ブロークンフラワーズ

『ブロークンフラワーズ』を価格比較。★★★☆(70点)『ブロークン・フラワーズ』に対するみんなのクチコミ情報などもあります。

ブロークンフラワーズ
69点
監督 ジム・ジャームッシュ
出演 ビル・マーレイ, ジェフリー・ライト, シャロン・ストーン, フランセス・コンロイ, ジェシカ・ラング
発売日 2006年11月24日
定価 4,935円(税込)

 

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amazon.co.jpによる解説

ジム・ジャームッシュ監督が、『ストレンジャー・ザン・パラダイス』など初期の作風に戻った印象を与え、ファンにとってはうれしい一作。身に覚えのない息子の存在を知らされ、あたふたと過去に付き合った女たちを訪ね歩く中年男という役で、このビル・マーレイほどぴったりの役者はいないだろう。表情の変化は最小限に留めつつ、男の悲哀を観る者に伝える。その名人芸に感情移入してしまうのである。
過去の女たち4人を演じるキャストも魅力的だ。奔放なシングルマザーのシャロン・ストーン、動物の言葉を理解する医師のジェシカ・ラングら、誰もが個性的で、他の映画とは違う顔をみせている。これもジャームッシュの演出の手柄。その一方で4人には、「ひとりの男の趣味」である共通点が浮かび上がってくるのも興味深い。
便せんや花束など、あちこちに配されたピンクのアイテムが効果的で、エチオピア音楽を始めとした曲の使い方もうまい。映画のリズムを中心に、どこをとっても同時代の他の監督作にはみられないテイスト。その新鮮な体験をするだけでも、ジャームッシュの作品は観る価値があり、本作はその適材である。(斉藤博昭)

商品詳細情報

販売元 レントラックジャパン
発売日 2006年11月24日
リージョン 2
ディスク枚数 1
形式 DVD

関連商品

映画生活ユーザーによる「ブロークン・フラワーズ」のレビュー

  • 80点 ジャームッシュのおかしみ

    2008-07-07  by Odile

    感覚的なところでしかないのだが、この作品を観て、ああ、やっぱりジャームッシュに通底するのは「おかしみ」なんじゃないのかな、と思った。上手くは言えないけれど、ドンがカウチに腰かけ、友人の作ってくれたCDをかけるシーンがある。甘いソウル・ミュージックがやわらかに流れても、拍をとるでもなく、ただただ中空を見やる彼の長いショット。その間の悪さは、おかしく、かなしい。…それでも、昔の恋人を訪ねる旅って、すごく優しくてすてきだ。

    (レンタル)

  • 70点 孤独な男?

    2007-11-20  by 星空のマリオネット

    どこか哀愁漂う懐かしい「ちんどん屋」の音楽のようですね。「エチオピアン・ジャズ」って!
    このユニークで少し滑稽な音楽と、花束のピンク色が映える深い緑と青の美しくて落ち着きのある風景が、一人の中年男を優しく包んでくれているし、物語に潤いを与えてくれてもいます。

    しかし、ジャームッシュ監督はどうしてこういう映画を撮ろうと思うのか、不思議というか面白いですね。
    ここには通常のドラマはありません。
    女との関係も常に受け身だった彼の人生。やる気の感じられない主人公が、今やそれぞれの生活をもっている4人のかつての女の前に、花束を抱え何の前触れもなく現れます。そして、女たちの反応は様々。
    その度に、ビル・マーレイ演じる中年男(初老にかかりつつ男)のドン・ジョンストンは淡々とフェイドアウトし、次の女のところに地図を片手に向かうしかありません。
    それが、彼にとって贖罪の旅なのか希望の旅なのか、或いは成り行きの旅なのか・・・判然としません。

    ただ、彼の未だ見ぬ青年(彼の子供かもしれない)への想いは、驚くほど強い。いつも突っ立ているあのドンが青年を追って走ります!
    青春をやり直したいという想いが、或いは孤独から脱出したいという想いが、彼の心の奥底に潜んでいるのでしょうか?

    PS
    つい最近観た映画「ビフォア・サンライズ(恋人までの距離)」(95年)や「ビフォア・サンセット」(05年)のジュリー・デルピーが、この映画(04年)の冒頭部分に仏頂面で登場したのには、ちょっと驚かされました。女優の美しさや魅力は、当たり前ではありますが、時とともに変化していくものですね。「恋人までの距離」で、ヴィーナスのように美しく輝いていたデルピーの姿が懐かしくなってしまいました。
    本作では、主人公の元カノとして、妖艶な往年の美女であるシャロン・ストーンやジェシカ・ラングなども登場します。その彼女達も何かしら異常性を感じさせる面を持っていて、監督のちょっと意地悪な側面を感じてしまいます。
    ジャームッシュの中に、女性に対しての恨みがある訳ではないでしょうが・・・
    ただ、女性に限らず男の登場人物にしてもどこか変な部分があります。これは主人公に限らず、生身の人間は誰しもどこか変で愛すべき存在であるという、監督のメッセージなのかもしれません。

