つぐない [DVD]

『つぐない [DVD]』を価格比較。★★★★(76点)『つぐない』に対するみんなのクチコミ情報などもあります。

つぐない [DVD]
75点
監督 ジョー・ライト
出演 キーラ・ナイトレイ,ジェームズ・マカヴォイ,シーアシャ・ローナン,ロモーラ・ガライ,ヴァネッサ・レッドグレイヴ
発売日 2008年9月26日
定価 3,990円(税込)

 

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つぐない [DVD] まとめて売る

amazon.co.jpによる解説

軽い気持ちでついた嘘が、大切な人たちの運命を大きく狂わせてしまう…。誰の人生にも起こってしまいがちな過ちを、切なすぎるラブストーリーとして結実させたイアン・マキューアンの原作に対し、そのエッセンスを映像でしか表現できない要素を駆使して表現した珠玉作。1930年代のイギリスで、政府官僚の娘セシーリアと、使用人の息子ロビーが想いを募らせ合うが、セシーリアの妹ブライオニーの嫉妬から生まれた些細な嘘によって、ふたりの運命は切り離されてしまう。タイトルにもなっているブライオニーの「つぐない」は、予想もしないかたちで立ち表れ、観る者の心をゆさぶる。
 映画ならではの表現テクニックが、随所で効果を発する本作。ひとつの象徴的な出来事が、セシーリア、ブライオニー、それぞれの視点で描かれることで、映像が姉妹の深い思いを代弁していく。キャストの演技にも目を見張る。少女時代のブライオニー役で、純粋ゆえの残酷さを表現したシーアシャ・ローナン、短い出番ながらヴァネッサ・レッドグレイブの張りつめた表情は見事とした言いようがない。さらに際立つのが音楽で、タイプライターの音をイメージしたメロディがブライオニーの心理を語るかのように流れ、アカデミー賞作曲賞も当然と納得させられる。(斉藤博昭)

商品詳細情報

販売元 ジェネオン エンタテインメント
発売日 2008年9月26日
リージョン 2
ディスク枚数 1
形式 DVD

映画生活ユーザーによる「つぐない」のレビュー

  • 90点 スタンディング・オベーション

    2008-06-01  by のびた

    僕などはよく、実話を元にした話などと聞くと、それが小説でも映画でも、どこまでが真実で、どこからがフィクションなのだろうかとやたら気にしてしまう。そして例えば『母べえ』の父親が、実際は生きて牢から出てきたという話を聞くと、少しガッカリしてしまったりして(ひどい奴だ)…。

    しかし、映画は映画、小説も小説である。
    伝えたいことをより効果的に伝えるには、そういう脚色も必要だ。
    ウソもまた方便であるし、物語の中では、それこそが真実になる。
    そんなことちをいちいち気にしていたら、感動するものも感動出来なくなってしまう。

    映画の中で、この物語の作者であるという設定のブライオリーもまた、その真実をすべて伝えたわけではない。それは本来あるべきはずの、モデルとなった人物、作者、読者が望む物語に改変されていく。
    その良し悪しは、読者なり、観客が判断すればよいことである。
    作者は自分が最善と思うものをぶつけてくるだけだ。

    この映画のラストで語る、ヴァネッサ・レッドグレイヴの真実を、観客はどう感じただろうか。
    僕には彼女を責めることはできない。
    そして、これこそが、作家である彼女に出来た最善の「つぐない」であると、僕は共感する。
    ブライオリーはそのか弱い肩に、支え切れないほどの重荷を、一生背負ってきたのだし、それでも罪は消えないのかも知れない。
    そして、真実とは違うかたちでも、作品としてかなり長い間、読み伝えられるであろう傑作の中で、永遠の幸せを手にした二人に、僕は喜んで祝福のスタンディング・オベーションを捧げたいと思う。
    いつまでも…、ずっと、いつまでも…。

  • 80点 マカヴォイさんはいいですねー。もち、女優さんた...

