戦艦ポチョムキン 復元(2005年ベルリン国際映画祭上映)・マイゼル版 クリティカル・エディション

『戦艦ポチョムキン 復元(2005年ベルリン国際映画祭上映)・マイゼル版 クリティカル・エディション』を価格比較。★★★★(82点)『戦艦ポチョムキン』に対するみんなのクチコミ情報などもあります。

戦艦ポチョムキン 復元(2005年ベルリン国際映画祭上映)・マイゼル版 クリティカル・エディション
81点
監督 セルゲイ・M・エイゼンシュテイン
出演 アレクサンドル・P・アントノフ, ウラジミール・G・バルスキー
発売日 2007年6月30日
定価 5,040円(税込)

 

価格比較

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商品詳細情報

販売元 紀伊國屋書店
発売日 2007年6月30日
リージョン 2
ディスク枚数 1
形式 DVD

関連商品

映画生活ユーザーによる「戦艦ポチョムキン」のレビュー

  • 90点 「映画の原型」こそが持つインパクト

    2008-05-10  by 星空のマリオネット

    「戦艦ポチョムキン」のDVDをレンタルしたところ、いきなり淀川長治さんの解説から始まっていて少し面食らいました。淀川さんの解説を聴くのは本当に久しぶり。
    このDVDの解説の中でも彼自身語っています。彼が最高の映画だと評するのは、チャップリンの「黄金狂時代」。そしてそれに並びかけるのは、ヒッチコックやジョン・フォードの作品ではなく、エイゼンシュタインの「戦艦ポチョムキン」だと。

    私が日本映画をよく観はじめた頃、淀川さんはその当時の日本映画に対して冷淡にみえたし、子供の頃から見ていた日曜洋画劇場での「サヨナラおじさん」のイメージが強すぎて、彼には関心がありませんでした。
    ところがその後彼の本を何冊か読むうちに、映画史の生き証人であり語り部である淀川さんが「映画の化身」のように見えてきたのです。
    ただ、不思議なことに彼の映画評の中身についてはほとんど何も覚えていません・・・ショックを受けたことや、面白かったこと自体は覚えているのですが。
    例えば、世に有名な評価の高い映画を一言で切り捨てる様は怖いですね〜。その中には自分が好きな映画が含まれていることもあり、ギョッとさせられるのです。

    さて、チャップリン以外にも、ヒッチコックやジョン・フォード、それにヴィスコンティ、フェリーニ等を愛した淀川さん。その彼が映画の双璧に挙げたのは、先ほど言及したように「黄金狂時代」と「戦艦ポチョムキン」というサイレント映画2本。彼は、人間の根源的な欲望や感情を、動く写真でいかにシンプルに劇的に描くかということに、映画の原点を見出しているのかもしれません。

    確かに原点こそは、かけがえのないもの。
    彼が幼少の頃から青春期にかけて夢中になった映画=彼にとっての映画の原点と、映画そのもの原点とが重なった幸福な時代。
    1910年代半ば辺りからサイレント映画の名作が制作され始め、それから10年ほど経った1925年、「黄金狂時代」と「戦艦ポチョムキン」は奇しくも同年の作品。当時16歳の淀川はサイレント映画の発展とともに、幼年期から青年期へと最も感受性の強い時期に差し掛かっていたことになります。
    (私にとっては、学生時代に観た同時代(1980年前後)の日本映画こそが、映画の原点です。)

    「戦艦ポチョムキン」はまさに映画という活動写真のひとつの原型を示してくれています。30年近く前に初めて観た時に感じた驚きは今も忘れられませんが、今回久しぶりに見直して観て、残念ながらその時の驚きまでは甦ってきませんでした。
    しかし、映画の原型が持つ陳腐化しない強烈な表現振りは、今も色褪せず輝いています。

    淀川さんが黒澤監督のあとを追うように亡くなって、もうすぐまる10年。
    淀川さんもまた、映画史の中で輝き続けるのだと思います。

    PS
    淀川さんは、「戦艦ポチョムキン」をエイゼンシュタイン監督を代表する作品の中の一本としてとり上げているようでもあります。デビュー作?の「ストライキ」や、集大成と言われている歌舞伎のようだという「イワン雷帝」も同様に絶賛しているのです。多くの人がいま観ることのできる映画として「戦艦ポチョムキン」を挙げたという面もあるのかもしれません。

    一方、彼は、太平洋戦争等で既にフィルムが消失してしまい我々がもはや観ることのできない数々の名作について喜々として語ることがあります。例えば溝口健二監督の1920年代の作品などについてもそうです。淀川さんが「雨月物語」(1953年)などよりも、ずっとずっと良かったなんて語っているのを読むと、口惜しい気持ちにもなってしまいます。
    本当に面白そうに聴こえるものだから!

