性にふれて、彼女が時にみせる俯き加減のふっとした微笑や、大きく見開かれる目。見ているこちらが「よかったね・・」と救われたような気持ちになります。
大人たちの揉めごとの脇でなすすべのない子供たち。でも、傷つきながらもしっかりと成長していくための準備をしている。
大人と子供ではあるけれど、お互いを大切な人として気を使いあっているヨーコと薫の二人旅。伊豆の海は輝いていた。
それから、だらしないけれどほっとけない男であり、お父さんである古田伸太もそれらしさ十分。他の登場人物もはまってました。
最後に一言。
現在の薫役ミムラの冒頭の横顔が美しい。監督のこだわりなのでしょう。
ラストシーンもはずしていません。
娘が観るのにも、とても良い映画だったと思います。 -
「子供」の世界の文法!2007-07-16 by
黄水仙
最近、竹内結子のメディア露出が多いですが、ファンとしてはうれしく、歓迎の二文字、その露出の先駆けが本映画なのでございましょう。原作未読のため、映画だけでこの題名を解題することは難しいのですが、最後のほうで、娘が父親に「ワンワン」と「吠えながら」訴える姿が、ぐっと来て、これが題名「サイドカーに犬」に繋がっている所だと思います。圧巻は、ヨーコさんとカヲルの二人が台所でパンケーキ(? プログラムには「クレープ」ってありましたが、どうみてもこげたパンケーキでしたね)を食べるシーンでの竹内結子。ここでの長まわしでは、竹内結子の女優魂が爆発!観ていて、胸を衝かれました。映画全体は、なんだかよくわからないところばかりで、しかも特に説明的な映像も台詞もないので、ふわっと全体を感じるだけ。かえってこれが、カヲルという「子供」の世界の文法と合っているようで、監督の意図かどうかは別にして、面白かった。だから、カヲルからみたヨーコさんは支離滅裂、お父さんだって、やっぱり支離滅裂。でも、子供のときのものの見方や考え方、記憶って、そんな感じだったよね。知ったような言い方をすれば、それが「感性」なのかも知れない。
竹内結子ばかりでなく、ちょっと視点の変わった映画でした。 -
子供の視線に寄り添う作品2007-06-12 by
OUTSIDER
子供にとっては、少し風変わりな大人というのは多分に魅力的な存在である。(但し、悪人でない場合に限るが)
その人から有形無形に受ける影響というのは、決して小さくはない。その心の襞が丁寧に描かれていた。
子供にはほんの些細なことでも、大きく感情は揺さぶられる。コーラ、自転車、歯、未知の物に触れること、大人の世界を垣間見ること・・。特に大人との接点において、おぼろげではあるけれど何か起こっているんだろうなという感覚を抱く子供の背丈を、きちんと最後まで貫いている。
が、それは同時に物足りなさへも通じる。子供の視線を維持しつつも、子供の世界には踏み込んでいかない。特に、姉弟の希薄とも取れる関係性だ。二人きりの姉弟だ。親が不仲で・・なのに・・。原作(当方、未読)がそういう世界観なのかもしれないが、姉弟の間柄を繊細に表現出来ていれば、大人になってからの二人がもっと生きたはずなのだ。実に惜しまれる。
それでも、やはり眼を見張るシーンが静かに続いた。突然目の当たりにした大人の涙への戸惑い、ちょっと素っ気なくされただけで嫌われたんじゃないかと心配して走る健気さ。頭突きと犬の鳴き声は、胸が痛くなった。
そうなのだ。結局子供は、良くも悪くも大人のサイドカーに乗ることでしか人生を学べない。たとえまだ、犬くらいにしか思われていなくても。
役者は概ね良。音楽も良かった。 -
ヨウコと同世代です2008-03-02 by
taiyaki
20年前。それほど遠くないのに,遙か昔のように感じる時代。
ケイタイもインターネットもなく,今と比べると単純で分かりやすい世の中でした。でも今以上に人と人とのつながりがあったような気がします。まだ,社会も学校も優しく温かかった。
竹内結子さんは自転車にあまり乗り慣れていないように感じましたが,自然な演技でした。ちょうど三無主義とか五無主義とか新人類とかいわれた世代の女性(私も同世代ですが)をクールに演じていました。
子役の女の子もとても上手でした。表情がとても良かった。特に目が良かった。二人で自転車に乗る練習をしているところはとても楽しそうでした。「自転車に乗れるようになると世界が変わるよ」というヨウコの言葉は魔法の言葉ですね。
何か懐かしい匂いのする映画でした。 -
この映画を映画館で見られる幸せ2007-08-15 by
Baad
なんてことのない夏休み映画なんですが、丁寧に作られていて楽しめました。仕事が忙しくてまだ休みを取れていない人は、この映画を見に行けばひととき夏休み気分に浸れるかもしれません。映画館にふらっと見に行くのが丁度良いような映画です。
私はその昔、伊勢佐木町の映画館で見た『探偵物語』とその時の暑さを思い出しました。竹内さんの役、あの映画の松田優作さんと秋川リサさんをミックスしたような不思議な感じの大人ですね。
かわらを走る自転車の車輪の撮り方となどが、一寸素敵でした。
はじめのほうのいくつかのシーンが分かりにくかったので☆一つマイナスしました。 -
根岸と竹内の心が感じられる快作2007-06-20 by
すいか
まさに日本映画の存在価値を証明する作品だと思います。
