ストレンジャー・ザン・パラダイス
『ストレンジャー・ザン・パラダイス』を価格比較。★★★★(80点)『ストレンジャー・ザン・パラダイス』に対するみんなのクチコミ情報などもあります。
| 監督 | ジム・ジャームッシュ |
|---|---|
| 出演 | ジョン・ルーリー,エスター・バリント,リチャード・エドソン,セシリア・スターク |
| 発売日 | 2006年11月22日 |
| 定価 | 3,990円(税込) |
価格比較
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商品詳細情報
| 販売元 | キングレコード |
|---|---|
| 発売日 | 2006年11月22日 |
| リージョン | 2 |
| ディスク枚数 | 1 |
| 形式 | DVD |
関連商品
映画生活ユーザーによる「ストレンジャー・ザン・パラダイス」のレビュー
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距離感の妙2008-05-21 by
Odile
観始めて数分で「あ、この作品をきっと大好きになる」と予感がして、十数分後には「ほら、やっぱり。」と確信した。譲れぬ自分を持つ人は、きっとすこし角ばっていて、相手と完全には密着しないのだ。だからそこに、適度なすき間というか、妙な空間ができる。風がぬけていく。そして私はこういう、ごつごつとしたぶっきらぼーな人が大好きだ。どんなに優しげに振舞う人よりも、本当のあたたかさを感じさせてくれるから。
(レンタル) -
青春映画の傑作2008-02-24 by
じょりちょこ
ラストシーンを観たとき、なんともいえないいい気持ちになりました。
ジム・ジャームッシュの映画はどれもいいけれど、やはり本作は最高です。寒々しい映像、ワンシーン・ワンカットからなる構成、少ないセリフ...と書くと、明確なストーリーを要求するタイプの人は「うわ、俺には合わないな」と思うでしょう。たぶん、その予想は当たっています。
ジム・ジャームッシュは、誰もが自分の作品を理解し、共感してくれるとは期待していません。実際、本作もメジャーな配給会社がリリースしたわけではなく、いわゆるインディペンデント系の映画です。しかし、こういう映画を好む人は、どこからかこういう映画の存在を嗅ぎつけてきて、
「やった! まさに自分の観たかった映画だ!」
と喜ぶのです。
主人公たちは金もなく、ビジョンもなく、なかばイライラしながら、しかしそれほどイライラもせず、過ごしています。そんな主人公たちの生活のひとコマ、ひとコマを断片的に切り取っていく。
微妙におかしく、微妙に切ないシーンが観る者を飽きさせません。いや、受け付けない人はまったく理解できないでしょうが、わかる人間にはメチャクチャ面白いとしか言いようがない作品なのです。
ストーリーやテーマは希薄でも、優れた映画になり得るという見本です。必見。 -
らしさ全開2008-07-01 by
しし
ザ・ジムジャームッシュの作品!
「コーヒー&シガレッツ」から入ったジムの世界。どの作品見てもジムらしさがビシビシ感じられてやっぱいいですね♪期待を裏切らない!