  • 80点 女神達に花束を

    2008-04-16  by クラリス2号

    ジム・ジャームッシュ監督、初老の主人公ドン・ジョンストン(ビル・マーレイ)の可笑しく切ない「ピンク」なお話。

    昔は女や仕事にバリバリだったのに
    目の前の出て行く女には気の利いたことも言えなくて
    居間のソファーが指定席で
    いつもジャージー着てて
    眠くなればべったりうつ伏せで寝て
    お隣の子供に「嘘」教えて
    バスに乗れば前の席の女子トークにニヤついて
    若い女の子には「ドン・ジョンソン」と名乗って定番の笑いを誘って
    昔の女の家にいきなり現れて
    居心地の悪さと気まずい空気にも無表情で
    にんじんが嫌いで
    電話は友人のウィンストンからしか掛かってこなくて
    ちょっとカッコつけで
    いつもぼんやりどこかを見てて
    なで肩が寂しげで

    えっ?その花束、わたしに?
    ・・しょうがいない人。

    これからブランチでもいかが?

  • 70点 とにかくチカラが入らない

    2007-02-16  by 理屈屋

    へ〜んな作品です。
    脱力系(チカラが抜ける)というより、とにかく力(チカラ)が入りません。
    エチオピアン・ミュージックと称する、みょーな音楽と、主演のビル・マーレイさんの憮然としたとも放心したともとれる表情やら態度やらで、とにかくチカラが入りませんね。

    プレイボーイだった主人公に息子がいた?!
    よーし、そいつを捜すぞぉ!みたいなチカラは全く入らないです。
    息子探しの為に昔の恋人に会いに行くことになるんですが、愛が蘇るとかいうのでもなく、かといって「何しに来たッ(怒)!」って感じでもなく、なんとなぁ〜く「そこには居る場所がないなぁ、やっぱり」みたいな感じ。

    面白いか?って聞かれると「面白くない」と答えるしかないですし、つまらないか?って聞かれれば「そうでもない」と答えるしかないような、とにかくみょ〜な作品でした。

    何かに必死で取り組んで、リキミ過ぎの状態になっちゃってる人なんかが、やっと取れた休日なんかに見ると、みょ〜にハマッちゃうかもしれん、などと思いますね。
    リキミかえって何かを成し遂げたとして「それが何?」みたいな、チカラが抜けるのではなく、チカラが入らない作品でしたね。

    チカラの入らなさ加減が新鮮で、ちょっと面白い感じです。

  • 90点 寄り道だけが人生さ?

    2006-12-25  by ぽん

    とにかく、ニュースだろうが映画だろうが、ドキュメンタリーだろうが、人の手にかかるものは、単なる事実ではなく、作り手の意思が込められているということは、今更言うまでもないことだが、この映画の意図するところは、なんとも心にちくりと痛い。

    その心の痛さとは、純粋に理性だけで生きられない「寄り道」の悲しさを見るものに引き起こす悲しさだ。
    ドンファンでなくてもいい。
    崇高な理想を掲げた仕事をしていても、ふと隣の女性が髪をかきあげるしぐさに心を奪われたりする。
    別にその女性が好きなんではない。どうしようもなく心がひかれるというだけ。

    違うたとえをすれば、会いたくて仕方がない遠距離恋愛の彼女に久しぶりに会いに行くときに、満員電車で肩が触れ合った女性のことで頭がいっぱいになったりする。そして、その瞬間は「遠距離恋愛の彼女」も「崇高な理想の仕事」も「隣の女性」も「満員電車の女性」もすべてみんな同じ価値に感じられる。

    いや、そうじゃない人がいることも知ってるし、そういうことを否定する人も多いでしょう。また、若いときほどそのように感じられないことかもしれない。
    このどうしようもない不純さに、ちくちくとやられるのだ。「何だよ、これって俺じゃねーか」って。

    かっこよく、「過ぎ去ったものに目を向けても仕方ない。大事なのは未来であり、それをつくる現在だ」と言ってみても、さまざまな過去に縛られる。こんなの、飲んで議論して、二日酔いで目を覚まして、「話しすぎた事」でなおさらに落ち込んでしまう「自分」そのものじゃないか?

