カポーティ コレクターズ・エディション
『カポーティ コレクターズ・エディション』を価格比較。★★★☆(71点)『カポーティ』に対するみんなのクチコミ情報などもあります。
| 監督 | ベネット・ミラー |
|---|---|
| 出演 | フィリップ・シーモア・ホフマン,キャサリン・キーナー,クリフトン・コリンズJr,クリス・クーパー |
| 発売日 | 2007年3月16日 |
| 定価 | 3,990円(税込) |
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amazon.co.jpによる解説
「ティファニーで朝食を」などで知られる作家、トルーマン・カポーティの半生に迫ったドラマ。カンザスでの一家惨殺事件に興味を持った彼が、服役中の犯人に取材を試み、「冷血」として小説に書き上げるまでを描く。死刑を宣告された犯人を自作に利用しつつも、やがて親近感を覚えて戸惑うカポーティ。作品のために“冷血”になっていた彼が、死刑を前にした犯人の心を知る過程は、感動的でありスリリングでもある。
本作最大の見どころは、フィリップ・シーモア・ホフマンの演技だろう。ゲイであることを隠さなかったカポーティを、高めの声で表現。電話の受話器をつかむときなど、つねに小指を立たせるあたりが笑える。一方で自分の作品のために卑劣になる男の姿は、ある意味、リアル。本作は人間のダークな本能にも焦点を当てているのだ。またカポーティの親友や容疑者などキャストのアンサンブルも見事。そして観終わった後も印象に残るのは、映像の数々である。野原に建つ家や、殺された家族の部屋など、その構図や、惨い状況に反した落ち着いた色づかいは、1枚の絵のように不思議な美しさをたたえている。(斉藤博昭)
商品詳細情報
| 販売元 | ソニー・ピクチャーズエンタテインメント |
|---|---|
| 発売日 | 2007年3月16日 |
| リージョン | 2 |
| ディスク枚数 | 1 |
| 形式 | DVD |
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映画生活ユーザーによる「カポーティ」のレビュー
-
ブーム?2007-07-05 by
星空のマリオネット
同性愛、アルコール、麻薬とゴシップ種にも事欠かなかった「カポーティ」とその代表作「冷血」。米国においてはその存在は大変大きく、本作の注目度もきっと高かったのでしょうし、多くの観客が興味深く観たのではないでしょうか。ホフマンの演技もカポーティを彷彿とさせる素晴らしいものだったのだと想像されます。カポーティに対し何の知識もなく思い入れのない私にとっても、ホフマン演じるカポーティの存在感はとても大きく、その奇妙な人格に惹きこまれてしまいました。
パーティーでは取り巻きに囲まれて皮肉な笑いの中心にいるものの、不幸な生い立ちの影響なのか常に孤独なカポーティ。その彼の拠り所は、いつのまにか「冷血」の主人公である犯人になってしまっていたのでしょうか。映画として素晴らしいといえるかどうか微妙ですが、終始、静かな映像と静かな音楽で満ちた作品で、犯人さえも静かな佇まいであっただけに、ホフマンの金属的な話し声や笑い声が、カポーティの異質性を際立たせていました。
以下、脱線してしまいますが・・・
ここ5年間のアカデミー賞の主演男優賞と主演女優賞の受賞者10名のうち、実在の人物を演じた俳優が6名もいます。
男優では、本作のホフマンとレイ・チャールズを演じたジェイミー・フォックス。女優では、エリザベス女王をヘレン・ミレンが、歌手ジューン・カーターをリズ・ウィザースプーンが、殺人犯アイリーンをシャーリーズ・セロンが、そして作家ヴァージニア・ウルフをニコール・キッドマンが演じて、オスカーを獲得しています。
凝ったメイクや徹底した形態模写もあいまって、いずれも存在感たっぷりに演じています。それにしても、このアカデミー賞受賞ラッシュは何を示しているのでしょうか? 映画における俳優表現の限界を示唆しているのか、或いは一時的なブームなのか。
ただ、いずれの俳優も日頃の演技とは異なるアプローチになるせいか、実に生き生きと演じているように見えたことは事実ですし、観る側にとっても、映画の世界では今までに見たことのないような新鮮な個性に出会えることは嬉しいことです。 -
素晴らしい2006-10-19 by
浪花のロッキー
フィリップ・シーモア・ホフマンがおそらくオスカー狙いの野心マンマンで
気合十分に取り組んだ力作ですね。テーマも演出も演技も脚本も、
いい意味でりきんでいるのがびんびん伝わってきて見応えたっぷり。
抑制がきいて成熟した、シリアスな大人の映画というスタンスの向こうに、
俺たちで一丁すげえ映画作ろうぜと頬を紅潮させ(小さな)目を輝かせる
