ラスト、コーション スペシャルコレクターズエディション
『ラスト、コーション スペシャルコレクターズエディション』を価格比較。★★★☆(74点)『ラスト、コーション』に対するみんなのクチコミ情報などもあります。
| 監督 | アン・リー |
|---|---|
| 出演 | トニー・レオン,タン・ウェイ,ワン・リーホン |
| 発売日 | 2008年9月16日 |
| 定価 | 6,090円(税込) |
価格比較
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商品詳細情報
| 販売元 | Victor Entertainment,Inc.(V)(D) |
|---|---|
| 発売日 | 2008年9月16日 |
| リージョン | 2 |
| ディスク枚数 | 2 |
| 形式 | DVD |
映画生活ユーザーによる「ラスト、コーション」のレビュー
-
愛と鞭2008-02-22 by
くりふ
まず、邦題も中国語タイトルのまま行けばよかったのに! と思いました。名が体を表した、中々よいものだし、漢字だから何となくでも、日本人には伝わると思うので。地味だけど。カタカナよりはよいだろうと思った。意味については、すでにkokolokoさんのスレに解説があるので省きます。
細部まで気配りされた、味わい甲斐のある作品でした。
色と戒についての、自己の中でのパワーバランス、そして、
他者とのパワーゲームを描いたお話だと、まずは思いました。
で、ゲームに勝つため、セックスを利用するわけですが、
ゲームとして終わらなくなっちゃうわけですね。
やっぱりバランスとるのって難しいわけだし。
そのへんの揺らぎや迷宮入りが、味わい深いと思いました。
残念なのは、セックスを通した変化が記号的に見えたこと。
段階を経る過程を、もっと緻密に描写して欲しかった。
試合の名場面ダイジェストみたいで少し、慌しかったですね。
あんなに『色』んな決め技見せんでいいじゃん、と思う一方、
十日間色欲世界一周、みたいな特急旅行をしたようにも見え、
短期間で二人が、かなりのものを重ねたらしいことは、
理解できましたが。腕枷から指輪へ。
ちなみに、原作にセックスの描写はありませんでした。
T・レオン演じるイーの人物像と行動にも説得力ありましたが、
T・ウェイ演じる主人公チアチーがやっぱり、面白かった。
じぶんが希薄なまま、他者を演じることを先に覚えたような女。
だからこそできたのかもしれぬ、あの行為。そして、
演技の先で掴んでしまったものに気付いた時、彼女は…。
『気付き』の描写が、原作とニュアンスが違うと感じて、
ノリ損ねてしまいました。そこは既読で失敗だったかも(笑)。
個人的には、チアチーが同志に、詳細な『業務報告』をする、
奈落に堕ち始め、というような告白がクライマックスでした。
あと、ライティング細かそー、と思ったのですが、
チアチーの瞳が、色んな光を受け、幾種類にも輝きますね。
彼女の表情の前に、瞳に見とれてしまったところが何箇所も。
市街を監視する兵士の視線で始まる本作、
視線で物語がつながってゆく映画でもあると思います。
イー夫人がジョアン・チェンだとは気付きませんでした。
「ツイン・ピークス」のジョシーは何処へ…(古過ぎる思い出)。 -
国粋学生劇団2008-02-07 by
アキラ
支那事変。日本軍が蒋介石を追って大陸を南下し続けていた頃のお話。抗日運動を弾圧する政府関係者を始末するべく集まった香港のナショナリストな演劇部の学生達。その中でも演技の才能が最も優秀だったヒロインがスパイ役を買って出る。誘い出して殺すという幼稚で単純な計画であったはずが次第に本格的な政治活動に巻き込まれて深みにはまる。この手の官能サスペンスって人物設定に結構トリッキーな仕掛けがしてある作品が多いけれど、この作品の場合は驚くほど裏がありませんでした。思想面で悪役との関係が変化する事はなく、そこに起る変化は思想を越えた男と女としての関係の変化だけ。心を開くのはほんの一部。狡猾で用心深い相手との駆け引きだからこその緊張感が続きます。この作品での濡れ場は、まるでアクションサスペンスでの格闘。下半身が惚れた腫れたの精神的イニシアチヴを巡る肉弾戦。
前作の空白に感じたのは『推手』に似た孤独感だったが、今作の空白に感じたのは『アイスストーム』に似た幼い情欲。自分を掴めないまま翻弄され曖昧な価値観が過ちを招く。所在ない人物像はアンリーならでは。独特の居心地の悪さがあります。プロの諜報組織の信念ではなく学生の幼い仲間意識の延長に非情な駆け引きを描いてるって所が目を背けたくなるほど痛々しい。もし国粋演出家と組まずにイプセンをやっていれば輝かしい未来が待っていたかもしれないのに。彼女はノラのように自我を持つ事はできない。抗日への曖昧な思想もどきに流され抱かれた男の温もりに負けてしまう。もし抱かれても夫人ではない事を悟られないよう処女を捨てるシーンは特にその愚かしさが際立つ。後味の悪さは請合い。 -
Lustとcautionの意味2008-02-14 by
kokoloko
映画館で鑑賞。
すばらしいの一言。
Lustって今日まで何の事か知らなかったが、仏教用語で「色」「欲」そして「感情」のこと。また、cautionは、「戒め」のほかに「誓い」なんて意味があったのね・・。ちなみに中国語で指輪を「戒指」と表現するらしい!!うーん。奥深い!
