やわらかい手 スペシャル・エディション
『やわらかい手 スペシャル・エディション』を価格比較。★★★★(78点)『やわらかい手』に対するみんなのクチコミ情報などもあります。
| 監督 | サム・ガルバルスキ |
|---|---|
| 出演 | マリアンヌ・フェイスフル,ミキ・マノイロヴィッチ,ケヴィン・ビショップ,シボーン・ヒューレット,コーリー・バーク |
| 発売日 | 2008年9月3日 |
| 定価 | 3,990円(税込) |
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商品詳細情報
| 販売元 | ビデオメーカー |
|---|---|
| 発売日 | 2008年9月3日 |
| リージョン | 2 |
| ディスク枚数 | 1 |
| 形式 | DVD |
映画生活ユーザーによる「やわらかい手」のレビュー
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設定の妙の見事な着地2007-12-14 by
トット
今年観た中で一番!と胸を張ってオススメするも、どんなストーリーかを説明するやいなや、
さーっと引いて行く人々。
しかし、この設定の妙が辿り着く感動のラストを目にしたら、本当に“美しいもの”とはなんなのかを考え改めること必須。
「フル・モンティ」、「カレンダー・ガールズ」といった英国コメディと同じように、金策に困った庶民がトンデモ職業に就く着想は大いに笑えるが、『やわらかい手』は単なる“おばあちゃんの奮闘劇”に終わらない。無償の愛が、最後には自分への愛へと昇華する様を、節度のある笑いと感動を加えてしっとりと魅せる。そのセンスの良さ。
そして、マリアンヌ・フェイスフルが世間知らずな主婦を実に見事に演じきる。その絶妙の“間”は小説でも、漫画でもない、映画でなければ表現できない。
ストーリーを聞いてひいてしまった人。
騙されたと思って、この上品なエンターテイメントを楽しんでほしい。
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奇抜な発想の乾いた大人のラブストーリー2007-12-10 by
kusukusu
これは本当に秀逸な作品。今年、一番の傑作かも。。
こんな題材、こんな視点があったとは。。
難病の孫の手術代を稼ぐ為に未亡人の中年女性が風俗店に足を踏み入れる・・なんて物語が、小津やカウリスマキみたいな乾いた大人のラブストーリーに仕上がってしまうなんて・・。
それまでごく普通の主婦として生きてきた、生真面目で平凡な主婦が、金が必要になってふと(というか、年なので他に仕事がなかったので)風俗の世界に足を踏み入れ、それまで知らなかった「裏側の世界」を知り、変わっていく(より人生の慈しみを知っていく)・・という実に面白い発想。世間の良識では負の存在であるはずの「風俗」の世界に足を踏み入れることがひとりの女の成長ものにーそれもかなり年輩の中年女性が成長する話にーなっているというのがなんともユニークな発想で、中年女性ものでは日本でも『いつか読書する日』があったけれども、あれはあまりにもヒロインの心情が初々しすぎて(娘のままで)ちょっと信じられなかったんだけれども、この『やわらかい手』はごく普通の生真面目な主婦が変わっていくというのがリアルに納得できるし、こういう観点で中年女性の生と性を描いたものってあまり見たことがなかったから新鮮。
これが最初から世間の良識を疑ったり反発したりしている型破りなヒロインだったら、こうした味わいは出なかったかもしれない。ごく普通に良識にそって生きてきて、そのような生真面目な、世間ずれしていない自分のことを不満に思っていたわけでもなくて、それなりに幸せに生きてきたような人が、ふと「風俗」みたいな世界に足を踏み入れ、自分がまったく知らなかった世界を知って、変わっていく・・というのがスリリングで面白いのだ。過激に良識に反逆するよりも、淡々としているからこそ、かえって「人生とは?」「男と女とは?」といったことについて、「裏側の世界」から発見、考察させるものになっているのではないだろうか・・。
かつこうした奇抜とも思える発想を、具体的な描写にして仕上げている作品だと思う。特に、小津やカウリスマキを引き合いに出したのは、この映画の描写は乾いたハードボイルドなタッチで淡々としているのだけれども、しかしたとえば随所で同じ事柄が2度、反復されていて、それが巧みに変奏(2度目は違った形で描かれている)されていて、人物の変化をつかまえ出しているのだ。この映画の監督と脚本家の腕には脱帽するしかない。 -