ホフマンら制作陣の情熱が仄見えるようで、非常に好感が持てます。
何よりもやはりホフマンのパフォーマンスの素晴らしさでしょう。
カポーティという一癖もフタ癖もある素材に溺れることなく距離を保ち、
突き放した批評的な捉え方で臨んでいながら、存在感と演技力で
陰影に富んだカポーティ像を丹念に説得力十分に築き上げています。
なぜ「冷血」の後は一作も書けなくなったか…作家故の苦悩や葛藤、
罪悪感に対する鮮やかで容赦ない断罪はカポーティへの非難ではなく、
それも含めて全部カポーティなのだという作り手の複雑な共感でしょう。
処刑直前のヒコックがカポーティに笑顔で話す「その後」の話が
生半可なホラーより恐ろしくて後を引きます。どう答えていいか
分からずにグニャグニャに歪むカポーティの表情を見れば、
まあホフマンのオスカーは当然だろうなあと。見事な演技です。
いやあしかし、重くて辛い話なのに見終えたときのこの充実感と
幸福感はどうだろう。映画を見る醍醐味ってこういうことだよな。
今年のベスト5に入る素晴らしい作品です。未見の方は是非ご覧下さい。 -
同じ家の中2006-11-09 by
りんぼ
前々から興味があった映画だったが、機会が無く先日、やっと見ることが出来た。
まあ、アカデミー賞だからという見方はすべきじゃないんでしょうけれど、フィリップ・シーモア・ホフマンは確かに評価されるだけの演技力はありましたね。
最近だと「MIV」の悪役が印象的でした。
ホフマンにはちょっと前の「マグノリア」の真面目な看護師役とか印象にあって、それに比べると役の幅が広がったんだなぁと感心します。
実際のトルーマン・カポーティは全く知りませんが、「ティファニーで朝食を」の作者と知って驚いた。
映画の中で、当時の役者の名前が出てくるとすごくその時代の臨場感が出てきますね。
「冷血」もまだ未読なのですが、これはいつか読んでみたい。
それにしても「ティファニー〜」のようなロマンスを書いていた作家が殺人事件のドキュメンタリーを書くなんてすごい幅広い才能の持ち主だったのだろう。
実際、映画の中でも彼の才能は至る所で披露されるわけですが、逆にその才能故に彼はあの結末に至ったのではないかとも思えるのです。
印象的な台詞で殺人犯ペリーと自分との類似性を語るところがありますが、この話の主軸はまさにこの台詞に集約されている。
カポーティとペリーはどちらも同じような境遇に育ち、また同様に両者とも才人であるように思う。
カポーティは言わずもがな文才であり、ペリーは絵の才能だ。
カポーティがペリーを当初は利用するつもりであり、逆に利用することが理屈の上では正しいことだったのかもしれない。
だが、二人はただの作家と取材相手としての関係だけでは済まなくなってしまう。
その関係が簡単な「友情」という言葉では言い尽くせないものになっていたのだろう。
カポーティはペリーの中に自分の一面を見たのではないだろうか?
だから、ペリーの死は自分の中の死でもあったのではないだろうか?
カポーティは23歳という若さでデビューして話題だったそうだが、昨今、極めて若い年齢で作家デビューする人も多い。
それを考えると、時代がそうさせているように思えなくもない。
作家は他の芸術家に比べ、短命である傾向が強いそうだ。
確かに有名作家で若くして亡くなることは多い。
また、その死に方で多いのは自殺だ。
作家というのはそういう類の商売なのだろう。
カポーティは当時の作家の典型だったのかもしれない。
そして彼の最期もまた、そういった作家の運命をなぞっていたようにも思えるのだ。 -
大満足☆2007-01-12 by
nacchi
史実に基づいた作品ですので、もとより面白さはもとめていません。俳優さんたちのハマリ役っぷりや、緊迫した空気感や複雑な心情の表現がすばらしいと思いました。「冷血」を読んでから観たので余計に感じるものがあったのかもしれませんが、イメージ通りで、観たいと思ったこちらの需要に見事に応えてくれた作品でした。
-
やはりホフマンの演技に拍手。2006-10-30 by
★北新地蘭子★
う〜ん。 なかなか 見応えある作品。
もちろん カポーティーは知らないのだが そのホフマンの
演技は 細部まで 似ていたのだろう・・と思う。
男にしては「甲高い声」だったカポーティーを真似て 終始
甲高い声で 最後まで演技をしていたホフマン。
実際の カポーティーは 小説を書くのもうまかったが・・
話術の名人だったという。そのあたりも見事に演じていたと
思うし その話術の感じも まさに奇人っぽかった。
自分の作品を 完成させるために 巧みに色んな関係者の
気持を 掴んでいたカポーティーだった。・・が ペリーから
真実を聞き出そうと ウソを重ねてまで近づき その幻想と
狂気の世界に迷い込んでしまったのではないだろうか?