    2008-10-04  by 黄金のキツネ

    いい映画だった。
    そして三人とも哀れだった。
    引き裂かれた二人はもちろんだが、結果的に偽証してしまった女性もまた不幸だったと思う。

    人は誰でも自分の物語を作り、その中で生きて、そして死ぬ。自ら過ちを犯した人物が、いわゆる権威者(親、師、宗教など)による赦しを自分の物語の中に織り込めないときは、その過ちをいつまでも引きずってしまう。彼女はたぶん教会で懺悔もしたのだろうが、「神の赦し」という物語を受け入れるだけでは安らぐことはできなかったのだろう。

    感受性の鋭い人、あるいは責任を他に転嫁できない人は、他人の罪を赦すことより自分自身を赦すことのほうがはるかにむずかしい。他人の罪は、その程度にもよるが、時が経つにつれ記憶から薄れ気にならなくなってしまうものだ。しかし自分が犯した罪の記憶はなんどもリピートされ、果てしなく自分を責めさいなむことになる。そこには時による癒しはほとんど期待できない。

    それゆえ健康でいるうちに新たな物語が必要とされたのだろう。さもなければ自分も含め不幸となった者たちは永遠に不幸であり続けるであろうから。

    もちろん新たに紡がれる物語は煎じつめれば自己満足の所産にすぎない。だが写経するように一言一句に心が込められ、そして自らへの断罪と不幸な者たちへの祈りと願いとが真摯に盛り込まれていたのなら、過去はもう洗い流されてよいのではないだろうか。

    だから不幸な過去に新たな光を与える物語は、洋の東西を問わず今後も語られていくことだろう。絶対的な神、絶対的な赦しを与える権威を信じられない人間にとっては、おそらくそれが最後にとりうる安らぎへの道なのだろうから。


    ジェームズ・マカヴォイの演技だけを目当てに観て、それにはたいへん満足できたのですが、映画自体も思いのほか良作でした。
    実のところ戦争のパートは長く感じましたし、悲恋ものか、つぐないのほうがメインなのか、焦点が不明瞭な印象も受けました。ですが映像は素晴らしく、特にラストの映像には感心しました。

  • 90点 ブルーの眼

    2008-04-24  by クラリス2号

    1930年代ロンドンの上流階級の令嬢セシーリアと、使用人の息子ロビーは惹かれあう。
    だが、13歳の作家を夢見る妹ブライオニーの言葉によって、ふたりは引き裂かれ運命に翻弄される。この3人の偶然と真実と愛の物語。イアン・マキューアン原作を見事に映画化。

    タイプライターの音と音楽で、少ない台詞にもかかわらずこの複雑な物語が、的確に観ている私達の中へ打ち込まれていきます。パソコンのような気軽さはなく、キーは重く一旦打ち込んだものは消せない。打ち手の「想い」を綴る「意思」が要求されるタイプライターの扱いが見事です。

    主人公たちの時折見せる表情と戦場のシーンは、私の気のせいなのか、本当にそうなのか。
    何か気になる。

    時は経ち現在。作家になったブライオニー(「ジュリア」のバネッサ・レッドグレイブ)が語る言葉とラストシーン。

    エンドロールが流れる時、観たばかりのこの映画を反芻しなければいけなくなります。
    そして、鑑賞して数日たった今も、私の中で3人は生きています。

    翻弄されたのは誰なのか。

  • 20点 でもさあ…

    2008-05-27  by 浪花のロッキー

    物語とかフィクションとかドラマとか虚構って
    結局おしなべて全部こういうことでしょ?
    現実にはうまくいかなかった話をうまくいったように
    脚色したり、現実にはうまくいかないよなーって
    嘘を嘘だからうまくいったことにすっべなや、んだんだって
    うまくまとめて溜飲下げてあげるのが根源じゃん。
    あるいはとことんまずく転がったものをせっかくだから
    最悪のとこまでMっぽく想像してみっかってことじゃん。
    それが物語だったり民話だったり伝説だったり
    レクイエムだったり神話だったり話芸だったり
    ドキュメンタリーwだったり映画だったりするわけ。
    あるいは実際はろくでもなかった故人の人柄を
    弔辞でさもいい人のようにでっちあげ偲ぶことで
    せめて遺族の心に落とし前を付けてあげるための
    お約束の、まあ気配りの恣意的な作業なわけよね?
    創作ってそういうことじゃん。物語の原型だよ。
    でもそんなのいちいち言われる必要ないじゃん。
    だって当たり前のことなんだから。ジャンル問わず
    普通にちゃんと作品に触れてれば自ずと分かること。
    認識の変容とかセンスオブワンダーとか癒しとか
    感動ってそういうことでしょ?基本をクリアした先でしょ?