カーラジオを切る2008-03-07 by
アキラ
恥ずかしながら私は東京に生まれ育ちながらも、この手の風俗に出会った事はありません。ってか行きたいとも思いません。顔も見えない相手にチンポコを委ねるって考えただけで萎えてしまいます。相手が婆さんならまだしも、オカマちゃんかもしれないし、もしかしたら単なるオッサンかもしれないと思うと勃ちません。それどころか抜けなくなったらどうしようとか、中でチョン切られたらとか考えると尻込みしてしまいます。たまにピンサロで初対面の女の子に舐めてもらう程度が限界。恋人を抱く時にはギンギンなのに風俗に入るとショボショボになってしまうのです。上手い相手より馴れた相手に握られた方が感じます。だから世の中には技巧的な風俗嬢の人気もあるのかもしれないけれど、私としてはイマイチ実感が持てませんでした。
語り口としては実に律儀に主人公の行動を追った分かり易い作りで、引き込み方はなかなかでした。ただ売り文句である孫に手術を受けさせる為ってのは、あくまで導入で内容自体は未亡人の自由恋愛を肯定する『女性上位時代』に似たフェミニズムを感じました。家の前でカーラジオのボリューム上げてカーセックスするバカップルから目を背けていた主人公が風俗体験後には毅然とカーラジオを切るってシーンは、正に女性映画によくある自立した精神を象徴しています。自立の手段が風俗って所はいかにも英国的な皮肉にも思えます。ただ典型的なラブストーリーに流れてしまう後半はちょっといただけません。夫と浮気をしていた隣人とか、自立路線ならもっと決着をつけるべきエピソードがあったように思えます。しがらみを無視して新しい恋に走るって行為も確かに自立の形としては成り立ってるようには思えますけど。 -
ロンドンをイカせる掌2007-12-10 by
くりふ
導入部がベタな展開で、その後、いわゆる『難病モノ』とも言える、やや寒くて暗い演出で進むので、滅入りました。が、そんな状況から主人公の未亡人マギーが、淡々と見えつつも、なりふり構わず問題解決に取り組むさまに、徐々に共感をおぼえ、最後は彼女のファンになってしまいました。ヤバイ、あの風俗店を見つけたら、男どもの行列に並んでしまいそうだ(笑)。
私は主演M・フェイスフルに関しては、あまり知らず、
60年代のポップ・アイコンであり、「あの胸にもういちど」で、
「ルパン三世」峰不二子のモデルといわれる姿をしていたり
(現在、渋谷で限定レイトショー公開中。見てみようかな)、
「テルマ&ルイーズ」で流された名曲、
「ルーシー・ジョーダンのバラード」を歌っていたり、
…という位しか知識や接点がないのですが、
過去について知らなくとも、本作にてなかなか、
枯れても力強く思える彼女の魅力を、味わえました。
原題は「イリーナの掌」ですが、このワケが面白いんですね。
監督によると本作のアイデアは、
日本の性風俗産業のドキュメンタリーで描かれた、
とあるサービスから思いついたとか。
私も確か、80年代に雑誌で読んだ記憶があるのですが、
『とある場所に穴』を用意した、とある微妙なハンドジョブ。
こんなんで気持ちいいもんなんだろか? なんて思いましたが、
今では絶滅してると思うので、試しといてもよかったかな(笑)。
…で、日本が誇ったサービスが現代のロンドンに復活(笑)し、
なんで、そこに60過ぎのM・フェイスフルが絡むのかは、
本編にてなかなか面白く、描かれておるのですね。
物語そのものは、ステレオタイプといってしまえばそうですね。
が、マギーの心の動きと行動や、彼女を『雇った』はずの男が、
彼女の『掌』によってどう変わってゆくか、
という辺りをみてゆくと、地味でシビアな展開ではあっても、
キモチが段々と暖かくなれるのでは、という気がします。
ある命を救うべく奔走するマギーが、
その他の命の『元』をムダに消費させることで、
それを実現しようとする構図が、何やら皮肉で面白かった。 -
ラストでぶち壊し。2008-09-26 by
AZUKI
主人公が成長してく話って大好きなんですよ。
それも、主人公は太った中年というよりは初老に近い女性。
普通なら、守りに入って、とんでもないことに挑戦するなんてことは考えられない普通の家庭の主婦だったし。
それが、孫のために入った風俗の世界で、誇りは失わないまま新たな自信を持つことが出来るなんて、いい話だと思います。
ただ、個人的には、素敵なおばさんとして親しみを抱いていてので、人間というよりは「女」として輝くラストにがっかりしてしまいました。 -
人事を尽くして天命を待つ2008-04-27 by
はなよ