    「人生の目的」とかかっこいいことを言ってみても、議論した相手のある瞬間に見せる表情だったり、隣のテーブルの客と会う目線だったり、カウンターの向こうの店員のしぐさだったり、さまざまなことに、たえず心を奪われて、自分を測っている。

    そうやって測っている自分がいることを知って、また「落ち込む」。
    でも、どうしても、「羽目をはずす」自分を止められない。
    とめられない自分を見て、落ち込んだりする。
    そしてまた、「人生の目的」などということも崇高に考えざるを得ない自分がいる。

    なんだこの俺ってやつは!。

    ああそう。わかってる。
    でも、それを、まざまざと、手を変え品を変え見せるんだ。
    天才です。

    でも、あんまり痛いので10点引き。

    いろんなフレッド&ペリーがあって、それもまた泣ける。

  • 80点 演歌な映画

    2006-05-13  by りんぼ

    テンポが凄く独特で、それが不思議と心地よい。
    今まで聞いたことの無かったエチオピア音楽ですが、この音楽が映画の雰囲気を決定付けている。
    初めて聞くものなのに初めてに感じないのは、ノリが浪花節演歌と同じだからですね。
    演歌のノリって結構日本独特のものかと思っていたんですが、案外万国共通なのかも。
    このテンポだからこそ終始しょぼくれたビル・マーレイが丁度良い。
    彼の中年男らしさ全開の演技がユーモラスだし、それが数々の笑いを引き出してくれている。

    またそんな彼の存在あってこそ、この映画の女性が全て魅力的に映っているようにも思える。
    昔の恋人から、隣に座っただけのスチュワーデスに至るまで、本当に女性の魅力を数々見せてくれる。
    それを見ているだけでも飽きない映画だ。
    そして特徴的なのはドンの視線だろう。
    スチュワーデスをちらっと見る視線、動物病院の助手への視線。
    自分もこういう風に女性を見ることあるなと、ちょっとドキっとした。
    彼女たちはただ魅力的で居るのではなく、ドンが感じた魅力そのものが映っていたのかもしれない。

    また、隣の友人とのコンビが実に良いですね。
    言ってみれば、彼こそこの映画の原動力でしょう。
    ドンが終始受身であってもそれが気にならないのも彼のお陰だろう。

    この映画、最後は見る側が色々と考えないといけない映画だ。
    果たして息子は? 手紙の主は? ドンの人生は?
    このハッピーともアンハッピーとも言えない結末が実にリアルだ。

  • 60点 おとぼけ

    2008-04-10  by aotamago

    年老いたプレイボーイの
    今更の旅。
    どうなんだかな〜と思いながらみちゃいました。

  • 90点 とても素敵な作品だということは判ったのですが、

    2006-05-28  by Baad

    残念ながら私には全く関係のないテーマなので、注意力が持続せず映像と音楽の心地よさに釣られて気持ちよ〜く眠ってしまいました。それでもビル・マーレイをとるカットとか、一つ一つの完成度が高く、素晴らしい映画であることは分かりました。
    気負わず、(ある種の)普通のアメリカ人とアメリカを描いているところも好感度高し、です。
    全部観ていたらひょっとして満点をつけたかも知れません。

    非常にデリケートな音と画面の構成だったので、普通の映画を観るときは気にならない隣の人がガムを噛んでいる音がとても邪魔に感じられました。この手の描写の細かい作品の場合、眠らないようにガムを噛むというのはある程度許容されてしかるべきだとは思うのですが、飲み物以外は口にしないのが原則の劇場の場合はせめて口を閉じて噛んで欲しかった(苦笑)。実は気になって最前列に移動した結果、画面が見にくくなったのも爆睡の一因です。
    サーヴィスチケットで観たので、時間があったら改めでもう一度見たいと思っているうちに当地でのロードショーが終わってしまいとても残念でした。

  • 80点 ドライなユーモア

    2007-07-25  by かめら

     ジャームッシュ節全開のロード・ムービー。ビル・マーレイ演じるドン・ションストンに象徴されているように、もちろん「老いたドンファン」らしく、ドライで気怠い感じもあるのだが、全体として「天然ボケ」と「不思議ちゃん」を地で行っているようなオモシロオカシイ雰囲気と掴み所のなさが常につきまとっていて、くすぐったい。
     音楽やアイテム、色づかい、ユーモアなど、ちょっとしたものにもセンスの良さ、こだわりが窺える。中でもラストのオトし方には脱帽。
     ただ好き嫌いが分かれそうな映画なので、余程映画の趣味が合わない限りは一人で観に行くのがオススメ。あるいは、レンタルで観てもいいかもしれない。遅く起きた退屈な昼下がりに、寝起き姿のままソファに横になって、コーヒーでも啜りつつ、だらだらと観たい。

  • 70点 私もピンクが好きです

    2007-05-09  by hirogon

    観終わってから思わず声に出して笑ってしまいました。爆笑とかではなく「ひひひっ」とか「んくくっ」とかいった感じの笑い。

    どちらかと言えば苦手なタイプですが、この作品のビルさんは可愛いらしかったですね。捨てられた犬のようでw

    哀愁漂う(演歌のような)エチオピア音楽に郷愁を覚えました。しばらくメニュー画面のまま放置して流しておきました。



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