    それをなんで今更こんな王様は裸だって種明かしを
    大仰に斬新な手法呼ばわりで奉らなきゃいけないわけ?
    当たり前のことだから誰もいちいち言わないだけのことを
    敢えて言っちゃうことで意表を突いて呆れさせ
    驚かしてるだけで、別にそれ自体なーーーんにも
    新しくもすごくもねえべ?こんなのゴロゴロしてっぺ?
    …私のせいで引き裂かれた恋人たちを、せめて
    創作の中ではハッピーエンドにしてあげました。
    それがつぐないテュルッテュー♪
    …アホかっての。安いっての。いにしえの古事記やら
    ギリシャ神話から、昨日の三こすり半劇場まで、
    この世の全ての創作物の目的は全部それだっての。
    願望充足であり、イフイフのシミュレーションだわさ。
    そこでどう感動させるかが肝であって、そうしましたって
    表明だけで感動なんてしないしできないべな。

    全く、どんだけ煮詰まって認識を欠落させたら
    逆にこんなありがちなもんが新鮮に見えるのか、
    そこをとことんとんと問い詰めたい心境です。
    こんな手法、映画100本見て小説100冊読めば
    誰でも普通に思い当たるんじゃないの?
    「なんだまたそれかよ」って白けるならともかく、
    驚いた感動したって人は(喧嘩を売るつもりはないけど)
    「不勉強」というしかないでしょう。もっと映画ミロ、本ヨメ。

    少なくともわしには「それじゃダメじゃん」と
    溜息しか出なかった。それが真相ってダッセー。
    仕掛けが分かったら逆にそんなんでつぐなった
    つもりになるなよおまい甘いよって突っ込みまくり。
    てめえの嘘で人間二人をガチ不幸に追いやっといて
    ペン先で片付けるなよ。同人書いてる場合かよ。
    同じつぐないでお話でっちあげるなら、
    せめてもっとおしゃれに上手にやってよ、
    こんなもんでえばるんじゃなくって。
    「スモーク」ラストのハーベイ・カイテルくらい
    かっこよく嘘もネタ晴らしも決めてもらわないと、
    頭でっかちの独り善がりにしか見えないし
    こんなんじゃ二人も浮かばれないよ。

    大体そういうことはエンディングテロップで補うか
    パンフの解説とかDVD特典映像の種明かしで、
    小説だったらあとがきで済ませればいいことで、
    まあ作家によっては巧みにしれっと作品にメタで
    取り込むんだろうけど、少なくともわしには
    この映画の作りはメタというよりベタ過ぎた。
    (原作は未読なので言及しませんばい)
    こんなアイディアで映画を一本でっちあげる
    姿勢は、商売としては別に否定はしないけど、
    ちょっと図々しいしナル入った自信過剰だよね。

  • 90点 イギリス映画の真骨頂

    2008-04-27  by 未登録ユーザレクター博士

    イギリス映画らしい、時に冷徹な視線で人間を見据える映画だ。
    「悲劇」を好む、とは言わないが、これからこの映画を観ようか、とお考えの方には極端な例で参考としては適さないが「ダンサー・イン・ザ・ダーク」や「日陰のふたり」が好きな私には甘露な作品だった。
    13歳のブライオニーと、最後のシークエンスのヴァネッサ・レッドクレイヴとのシンクロ率は120%! 驚きである。そしてロビーの母親役はマイク・リー監督「秘密と嘘」のブレンダ・ブレッソン(ブレッシンとも)だ。
    最近ではちょっとないモンタージュが面白く、音楽とのシンクロ率も高い。ロビーが手紙をタイプするシーンではプッチーニの「ラ・ボエーム」のレコード、第一幕後半(「ラ・ボエーム」は確実だが、本当に第一幕後半かどうかは未確認。「冷たい手を」の後のシーンと思われる。カレーラスとリッチャレリのCDやコベント・ガーデン・ライブ映像が行方不明なので)を聴く所は秀逸。ボエームの結末を知る者には。そしてドビュシーの「月の光」も流れる。良いですな。
    海岸からの撤退のシーンはダンケルクと思われる。ステディカムがちょっとシツコイが見応え十分。
    今年の1/3が過ぎようとしているばかりではあるが、本年のベスト・テン上位候補には確実に挙がる作品である。是非ご覧あれ!