とにかく各人物の心模様がリアルで丁寧に描かれている。マギーの秘密が暴露された時の各人各様の反応が秀逸。
まるでティーンエイジャーに戻ったかのような息子の反応と、それまで反発していた息子の妻が母という根源的な部分で共感と理解を示す対比がうまい。図らずも、前半の妻の反感の原因が、経済的にも心理的にも親離れできていない息子のマザコンぶりにあることがここでハッキリと確認できる。
さらに、偽善的で表面的な女友達の前でカミングアウトするシーンは爆笑もの。
ラストの下りは、まさに人事を尽くして天命を待つ心境。マギーは祖母として母としてできる限りの事をやり尽し、息子夫婦の自立を促し、女性として自分の人生を歩みだすことが示唆される。
余談:
予告を見たときは、女性の手を握ったりなでさするような事が好きな「手フェチ」のお店と勘違いしていたので実際に鑑賞してビックリ。そもそも、コイン入れてこんな形でスッキリできちゃう「男」って・・・・つくづく男と女は違う生物だと実感。 -
イリーナ・パーム2008-02-29 by
のびた
オープニングから、曇り空に沈んだ音楽と、かなり低めのテンションで始まります。
主人公の主婦マギーの置かれた環境を考えると、仕方がありません。夫には死に分かれ、嫁には冷たくされ、かわいい孫は難病です。
その孫を救うには、とてつもない大金が必要。
これは、愛する者のために、見栄もプライドもかなぐり捨て、そして、しっかりと結果を残す物語です。
そのために就いた仕事により、彼女が失ったものと、得たものがあります。
失ったのは、見せかけの友情。
得たのは、真実の愛情でしょう。
仕事に困って、最終的にセックス産業にいきつくところ、何だか傑作「フルモンティ」を思い起こしますね。
この分野は、歴史も古いと思いますが、人間である限り、廃れることはなさそうです。
ひとつ、気になったのは、マギーの商売を知ったときの、息子の反応。
冷たかった嫁は逆にマギーの愛の深さを知り、理解を示しますが、息子は涙を流して反対します。
気持ちは良く分かりますが、僕なら、子供の命を救うことが、先決。
例え、そのお金がどんなに汚れていようとも、黙認してしまうでしょう。
まあ、この作品の場合、登場人物に葛藤させるには、ドラマ的に、これしかないとは思いますが。
こんな仕事を選んではいても、僕にはマギーばあさんが、翼を無くした天使のように思えてなりません。
あまりにも無垢。
そして、マギーを見る目が、段々変ってくる、風俗店ラッキーホールのオーナー、ミキがいい。
マギーの歩く姿が好きだというミキ。
その少し格好の悪い歩みで、彼女が向う場所は…。
素晴らしい作品によって得たものが、またひとつ僕の心に残りました。
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大人向けの佳作2008-02-15 by
odys
家が貧しいがために遊里に身を落とす若い女・・・・・ってな設定だと昔風の悲劇になるわけですが、そこを逆転させているのがおもしろい。それもこれも、本人を見ずに局部だけ、という独特な売春制度を日本が開発したおかげですね。実際、映画の中でも日本を真似て作った、と言われているわけだし。
もともと、性は妄想によって快感を得る部分が結構大きい。マス○○○○ションが可能なのは、妄想をふくらませる能力が人間にあり、同時に快感の本質にも妄想がつながっているからです。本作品でも、イリーナ・パームって源氏名を使って快感を高めていますよね。
しかし発想の面白さはあってもある意味単純な筋立てなんだけど、それを飽きさせずに展開する脚本のうまさは、やはり特筆すべきでしょう。
CGを濫用したハリウッド大作だとか、ちゃちな脚本の日本製ミステリーだとかの対極にある佳作と言えましょう。 -
とてもいい映画です。2008-01-15 by
カヲル
一緒に観た友人も良かったと言っていました。
非常に現実的ですが、わずかに夢や愛があり
フーゾクを題材にした、質の高い映画だと思います。
最近は、なにも映画にしなくったって!!という映画が多いなか
とてもいい映画だな、映画らしくていいな、と思った作品でした。 -
味わい深い2008-01-14 by
みーー
勝手に想像していた「手」とは違っていたため、最初は吃驚しましたが、観ていくうちに、主人公マギーに好感し、最後には「お幸せに〜」と応援してました。
自分のことは後回しにして、家族や他人のことを第一に思う中年の主婦の心の旅を描いています。
マギーを演じていた女優さんと、ミキを演じていた男優さんが味わい深い演技をしていたと思いました。
75点です。