最後の段階では ペリーを拒絶してしまうカポーティー。
それでも 死刑前の5分再会し そこで 涙するシーンの
ホフマンの演技は迫力があった。
白い顔が真っ赤になり おでこの血管を浮かせて嗚咽する。
後にカポーティーがペリーの事をこう語る。
「一緒に育ったが ある日彼は家の裏口から出て行って
私は表玄関から出た」・・と。
裏口から ペリーが 出て行ったのに(死刑になって)
その裏口を自分で閉める事が出来なくなり 書くことも
出来ず・・ 最後は アルコール中毒で亡くなった。
才能があるがゆえに与えられる苦しみ・悲しみ。
・・・・・ん〜 普通で良かった。
2006・10/29 梅田ガーデンシネマにて〜
まだまだ 人の入り多し〜でした♪ -
一見の価値あり!2006-10-23 by
黄水仙
実際のトルーマン・カポーティを知らないのですが、多分フィリップ・シーモア演ずるところによく似ているのでしょう。昔、吉田茂を森繁久弥が演じて、よく似ていると絶賛でしたが(映画の質はさておき)。
「冷血」以降、作品が欠けなかった理由に迫ったわけですが、それなりによくわかりました。しかし、どなたかが本サイトで書かれていましたが、「冷血」以降のトルーマンが見たかったなという気もあわせてあります。壮絶になりすぎて、映画にはならないかもしれませんが、ヒューマン・ゴシップでも人の不幸は蜜の味ですからねえ。いずれにせよ、フィリップ・シーモアの演技は一見の価値ありです。 -
偽りの友情2006-10-22 by
むぎわら帽子のジミー
実際に起こった殺人事件を有名作家が追及。この作品を観た日は体調がかなり悪かったんですが、最後まで観られたのはやはりデキがいいからでしょう。ひとつの事件をめぐり、そこから浮き彫りになる真実を描いた文芸的な内容。言葉にできないものが表現されているので、ここに感想を書くのはむずかしいです。観てみて下さいとしか書きようがない。
ひとつ惜しいと思ったのは、犯人のキャラ描写が少々不足気味に感じた点。彼らが逮捕されるまでの過程をもう少しはしょって、後半に割いた方が良かったんではないかな、という気がします。
実在したトルーマン・カポーティを見たことがないので、フィリップ・シーモア・ホフマンの演技がどこまで本人を再現できているかはわかりませんが、終盤の泣くシーンではすごく感情がこもっていて、とても上手いと思いました。
それにしても、聴いたことの94%を記憶できるというのはスゴイ! 人間テープ・レコーダーだからこそ書けたんですね。
2006/10/21 TOHOシネマズ津島(2) -
彼と僕は同じ家で育った。2006-10-15 by
vivie
カポーティは好きな作家のひとりなのですが、きっかけは映画。昔、自主上映会で「冷血」を観たあと原作を読み、それがとても面白かったので、その後、手に入る本は一通り読みました。有名な「ティファニーで朝食を」より、「草の竪琴」「クリスマスの思い出」といった子供が主人公の作品に心ひかれるものがありました。
それはさておき、予告編で「冷血」がらみと知って、俄然、興味が湧いた本作、期待通りなかなか見応えがありました。セレブリティである作家のエキセントリックな言動や、事件の関係者に近づくための手練手管を見ているだけでも面白いのですが、それ以上に、他者への共感から苦悩に至る人間的な姿に胸を衝かれました。真に独創的なものを生み出したいという、創作者としての業に導かれて、ついには自己崩壊へと向かう作家・・・・。こういうのを見ると、自分は凡人でよかったとつくづく思いますが、だからこそ、その人間ドラマが非常に興味深かったです。
ただ、原作で読んだ事件の真相はかなり衝撃的だったような記憶があるので、ラストのあたりは少し不満を覚えました。しかし二十年以上も前のことなので、私の記憶も当てにはならないのですが・・・・。
で、点数は85点ぐらいかなと思うのですが、フィリップ・シーモア・ホフマンはもちろん、他の俳優さんもみな素晴らしかったので、90点にしました。 -
大人の映画だ。。2006-10-13 by
kokoloko
秋にぴったりの一本でした。じっくりと味わう作品です。
不覚にもこっくりしてしまう場面もありましたが(中盤・・)、それでもいまだにじーんと余韻が残っている状態です。
カポーティが徐々に病んで行く様子、研究しつくされたようなカポーティのしぐさや行動(あの鼻の動きまで演技だとしたら驚き)そして、言動、すべてに演じたフィリップ・シーモア・ホフマンに惜しみない拍手を贈りたいです。
予告編では特徴的で変人なのかな?と思っていたのですが、自信のなさを小説を通して克服していったように思えたし、犯罪者と対話をすることによって自分と重ねてしまう悲しい人物とも思え、大変興味が湧きました。
カポーティの作品は読んだことがありませんので、これを機会に小説も手にしたいと思います! -
身につまされる冷血2008-06-17 by
もじろ
気持ちは大変鬱々としましたが
静かに頷いてしまう良い作品でした。
序盤、人種差別に関連した話題で笑っている部分は
笑えるどころか、不愉快でしかありませんでした。
そこだけではなく、差別的な要素は全体に散見し
「はて、何故こうも妙に差別的なのか」
と疑問を感じたと同時に、やっと意図が理解できました。
差別的で身勝手な態度は、
今まで主人公がされてきた物に他ならない。
そして更に、対話の相手もまた同じだった。
対話は引き金ではなく、積み重ねで、
その積み重ねを目の当たりにした時初めて
感情が溢れて、気付かされた。
タイトルの「冷血」は誰でもなく、しかしながら
誰にもあるそれを表しているのかな、と感じました。