この物語は映画も原作も、サイドカーや犬の使い方など分かりにくい点も多いのですが、分からないならそのままでよい作品でもあると思います。
そんな中で、あとは言われているように「余韻」がキーポイントになりますが、その意味でこの映画は素晴らしいと思います。
原作にはなかったですが、後半の海辺のシーンは素晴らしい余韻がありました。
薫にとってヨーコは、色々教えてくれたり経験させてくれたから有難い、というだけではなく、むしろ大人であるヨーコが薫を必要としている、「こんな私でも必要とされているんだ」と薫に思わせたからこそ、薫にとってもヨーコは強く思い出に残る存在なのでしょう。
根岸監督の演出は音楽も含め押し付けがほとんどなく、だからこそ余韻もさわやかになるのだと思います。
ヨーコ役の竹内結子については、この点はあまり知られていないようですが、昔のいくつかのドラマに出ていたのを見ても分かるように、非常に多彩な表現力の「幅」を持つ女優なので、今作のヨーコくらいのキャラを演じても驚きはありません。そもそも純愛物を演じること自体も、相当演技力がないとできませんけどね。
しかし、根岸監督がヨーコのキャラクターをマンガのようにはしたくないという意向があり、その上で強い印象を残すということで、本人にかなり多くの要素が要求される厳しい役だったと思います。印象を残すならマンガ風の演技をした方が手っ取り早いからです。
そんなヨーコが作品全体の無地のトーンの中に、狙っているように見せずにほのかにやさしさ、ぬくもりを漂わせ、一人で「色」を染める表現力はさすがだと思いました。
薫役というのはこの物語の中で一人だけ「目線」になっていて、印象に残りやすいオイシイ役どころなので、多くの人によく見えるのは当たり前な面もありますが、松本花奈の生まれ持った目の雰囲気がこの役にハマっていると思います。
私はむしろ、期待していなかっただけに弟役の子役(谷山毅)もがんばったな、という印象を持ちました。弟なのに、姉が少し苦手意識を感じるような雰囲気が出ていました。
あと誠役の古田新太は、時々いる「自然な芝居ができない舞台俳優」とは一味違う、役者としての「幅」を見せたと思いますし、トミーズ雅も「こういう業界に絡んできそうなタイプの男」を上手く表現していましたし、椎名桔平も役どころの割には二枚目ですが、この役に必要な「胡散臭さ」を醸し出していたと思います。
ほとんどの登場人物がマンガ風にならず、根岸監督の狙い通りになっていたと思います。
この映画はヨーコの髪型や頭突きのシーンなど原作とは違う面も多いですが、余韻のぬくもりは原作を超えている感があり、そこは根岸と竹内のさりげない心の温かさが作り上げたものだと感じます。
一般に原作の映画化の際、原作との答え合わせをして映画を批判する人もいますが、今回の映画を見るとそういう見方は根本的に勿体無いという感じがします。
それだけ映画独自の、素晴らしいオリジナルな余韻を感じさせてくれました。 -
薫の成長2008-05-10 by
kokoloko
予告編で観た竹内結子の演技が気になりやっとDVDで鑑賞。
ヨーコさんと薫のやりとり、幼い薫が成長していく様がとても自然で良かったです。
竹内結子もいろんな表情を魅せてよかったです。
時代がよくわからなかったのですが、ミムラは現在30歳という設定ですか?百恵ちゃんって少し古いのかなぁ・・と、小さい疑問。。
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うとうとしてしまった。2008-03-10 by
ローズヒップ
薫が小学生の頃にひと夏を過ごしたヨーコさんとの思い出が繰り広げられる。
が、そんなにすごいことは起きない。
本当に日常的な、でも小学生の女の子にとってはすべてが新しい経験の連続だったに違いない。
奇妙でもあり魅力的でもあるヨーコさんという女性がきっと忘れなれない人になっただろうことはよくわかる。(そもそもこんな綺麗な女性が突然我が家にやって来るなんてことはない。)
ただ、この薫の父親は一体何なのか?
どこに魅力があるのか?
好みの問題かもしれないけどあんな男ではあのヨーコさんの「嫌いなものを好きになるより・・・」というセリフが活きてこないんじゃないか?
他に適役はいなかったのかなあ。
中盤の海沿いのシーンでうとうとしてしまったのは心地よかったからなのかこの作品の吸引力が弱かったからなのか・・・。 -
子役が母性本能をくすぐる2008-01-13 by
ゴウ
世間とはちょっとズレた人と関わることによって、常識的な主人公がちょっとした冒険をするというお話は好きなので借りてみた。
登場人物に魅力があるが、物語の展開はヨーコさんが来て出て行くだけなので、つまらなかった。私は子供の頃から『小説ってつまらない』と感じていたが、この作品はまさにその頃の小説を映画にした感じ。興味を引き付けて離さないような力強いエピソードが無く、読むためのモチベーションが続かないのである。原作は小説だが、映画なのだから最後くらい映画らしくドカンとスゲー展開が欲しかった。この手の作品では、松本大洋の『花男』がお手本。
役者さんの演技はどれも素晴らしく、特に松本花奈のキャスティングが大正解で、すっとぼけた顔が子犬みたいで可愛かった。YUIの提供した曲も切な気で素晴らしい。良いところも沢山あるのだが…。