  • 70点 エンターテイメント

    2004-08-27  by アキラ

    この作品ではエイゼイシュタインを語れません。
    数あるエイゼイシュタイン映画の中で
    この作品の魅力といえば、スピード感です。
    『十月』と比べるとスケールは小さいが
    展開の速さで、それ以上の迫力を出している。
    メキシコに亡命するまで反乱を描き続けた彼だが
    これ以上迫力のある作品は発表していない。
    ちなみに彼は日本で見た歌舞伎に影響を受けている。
    目覚める獅子のモンタージュは、3段幕落としの真似だと
    本人も認めているらしい。あまりに雄弁な著書「モンタージュ論」の
    せいで、見られる事より語られる事の方が多いこの作品だが
    エンターテイメントとして楽しんで見るのが一番です。
    語るべき事はむしろ『イワン雷皇』『アレクサンドルネフスキー』などの作品の方が多いです。
    スターリン政権下で身動きが取れなくなるまでの
    軋轢で歯切れがだんだん悪くなる様こそが語るに値します。
    この作品は単に当時の作品としては珍しくクオリティの高い
    良質のエンターテイメントです。

  • 100点 斬新的映像のテクニック

    2008-04-10  by メイプルタウン

    DWグリフィスが生み出し、エイゼンシュタインが理論的に確立継承した“モンタージュ”のテクニックを縦横無尽に駆使した革命的実験映画です。
    「天井桟敷の人々」同様に、にわか映画ファンの私なので、鑑賞するまでは畏怖した作品でしたが、自分自身の鑑賞眼を信じていたことが証明されました。
    有名なオデッサの階段のシーンなどは政治的プロパガンダ映画の範疇を突き破り、斬新的映像のテクニックに圧倒されました。
    新規投稿する方はその前に自分自身の芸術に対する造詣を深める必要があるでしょう。

  • 100点 モンタージュ作品の金字塔

    2004-01-18  by 未登録ユーザきくりん

     レーニンの厚い保護の元に制作された、民衆にロシア革命の正しさを説くための一種のプロパガンダ映画の要素が多分に含まれてはいますが、黄金分割を用いた構図の緻密さ、ドラマチックなストーリー展開、緩急をつけた映像のリズム、どれをとっても文句の付け所がありません!
     なんと言ってもこの作品のクライマックスはあの「オデッサの階段」のシーンでしょう。後々ブライアン・デ・パルマ監督の『アンタッチャブル』でもパクられた、赤ん坊を乗せた乳母車が階段を駆け落ちて行く、映画史上最も有名な6分間と言われるシーンですが、ココで使われている「モンタージュ技法」(色々な異なる画面を組み合わせ、一つのシーンを組み立てる技法)は、この作品でエイゼンシュタインが確立したものです。権力の餌食になる女性、子供、老人、不具者などのか弱い人々、最後まで表情を見せない狙撃兵、途中から突如現われる剣を持ったコサック兵たち、革命派からの反撃の前に一瞬映し出される吠えるライオンの3ショット等、隠喩に満ちあふれたモンタージュの組み立てのもとに、すべてが意味を持って見るものの感情を高揚ぶらせます。
     間違いなくエイゼンシュタインの最高傑作です!

  • 10点 盲目的なブランド信仰はいかがなものか

    2007-08-06  by 未登録ユーザ眠れる獅子舞

    図書館で見つけてたビデオです。
    何でもモンタージュの技法を確立した映画のお手本だとか。

    しかし、正直な話今の映画になれた身にはつらいね。
    モンタージュなんてもはや当たり前の技法だし。
    退屈な音楽が延々と流れる白黒の無声映画に過ぎません。

    まあ、80年以上前の作品ですし、その当時には画期的な作品だってんでしょうけど。



  • 70点 重要な映画らしいですね。

    2008-04-19  by 睡蓮

    そういう意味が分からず観てました。
    パッケージの広告宣言がすごいから。

    白黒映画はすきなので、
    そういう意味でも凄く映像が、脳裏に残っています。
    古典で、今でも残っているというだけで、十分いい映画の場合ばかりだから。

  • 100点 うん

    2005-02-12  by 味のり

    今の時点では、満点以外付ける勇気がない。
    まだ投稿するには勉強不足ですが、あまりに感動したんで。
    ロシアは革命後、映画も革命させたんですね。

    しかし、「一人は皆の為に 皆は一人の為に」は社会主義理念だったんだなぁー。

  • 60点 ビージーズの「オデッサ」も良いよね。

    2004-06-28  by 未登録ユーザ名無しの権之兵衛

     大学時代にこの映画を始めて観て、オデッサの階段のシーンでは、いつの間にか涙が溢れて止まらなかったことを覚えています。それ以外では旗が赤く着色されていたことと、異様に熱気がある映画だな、という事以外、忘れてしまいました。
     名作ではあるし、後の映画に与えた影響も決して少なくはないのだろうけど、自分にとってはそれ以上の作品ではなく、一生のうちに5度は観ない映画だと思います(すでに二回観ていますが)。「アンタッチャブル」では階段シーンが引用されて話題になったけど、格と品が違いすぎる!!

  • 100点 凄すぎ

    2004-02-09  by tyler

    この映画ではじめてサイレントを知った。ロシアの監督エイゼンシュタイン、あなたは凄すぎる。なんか圧倒的なものを感じました。この人がかの有名な本「FILM FORM」を書いた人なんですね。あの階段のシーン。永遠なる名場面です。畏怖すらかんじるこの映画に満点を。

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