この作品は女流作家の原作を忠実に映画にしたものであり、女性の視点で描かれている・・とのこと。女スパイやイーのような人物は実際にいて、それをモデルにしていた・・と、プログラムには記されていた。原作者とヒロインもかなりダブっているそうだ。
時代背景や、原作を知らないと、つまらない部分があるかもしれないが、これを機会に原作を読んでみたいと思えるのはよいことだと思う。私もその一人だ。。
女優のタン・ウェイは新人とは思えないほど、すっかり役にはまっていたと思う。トニー・レオンと共にすばらしかった! -
やりきれない気持ち2008-02-07 by
SA
過激な性描写ばかりが話題になりますが、サスペンス物としても、ひとりの女性の生きざまを描いたドラマとしても、充分楽しめました。
ともかく主演のふたりがイイ。
タン・ウェイは瑞々しい美しさだけでなく、その表情の中に、複雑に揺れ動く悲しい女性の心理をうまく表現していました。
対するトニー・レオンも、物静かながら迫力のある演技で抜群の存在感。
で、話題の官能シーンですが、さほどいやらしさは感じませんでした。
チアチーの心情を思うと当然そんな気にはなれませんし、イーにしてもあんなサディスティックな形でしか愛を表現できないという男の寂しさ。
そんな「孤独なふたりの悲しいコミュニケーション」のように思えて、やりきれない気持ちでした。
(むしろ、そんな悲しいシーンに不自然な”ボカシ”を入れる、という感覚の方がいやらしいように思えて、腹立たしい気が・・・)
最後の瞬間、ふたりはお互いのことをどう思ったんだろう?
2008.2.6 TOHOシネマズなんばにて -
甘美で濃厚な恋愛ドラマ【レビュー500本記念】2008-10-06 by
牧坂満
アン・リー監督は「ブロークバック・マウンテン」に引き続いて、不可思議な性愛の世界を大胆にかつ濃厚に描写した傑作を撮ってくれました。主人公は大日本帝国による傀儡政権下で、反日思想家の中国人たちを逮捕や拉致して最終的には処刑までを実行する"漢奸"と呼ばれた男であり、トニー・レオンが静謐な立ち居振る舞いの中に、中国にとっては国賊・売国奴が抱える奥深い闇の心情を見事に表現しています。最初はそんな"漢奸"を罠にかけて暗殺するために接近した女子学生も憂いを漂わせた大人の男の魅力に虜になってしまうのですが、瑞々しい新人女優タン・ウェイの視点から標的に接近していく構成が見事なサスペンス効果を上げています。
人生の酸いも甘いも知っている遠謀深慮な"漢奸"を大学生の演劇部員たちが謀殺しようと画策するのですが、その中のリーダーはヒロインに淡い恋心を抱きヒロインに接しますが、彼に恋心を抱くもう一人の女子大生に凄まじい嫉妬心が生まれます。主婦を偽装して"漢奸"を謀略にはめるためにはヒロインが純潔であっては嘘がばれてしまうのでヒロインは性体験を済ませていなければなりません。仲間であった筈のもう一人の女子大生が自分自身の意中の男をあっさり外すことを提案しますが、他の男子大学生たちは娼婦を抱いた経験が数回ある男を除いて全員が童貞であるために、彼女の意見に異議を唱えるどころか言うがままに従ってしまうのです。そして、童貞の彼らにとっては計り知れない男女間の性愛行為による不可思議な心情変化に気付くことは不可能だったのです。
大島渚監督による「愛のコリーダ」や、リリアーナ・カヴァーニ監督による「愛の嵐」、ベルナルド・ベルトリッチ監督による「ラスト・タンゴ・イン・パリ」を彷彿とさせるベッド・シーンの濃厚な大胆さが先行してしまっていますが、安直なポルノ映画のような猥雑さは全くありません。森田芳光監督の「失楽園」のように、男と女の性の営みから悲劇の感覚がスクリーン画面に匂うがごとく漂ってくるのです。憎しみから始まった決意が甘美で濃厚な恋愛感情によって翻弄されてしまうヒロインの儚さが脳裏に焼きついてしまいました。1940年代の上海を復活させた美術も見事な本年度屈指の名作です。
【新橋文化】劇場鑑賞 -
アジア的映画2008-05-04 by
lum
私はスパイ映画は好きで、特に女性スパイに映画は好きで、作品の出来不出来は私的、緊張感があるか、ないかです。敵の懐に飛び込み、いつばれるかわからず、失敗すれば死。主人公ワンは政府要人の暗殺することが使命、でも暗殺する相手に惹かれていく..ここまではよくある話だし、大抵は男女のロマンスで終わることが多い中で、彼らの立場にならなければわからない心情が描かれていました。誰も信じられず、死と隣り合わせの反動か、この時ばかりは欲情をむき出しにしとばかり、激しく愛し合っていく。それは暴力であっても、そうしか愛情表現が出来ないのだから,..そのせいか、二人のラブシーンは美しいと同時に、運命の悲しさというものが感じました。トニーが演じた冷徹な男イー。老けたメイクといい、今までにない彼の表情といい、特に冷たくも悲しい目に吸い込まれていきました。ワンを演じたタン・ウェイは、クァンに惹かれ、彼の影響で抗日運動を始めた当時はあどけない少女でも、イーと関わっていくうちに一人の女性として変貌しき、体当たりの演技もあっぱれ!です。