  • 80点 堂々たる作品です

    2008-06-14  by バグース

    金持ちの姉妹と使用人の息子。彼に降りかかった無実の罪による過酷な運命。ちょっと「嵐が丘」を思わせる様な雰囲気で始まる重厚な展開は、文芸大河小説を読みふける感じで、イギリスらしい堂々たる作品でした。

    美しい映像・巧妙な脚本・効果的なクラッシク音楽と三拍子揃っており、十分ストーリーに入り込めます。後半少々先を急ぎ過ぎた感じがして残念で、あと20分ほど長くして充実させればの思いがしました。

    演技陣では特に次女ブライオニーを演じたシアーシャ・ローナン(13才の方)が目立ち過ぎるくらいの好演で思春期の少女の危うさを良く出していた。

    マイナス点は、(これは製作者の罪ではありませんが)邦題の「つぐない」が原題の「贖罪」とニュアンスが異なるのが非常に気になったのと二重構造的な結末が感動を少々削いでしまった事にあります。

    それにしても、少女でも女の嫉妬は怖いものです。





  • 90点 歴史的名作の予感

    2008-05-11  by たんたんたぬき

    脚本、演出、映像、音楽どれもがとても高いレベル。結ばれぬ男女の悲恋が基本だが、ストーリー全体がとても骨太なので、見終わった後の満足感がかなり高い。ひとつのエピソードを違う視点で描く手法の必然が、ラストの何分かで理解させられる。どんでん返しではないが、とても充実したエンディングで、驚きと感動が一気に押し寄せ、それまでのストーリーを反芻することになる。 中盤に登場する、ダンケルク海岸の映像もすばらしい。

  • 90点 つぐなうこと、ゆるすこと

    2008-05-15  by すずらん

    多感な時期、想像力。これは本来なら、少女・少年時代を表す言葉としてはいい意味と捉えるべきものだと思うのですが、だからこそ悲しくて苦しい。誰もが通った時代だからこそ共感できるブライオニーの行動は危うげながら確信的でとても怖い。「わかっていない」のに「わかっている」ように感じ、勘違いしてしまうことで物語は予想もしない方向へ進んでいきます。人は過ち、罪を犯したら償わないといけない。 それは「赦される」ことが前提だと思います。ブライオニーの背負った罪は余りに重く、胸が締め付けられます。どんな運命を辿ったとしても、それは己の人生だとは思うけれど、誰の人生にも「赦し」があって欲しいと思いました。ブライオニーもきっと、赦されたのだと信じたい。テーマはとても重いですが、ミステリータッチの展開、そして俳優陣の息の詰まる熱演で、その重さがいい具合に緩和されていると思います。また、効果としての音の使い方が巧み。初めから「音」が大切な役割を担っていて、ミステリー仕立てな展開をこれでもかと盛り上げる。 最後までしっかりと見せてくれる作品です。

  • 100点 胸に迫る

    2008-05-31  by 未登録ユーザこなゆき

    セリフはなくても視線でそれぞれの心理がわかる素晴らしい演出でした。
    せつなくて、哀しくて、でも美しい話に、胸がしめつけられました。

  • 90点 哀しいのに羨ましい

    2008-06-03  by tamakazu

    謝っただけでは済まないことってきっとあるだろう。取り返しのつかないことをしてしまってどうしようも出来なかったら、どうしたらいいんだろう?
    ボクはこの映画を観る前にこのタイトルが気に食わなかったけど、今見終わって思うのは、タイトルを「贖罪」にしなくてよかったですね、と配給会社の担当者の方に云いたい。
    ほとんど期待しないで観に行きました。会社の代休を使って、新宿・タイムズスクエアに。ここは男でも水曜日は\1,000にしてくれる性差別のない立派な映画館。どの席からも観やすくなっている○。
    さて、映画は・・・哀しい映画だし、主人公二人は不幸だと思うけど、ボクにはなんだか羨ましく思えた。冤罪で引き裂かれ、時代に翻弄されて・・・でもなんだろう、無常なんだけどステキに思えるのは、二人の愛がホンモノなんだって思えるからだろうな。
    映像や音楽、そして個々の役者の演技や舞台装置・・・その全てが誌的に美しい。1930年代の英国の瑞々しい美しさと貴族的な暮らしと階級差の現実。そしてダンケルクの戦場の疲弊した戦士たちの絶望と希望・・・自分の過ちで愛するものを不幸にしてしまった悔恨。。。。
    こんな哀しいのに、ボクにはなぜかこのひとたちが羨ましく思えたのは、なぜだろう・・・いい映画に出会えた後の満足感からだろうか。

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