この作品の好きなとこは、カメラワークですね。結構真っ暗になるシーンが多様されてますよね。ときにはただ寝てるだけのシーンを撮るためだけに一区切り設けてるところさえもあります。デッドマンでもそうでしたね。今回の場合、実際に映ってるシーン自体に動きが少なくダラダラとしがちなテンポにメリハリがついてるように感じました。そして登場人物たちがまた一癖も二癖もある連中なので、このテンポに見事に同調してるんですね。
ずっと楽園を求めつづけて放浪するものの、どこへ行ってもだめ。不思議と本編中で金が尽きて身動きが取れなくなることがないんですね。万引きしたり、イカサマやったり、麻薬取引の仲介人に間違えられて大金が舞い込んだり…
フロリダのバカンスもいまひとつ満たされないまま。結局最後は三人ばらばらになって…
つまりは金があったって、それだけじゃ「パラダイス」には到達できないってことですね。ただただ闇雲に「幸せ」を探すんじゃあ幸せはみつからない。何か目的・目標があってそれを達成してこそ、その先に「幸せ」を勝ち取ることができるんでしょう。大げさですけど、そんなことを思いました。
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楽園より奇妙2007-11-27 by
くりふ
はるか昔に劇場でみて、メチャクチャ面白かったのですが、
若さゆえの過ちで錯覚したのかも? などと思いつつ、
最近、み直したのですが、やっぱりメチャクチャ面白かった。
はじめは、構図が面白いなあと思った。
次に、空気のつかまえ方がうまいなあと思った。
そして、カットチェンジ毎に必ず、数秒間入る、
暗転の『息継ぎ』がとても効いているなあ、と思った。
これって作品のためでもあり、観客のためでもあるんですね。
暗転のたび、そこまでをちょっと、咀嚼できるのですよね。
祖国ハンガリーに背を向け、ニューヨークでチンピラ業を
無為に続ける主人公ウィリー。カメラは監視でもするように、
彼の生き様をひたすら見つめ続けますが、監視と違うのは、
感情が現れるところや、変化するところを、さりげなく、
切り取って見せるのがナカナカ絶妙なところです。
事件らしきことが何にも起きないのに、不思議と面白い。
ちょうど上映時間の真ん中あたり、
もの凄く象徴的に思えた、大好きなセリフがあります。
ウィリーの相棒、年中お目目をキョロキョロさせるのが、
とても愉快なエディーが、旅の途中でぼやいてました。
「新しい所に来たのに、何もかも同じに見える」
何だか、この映画を一言で、
見事に代弁しているように思いました。
…そんなこんなで、最後まで事件なし、
で終わって欲しかったんですが、そうでもないんですよねえ。
あの『タナボタ』は、ない方がよかったと思うなあ。
まあ、人生にはああいうことだって、あるわけですが(笑)。
そういえば、本作のJ・ルーリーって、今見るとどことなく、
ボラットに似てるな…。 -
空疎なシネマの金字塔。2003-01-05 by
dormin(A)
やはりこの映画は、外せないでしょう。
淡々と白けた映像に、念がこもっていて
いつどこで登場人物の何かが弾てもおかしくない
くらいの緊張感をともなう。
退屈が倦怠となる寸前のギリギリの線でとどまって
いるという気がします。
TVディナーを喰うシーンで、「何の肉」と聞いても
沈黙があるのみ。スクリーミンJホーキンスの音色の
割れた感触といまにもフィルムが擦り切れ、映像が
途切れそうな儚さ。
-
意味不明の爽快感。2002-10-04 by
ゴマ
作品一覧になんでこの作品がないのか、本当に不思議です。
前編ワンシーンワンカットで綴られる青年たちの何気ない物語。
シーンごとに挿入される約5秒間にもなる黒コマの存在。それは監督曰く、「作品の呼吸」とのこと。
ジャームッシュ監督のビートを作品が見事にシンクロしており、作品に色濃く残る「ジェイホーキンス」の曲は登場する三人の関係を緩やかにつなぎとめる。
パラダイスより、ストレンジャー。絶対意味不明。
これを見て映画のあり方の多様性をまざまざと考えさせられた作品です。 -
説明できない面白さ2008-05-16 by
佐馬之介
いわゆる単館系アートシネマのさきがけとなった作品のひとつ。
最初から最後まで劇的なことは何ひとつ起こらないし、何が言いたいのかもよくわからない。
どこが面白いのか?