任務遂行のため、暗殺実行しなくてはならない。複雑な感情の間でとった彼女行動は、「逃げて」と。事実を知り愕然としたイーが下した判断は処刑。それは生き抜くためしなくてはならない決断。ラストなんとも言えない虚しさを感じました。美しい映像は、激動な時代の男女の愛と虚しさをより表現しているかのようでした。
観終わった後、ネットで観たら、二人にラブシーンが問題になっていることに驚きましたね。
「Lust」とは仏教語で「欲情」、「Caution」は「戒め」、「Lust Caution」とは、「自分の欲情を戒めなさい」
原題は「色/戒」。「色」とは「感情」、「戒め」とは中国語で「戒指」
と意味を持つタイトルにはシーンこそはなくては、この映画を語ることはできないと思います。
インフィナル.アフェア同様、上記のタイトルの意味もそうだし、、主人公はアジア的だし、、これはアジアでしか作れない映画だと思いました。 -
策士、愛に溺れる[75点]2008-03-01 by
むぎわら帽子のジミー
日本占領下の上海を舞台に、反日のスパイとして送り込まれた女性が、愛人を装って暗殺の機会を狙うサスペンス・ラブストーリー。
たしかに多くの方が指摘されているように、物語自体は新鮮味のないものですが、複雑な人間の感情が見事に盛り込まれていて、最後まで飽きることなくアン・リーの演出手腕を堪能できました。
この作品が巧みなのは、キャラクターの心理を明瞭に描かず、受け取る側が自由に推測できる余地を残しているからでしょうね。なぜ、イーはあのときああいう行動を取ったのか、どうしてチアチーはあそこでああいうことを言ってしまったのか...
特に終盤の展開が秀逸で、何度も反芻させられました。観た直後よりも、ある程度時間が経ってからの方が、感動が深まるように思えます。
2008/02/10 TOHOシネマズ 名古屋ベイシティ(8) -
後を引く2008-02-26 by
ちょし
序盤、香港青春編はぬるいなあ・・なんて思いながら観ていたんだけれど、イーさんが出てきたあたりからは緊張の連続。
観終わった後は肩がこってしまったくらい。
主人公たちの目での演技が素晴らしくてこちらの目も釘付けだった。
愛憎、疑い、惧れ、哀しみ、諦め、全てがその眼差しに表れていたと思う。
一日たった今もチアチーの孤独な眼差しが浮かんでくる。
ジワジワと後を引き、人の心に入り込むのはアン・リー作品の真骨頂。 -
セックスシーンが残念...2008-02-19 by
じょりちょこ
すごくよく出来ていると思います。セリフのないシーンの緊張感が特に素晴らしい。映像だけでどういう時代背景なのか感じさせてくれます。
感情表現も見事で、ぐいぐいひきこまれます。
残念だったのは話題のセックスシーンで、たしかに過激な描写ではあるのですが、あまりにも流麗すぎると思います。彫刻のようなセックスというか...ポルノにならないように気を遣ったのでしょうが、たとえば「ラマン」や「ピアノ・レッソン」の方が遥かに生々しく、少なくとも演技っぽさを感じさせませんでした。
実際のセックスも端から見れば当人たちの盛り上がりほどエキサイティングなものではないのかも知れませんが...(自分のセックスを映像で見たことはないのでわかりません)。 -
大味2008-02-04 by
Hiro.
組織と対象との間で揺れる女スパイという設定だと
似たような作品は最近では『ブラックブック』を見たなぁ。
あれはあれで、もひとつ乗り切れない部分があったけど、背景や行動や心情が過不足なくきっちりと描かれていた大変に「親切」な語り口だったと思う。
比べてこれは、情緒的とでもいうのか。
心情の変化の説明が薄い気がする。
たとえば、ワンがイーにいつ本気になったのか。
そのあとの苦悩のようすもあっさりした感じだし。
『ブラックブック』はそこらへんをきっちりすぎるほどきっちり説明してたので余計に不親切に思える。
あと、好みの問題だけど、アン・リー監督の作品は『グリーンデスティニー』以来二作めだけど、いまひとつ、ストレートで大上段から来る印象の作風には乗れなかったな。
カイコーほど硬くもなく、イーモウほど様式美にこだわらず、僕の好きなカーウァイほどアクがあるわけでもない。
スマートで見やすいといえば、そうかもしれないけど。
ちょっと、個人的にはつまらないかな。