そう聞かれても説明不能なんだけれど、観終わった後には「いい映画だったな」と素直に思える映画。
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エヴァ2007-08-07 by
するめん
エヴァが何よりも美しかったし、出てくる人物がよかったなと思いました。
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アメリカはフロリダまで来てみたけれど2003-01-02 by
仮名側之丞
見出しの「〜けれど」は小津作品の題名でよく使われたそうです。
たしかに小津の『東京物語』みたいな話ですね。
「ハンガリーの親戚とは縁を切ってるのに、何でおれが面倒みなきゃならないんだ、叔母さん?」てな出だしですから。何でもないセリフが意味を持ってると思います。こんな繊細なアメリカ(正確にはドイツと合作)映画はこれまで無かったと思います。
ウィリーが故国から来た従妹のエヴァ(←『東京〜』の笠千衆の年齢と性別をひっくり返した?)を10日間預かるところも似てます。
止めは、友達のエディが競馬の情報を持ってくると「なになに、・・・晩秋、出来ごころ?、よし東京物語に賭けよう」なんてわざとらしく小津をパロディにして見せてます。
彼らが辿り着くフロリダは『東京〜』で言うと熱海でしょうか。 題名の「パラダイス」もフロリダと見て間違いなさそうです。
では「ストレンジャー」とは? やはりエヴァ(『東京〜』の笠千衆)だと思います。場面だけ見るならば「ストレンジャー・アンド・パラダイス」でしたね。
可笑しいのは、エヴァがウィリーの生活や好みを馬鹿にする所ですね。食べ物、アメフト、さらにはウィリーが彼女に買ってきた服。とくに服はウィリーが「みんな着てるからいいんだぜ」と言うと「でもダサイ」と言ってウィリーに黙って捨ててしまう。この誰でも着てる、身に付けてる「服」や「雑貨類」があとでとんでもない伏線になってましたね。
あのラスト、何があったのでしょう。「帰るべき人」が帰ったのかな?
そう言えば伏線になりそうな車中シーンで「クリーブランドってブダペストに似てるか?」と聞かれて、誰かが「うるさい」と言い返すシーンがありましたね(笑)。
エリー湖の場面がいいとのことですが、私は季節的に寒いのは嫌なので、反対の、フロリダの海岸の場面が好きです。そこが「誰もが思うパラダイス」なら。 -
せつなくもダサイ青春2002-11-26 by
倉島穂高
各方面でジャームッシュ監督作品の評判(大絶賛といってもよいほどの)を聞いて、何年か前にビデオでたて続けに『ストレンジャー・ザン・パラダイス』『ミステリー・トレイン』『ナイト・オン・ザ・プラネット』を観ました。監督の感性は確かに鋭いと思う。彼のセンスに、非常に自分の肌合いともなじむ何かを感じたことは確かです。それでは映画そのものは面白かったのか?――と問われると、うーーーむ、と考え込まざるを得ません。
ふと思ったのは(とんでもない見当違いかもしれませんが)、「青春」というものの切り取り方が、ウォン・カーウァイ監督の初期作品群に似ているなぁと。青春なんて、期待してたほどドラマティックでもなければ素晴らしいものでもなく、たいした事件なんて起こらないし恋愛も友情もそうそう思い通りにはならない。何も起こらない淡々とした日常世界で、若いエネルギーだけが妙にくすぶってイラつく。爆発するほどのエネルギーがあればドラマの生じるチャンスもあろうけれど、そこまでもいかない……こういう半端で平凡な若者の虚無感と苛立ちを淡々と切り取って見せる感性が、両監督に共通しているように思いました。
で、ジャームッシュ監督は「何も起こらない青春」を、人けのないほとんど何もない空間の中に描いています。絵的にも見るからに寒々としている。ところがウォン監督は、同じような青春模様を、人間うじゃうじゃでネオンの色彩うずまく猥雑な香港を舞台に描いている。あんなにエキサイティングな街の中でも、青春とはダサくてなんもないものなんだ、ということを見せつけるウォン監督の作品の方が、私の心にはずっしり響きます。同じアジア人の感性に惹かれる部分もあるのだとは思いますが(それから、ウォン監督作品ではありませんが、カネシロくん主演の『アンナ・マデリーナ』も、主役3人のせつないすれ違い関係が『ストレンジャー〜』に似ていると思いました)。
ごたくはさておき、「霧(吹雪?)のエリー湖」が映画史に残る名シーンであることは間違いありません。あのシーンだけでも一見の価値があります……あ、でも早送りしてそのシーンだけ見ても全然意味ないですよ(^^;)










